今回の記事、前置きが長いですがよかったらお付き合いください。
先日、念願のものを手に入れました。
それは、母方の「家系図」です。
占星術に興味を持ち始めるよりもずっと前から、
自分の家系図ってどうなっているんだろう、と実は興味があったのです。
ご先祖様ってどんな人だったのかな、とか。
今は亡き祖父母の自宅の壁には、モノクロの写真が4枚額に入って飾ってありました。
着物姿の年配の男性二人と、年配の女性二人と、若い女性が一人
母や叔母が話していることから推測すると、私のとっての曾祖父母、高祖父母です。
「ひいじいちゃん」と「ひいばあちゃん」、「ひいひいじいちゃん」と「ひいひいばあちゃん」
そしてただ一人。
若い女性に至っては、母と叔母の亡くなった母親ぽい。
(私にとっては血縁のある祖母)
母は長女ですが、妹である叔母が生まれた後に母親が亡くなっていることや、私が認識している祖母はその亡くなった母親の妹であることは、直接はっきり聞いたわけではありませんが、大人たちの話の雰囲気からいつの間にかなんとなく察していました。
要は姉が亡くなり、妹が後妻に入った形になりますが、こういうことは当時はありふれたことだったのかもしれません。
占星術を学び始めてから、祖父母の誕生日がはっきりしないことが気になっていましたし、知りたいなとずっと思っていたんです。
そして1年ほど前でしょうか。
とある関係の方のお母様が亡くなった際、いろいろな手続きのために戸籍謄本を本籍地から取り寄せたということを聞いて、私も遡ってご先祖様を調べてみたいなぁと。
事前に方法や諸費用を調べた上で、役所に行く用事があったので窓口で話を聞いてみようと思いました。
でも、思い出したんです。
祖父が亡くなった後、土地を売るための手続きを進めたところ、それまでの相続の手続きがいい加減だったことが判明し、母と叔母が専門の方に依頼していろいろ動いていたことを。
その時の資料で、家系図っぽいものがあるのでは?
と予想をつけて母に確認してみると、
「あったかなー、どうだろう。」とはっきりしない返事。
※母の性格的にこんなかんじの答えになるのは想定内でした。
まぁ、いいや。
と思い役所に向かったところ、母からの電話。
それっぽいものがあったとのこと。
せっかくなので、役所でも話を聞いた上で、母が教えてくれたものを確認すると。
それは、幕末の頃に生まれた高祖父(ひいひいじいちゃん)を起点とする家系図でした。
母の代まで網羅されており、かなりの人数が記載されています。
(直系でしか遡れないはずなので、おそらく委任状をとって作成したものだと思います)
そこには、それぞれの出生年月日と死亡日が記載されています。(届けを出した日の可能性もありますが)
これがもう、占星術的には検証し甲斐のある資料でして。
まださらっとしか確認していませんが、やっぱりホロスコープは遺伝しますし、それぞれの縁もおもしろいくらいに表れています。
そんな中。
正確な出生年月日が分かった亡くなった祖父のホロスコープを見てみたところ。
あれ?
と思ったんです。
あれ、あれれ、もしや。
と確証にも近いものを感じ、自分自身のホロスコープと重ねてみると。
私のドラゴンヘッドに祖父の太陽が0.14の誤差でコンジャンクション。
そして、私の金星に祖父のドラゴンヘッドが0.04の誤差でコンジャンクション。
※私の月は金星とタイトなオポジションがあるので、月に祖父のドラゴンテイルものっかっています。
これを見た瞬間、なぜかブワッと涙が溢れてきました。
幼い頃。
「ネコちゃんごっこ」と称して、祖父の背中にのっかりよく遊んでもらったのは温かい記憶。
商店を営んでいたので、一緒にお金を数えたり、お店のお菓子をもらったり。
初孫ということもあり、もちろん可愛がられたと思いますが、ホロスコープを見てもそれが出てる。
ちなみに祖父の土星は私のアセンダントにタイトにコンジャンクションとなっていましたが、これは土星の厳しさというよりも、そのまま「おじいちゃん」という存在だったことを表しているのかもしれません。
このノード軸の繋がりだけでも十分驚いたのですがさらに。
私の母親の、亡くなった母。
祖父にとっては最初の妻ということになりますが。
この方のホロスコープを拝見すると、ドラゴンヘッドの度数が私と誤差約一度。
(祖父も含め、いずれもトゥルーノードでみています)
つまり。
祖父の「太陽」と若くして亡くなった最初の妻の「ドラゴンヘッド」はオーブ1度未満でコンジャンクション。
そして、祖父の生まれた時間を仮にお昼の12時とした場合、祖父の「月」は、亡くなった妻の「金星」と1度未満でコンジャンクションとなるのです。
亡くなった祖母がもし生きていたら、「ノード回帰」で初孫である私が生まれたことになりますし、祖父の場合はn太陽にトランジットのドラゴンヘッドがコンジャンクションとなったタイミングともいえるので、やっぱりノード軸はわかりやすく家族関係として表れます。
そして、「私と祖父のシナストリー」と「若くして亡くなった祖母と祖父のシナストリー」の共通点が見えてきます。
ノード軸にからむ、「太陽」「月」「金星」
スピリチュアルな考えが思わず浮かびます。
「前世」とか「生まれ変わり」があるのかどうかはわかりません。
ですが私の母親の、若くして亡くなった母は、「母の娘=私」としてもう一回この世に生を受けることで、夫である祖父、妹である祖母、そして娘である私の母や叔母と再度縁をつくろうとしている意思をホロスコープから感じました。
特に祖父の太陽が「蠍」サインであり、そこにコンジャンクションする私のドラゴンヘッド蠍は4ハウスにあることを考えると、そこには家族に対する強い思いがあるようにみえてくるのです。
ちなみに叔母には息子が2人いますが、長男は私の妹と同い年で、2人が生まれる前までは子供は私1人だったということもあり、叔母からもとても可愛がられた記憶があります。
早世した祖母が望んでいた「家族の時間」だったのかもしれない、なんて柄にもなく思ったり。
そしてこれらは、私が占星術とかかわっているからこそ気づいた表示。
私は生まれてからずっと今住んでいる地域で暮らしていますが、アストロマップで見るとここはちょうど「冥王星ーIC」のラインにあたるのです。
自分のルーツと向き合うような場所であると、アストロディーンストにはありました。
冥王星の公転周期は約247年。
それは人の一生の何倍もの時間であることから、家系のカルマのようなものも表すといわれています。
全てが偶然といえばそうなのかもしれません。
ですが。
私が占星術に興味をもったこと。
ディセンダントにトランジット冥王星がコンジャンクションしたタイミングで今回の記事に挙げたことについて気づいたこと。
何かしらの意味があるんじゃないかと感じてしまいます。
私の太陽は8ハウスですが、「継承」や「遺伝的なもの」を表すハウスでもあるので、なんだか今回の話とここも繋がってくるような。
当たり前ですが、直接会ったことのない血のつながりのある若くして亡くなった祖母。
ホロスコープを通して、どんな人だったんだろうと想像することで、対話をしているような気分になります。
仏壇に手を合わせたり、お墓参りしたりって、自分が今ここにいることに対してご先祖様に感謝を伝える方法の一つだとは思いますが、ホロスコープを通して「その人」を感じることで、なんだかもっと身近な存在のように思えてきました。
この記事を書き終えた時、トランジットの月の位置が気になって確認してみたところ、私のネイタル冥王星に0.2のオーブでコンジャンクションしていました。
自分の意思でコントロールできない何かがあるんじゃないかとやっぱり感じます。