なにやら記事のタイトルが、一昔前のアイドルの曲のようですが、今回は「金星」と「火星」のアスペクトについて書いてみたいと思います。


「トキメキ」とカタカナで書くと、アニメ「さすがの猿旅」のオープニング曲が頭に流れ始めます。

→恋の呪文はスキトキメキトキス



金星火星の組み合わせ。


恋愛関係でのシナストリーでは定番のアスペクトですが、ネイタルチャートにこの組み合わせを持っていると、自分の欲求に忠実で欲しいものは自ら取りにいくような性質がでてくるよくに思います。


特にコンジャンクションはわかりやすいというか、火星金星のコンジャンクションありそうだなーと思いチャートを確認すると、やっぱり、というケースは確かに多いです。



私の妹は学生時代、体調不良をきっかけに長期間学校に行けなくなるという、いわゆる不登校を経験しています。


中学生の途中から学校を休みがちになりまして、どうにか高校に入学し、最初は楽しそうに通学していたものの、理由ははっきりしませんが1学期で中退しています。


この時期のことについて、占星術的にいろいろ考えてみると、いくつかの星の影響がみえてきます。


ただ今回書こうと思ったのはそのことについてではなく、タイトルにもある「金星火星」の力が、その状況から抜け出すのに、一役かっていたのではないかということを考えたからです。



妹が学校を休みがちだった頃。

思い出してみると、同時期とある芸能人にどハマりしていました。

いわゆる「アイドル」といわれる方です。


今思うと、それは妹にしてはめずらしいことだったような。


そろそろミッドライフクライシスも終盤に差し掛かる年齢の妹ですが、後にも先にもそんな風に芸能人など手の届かない人に対して夢中になることは、私の知ってる限りですがこの時以外はなかったように思います。



そんなわけで、まずそのアイドルの方のチャートを拝見してみたところ、妹の火星と全く同じ度数の金星をお持ちでした。(◯°××´の××の部分まで同じ)


おおすごい!

そのアイドルが振り撒く金星の魅力に、思わず妹の火星は反応しちゃったんでしょうね。


学校に行くことが難しいながらも、そのアイドルの出演しているテレビ番組を見たり、コンサートの映像を見たりすることは、妹の活力につながっていたように思います。


妹の場合、ネイタルでは月と火星がタイトなトラインになっていますので、そのアイドルに夢中になることは、生きる気力にもつながったのかもしれません。


またそんな風に火星が活性化されたことで、行動するための勇気が湧いてきたのか、高校中退後しばらくすると、アルバイトをはじめました。


そしてアルバイトをきっかけに新たな友人にも恵まれ、リアルな彼もできました。

アルバイト後は友人や彼氏と会う時間が増え、いつしか家で過ごす時間は少なくなり、ファッションやメイクにも力を入れはじめました。


その頃には、そのアイドルに対する熱は冷めていったように思います。


そしてその彼氏とは長くは続かなかったものの、間髪入れず次の彼ができたり。


お付き合いする相手が途切れないかんじ。

金星火星のアスペクトっぽいなーと思いながら、この時期の妹のプログレスを確認すると、やっぱりありました。


ネイタル火星にプログレスの金星がコンジャンクション。

オーブは一度未満。


もちろん「金星」は恋愛だけでなく、人間関係にも影響しますので、この時期、妹の交友関係がどんどん広がっていったのも頷けますし、メイクやファッションなど金星的な楽しみに没頭してきたように思います。


また、このn火星とp金星のコンジャンクションが外れた後も、n金星とp水星のコンジャンクションができたりと、コミュニケーションが活性化されそうな配置が続きます。

夜間の長電話がうるさかったのでよく覚えている…。



しかも妹、この時金星の年齢域の真っ只中でしたので、より一層金星が前に出やすかったのではないかと思いますし、もともとn金星はn冥王星とタイトなトラインがあるので、金星的な喜びによって人生そのものがガラッとひっくり返る可能性を秘めていたのかもしれません。


多感な時期の体調不良の原因は、さまざまな要素が絡み合ってのものだと思いますが、太陽魚、月蠍の水のエレメントのライツをもつ妹にとって、自分と自分以外の人を切り分ける事は、なかなか難しいことのように思いますし、そこには人間関係の難しさも絡んでいたのではないかと想像します。


そんな妹の金星は水瓶サイン。

天王星とオーブはゆるめですが、スクエアもあります。


水瓶サインの金星にとって、そのルーラーである天王星のアスペクトは悪くない配置ですが、学校など同じ年齢の子が集まって過ごすような場はもしかしたら合わなかったのかもしれません。


ですが、魚の太陽や蠍の月的には、気持ちでがっちり繋がれる相手を求めてしまう。


その矛盾点を学校という場で満たすのは難しかったのかも。


ですが、不登校という形で一旦休み、アイドルに夢中になる事で充電し、そこから一歩踏み出す勇気を得る事で、自分に合う環境を自ら掴み取ったのではないかと思います。

アルバイト先では様々な年齢の方がいて、もちろんそれぞれの背景は違うはずですが、同じバイトが長く続いたことを考えると妹には合っていたのではないかと思います。


その後はアルバイトをしながら大学検定に合格。※今現在はは名称が変わり高卒認定となっています。


今は優しい旦那さんと娘2人に囲まれながら、パートのお仕事もこなす生活を送っていますし、たまに会う機会に話を聞くと、人との関係を大事にするような金星っぽさを妹にはやっぱり感じます。



私のネイタルには、火星と金星のアスペクトはないのですが、プログレス同士の組み合わせでトラインになっていた時期がありました。


この時のことを振り返ると、とある仕事関係の講座を受講していて、そこで知り合った人と仲良くなり頻繁に食事に行っていた時期と重なりましたが、トラインということで出方としては緩やかというか、こうやって思い出してみればそんなことがあったかなくらいの印象の薄さです。


喜寿を迎える頃に、ネイタルの木星を頂点とした月と金星のTスクエアにp火星がアスペクトをとります。


私にとってここに天体がくると反応しやすいという度数でもあるので、老いらくの恋的なトキメキにつながりそうなのではと、密かに楽しみにしておこうと思います。