前回の記事の続きで、夫の両親の関係で気づいたことなど。


夫と結婚して十数年が過ぎ、夫家族との関係も程よい距離を保ちながら続いています。



「マイペースで自分を貫くお義父さん」と「自分は二の次で家族を含む周囲のためにがんばるお義母さん」


これがわたしの夫の両親に対するイメージです。

勝手ながら、お義父さんにお義母さんが合わせることで上手くいっているご夫婦なのかなと思っていました。


ですが、先日夫なしで遅めの新年のご挨拶に伺った際。


夫が急遽来ないことに対して、「よくあることだから気にしない」と笑っているのはお義母さん。

一方「息子に嫌われていることを本人は知らないし、気にするから本人言わない」と夫に配慮をするのもお義母さん。


こんなかんじで、この家族は母親が明るく振る舞ったり調整役になることで、居心地の良い状態を保っているのかなとも思ったり。

夫の姉と妹は両親と同居していますが、父親とはお義母さんが間に入ることでコミュニケーションがとれているようなところも見受けられます。


専業主婦をしつつ、子供3人が大きくなったら民生委員を務めたり、保健センターでに乳幼児にかかわるボランティアを長年続けていたりと活動的なお義母さん。


朝は家族の中で一番早く起き、夜は一番遅くなるような生活スタイルは今も続いているとのことです。



夫婦のパワーバランスとしては、お義父さんが上で、お義母さんが下なのかな、となんとなく思っていた節があったんです。

世代的にも対等でない夫婦関係というのはよくあることなので、特別視はしていませんが。


ですが、改めてお義父さんの出生年月日を知り、お二人のチャートを見てみると。



ああ、これは私の思いこみ。

どちらかといえば主導権を握っているのはお義母さんだということがシナストリーチャートには表れていました。



まずは夫婦の相性としてよくある、「太陽土星」の組み合わせ。


お義父さんの太陽に対して、お義母さんの土星がオポジションをかけています。


これはお義父さんの生き方に制限をかけつつも見方を変えれば秩序をもたらすということなので、お義父さんにしてみれば自由に羽を伸ばしにくかったり見張られている感覚はありつつも、そんなお義母さんの存在があるからこそ、家族の大黒柱としてがんばってこれたのかもしれません。

ちなみにこれ、男女逆パターンで夫とわたしのシナストリーにもあるアスペクトです。

わたしの太陽に対して、夫の土星がオポジション。

「結婚観」は自分の両親の影響を受けやすいというけれど、太陽と土星の夫婦関係は夫にとってしっくりくるのかもしれませんし、だからこそわたしに対して土星的な振る舞いになるのかも。


そして、お義父さんの金星に対して、お義母さんの火星はオポジション。


「金星」は受け身であり、女性性を表す天体ですが、挑戦や獲得に関係する男性性を表す「火星」の組み合わせ。


2人の関係においては、お義母さんの方が積極的な感じもしますし、お義父さんが喜んでいる姿を見たいからこそ、甲斐甲斐しく振る舞うのかなとも思いました。

ただそれは、お義父さんが感謝や愛情をきっちり示しているからこそ、お義母さんのやる気に火がつくともいえます。


また、お二人のチャートのクオリティーの配分をそれぞれを見てみると。


個人天体では太陽、水星、金星、火星水瓶ステリウムで牡牛、または双子の月をもつお義父さんは不動サインが目立ちます。

人は人、自分は自分と切り離すところがありそうですし、実際マイペース。


一方、太陽金星天秤、月牡牛、水星蠍、火星獅子とお義母さんも不動サインが目立つものの、生き方そのものに大きく影響する太陽が活動であり、人との関係性に影響する金星も活動サイン。

しかも「相手」ありきで考える天秤サインですので、他者との関係性を築くために自ら積極的に動きます。


地域の活動に取り組む姿もそうですし、太陽には海王星がコンジャンクションしているので、お義父さんに言わせれば「ボランティアが趣味」のお義母さんです。


また2人とも不動宮が強いので、今あるものを維持、もしくは発展させようとする資質が共通しています。

変化より安定感を求めるタイプともいえますが、男性サインが目立つ2人なので、未来志向であり過去はあまり気にしないようなところがあるかもしれません。


そこにお義母さんの天秤の資質や太陽海王星の奉仕的な活動こそ生きがいになる資質が加わり、上手くいっているご夫婦のように感じましたし、お義母さんがお義父さんを手のひらで転がしているようなところもあるように思いました。