好きなことが仕事になる。
いいなぁと思います。
でもそう上手くいくとも限らない。
MCは「肩書き」や「社会的な顔」で、必ずしも仕事というわけではないものの、世間から求められる立場や役割である故に「仕事」と結びつけられることが多いです。
好きかどうかは別として、ホロスコープのMCを目指すことで、評価を得られたり結果につながったりしやすくなります。
例えば漫画家さんでよく聞くパターン。
好きだから描くことを続けた結果、仕事につながったケース。
一方、漫画を描くこと自体にはもともと興味がなかったけど、「このくらいなら自分にも描けるかも」と思って試しに描いてみたらそれが仕事になったというケースもたまに耳にします。
前者の場合、5ハウスルーラーが10ハウス、又は10ハウスルーラーが5ハウスにあったりとすると、好きなことが仕事につながりやすいかもしれません。
もしくは5ハウスルーラーや金星とMCやMCルーラーがアスペクトをとっていたりすると、好きなことで評価を得たいと思うかも。
そして後者のように、好きかどうかは別として、才能=仕事や肩書きになりやすいのは2ハウスルーラーが10ハウス、又は10ハウスルーラーが2ハウスにある場合や、2ハウスルーラーや太陽がMCやMCルーラーとのアスペクトがある場合かもしれません。
水星とMCのアスペクトも、技術を活かした仕事につながりやすいかも。
そしてアスペクトに関していえば、ソフトならそれが当たり前で、好きなことで評価を得ることや、才能を仕事に活かすことに迷いはなさそうですが、ハードだとそこに戸惑いや迷いが生じるかんじでしょうか。
私は金星がMCとスクエアになっていますが、好きなことを仕事にすることに憧れる一方で、仕事にしてしまうとそこには責任も生じるわけで、「好き」だけではやっていけないと躊躇してしまう気持ちもあります。
ですが、5ハウスカスプ蠍のサブルーラーである火星はMC&木星とセクスタイルになっているので、好きなことで自分を表現して、社会に認められたいという気持ちもやっぱりわかる。
そして、MCルーラーの火星と2ハウスルーラーの太陽のトラインもあったりしますので、才能が肩書きにもなり得ます。
こういうホロスコープ上の「矛盾」が多いほど、迷いに繋がりやすいと思いますが、迷うということはそれだけそのことについて考えたりシミュレーションしているわけで、いざ腹を括れば進展は早いかもしれません。
ただ私の場合、月とMC&木星のスクエアもありますので、好きなことを仕事にすると、プライベートと棲み分けや切り替えに苦労しそうなかんじもします。
それは自分の「12ハウスの月」的に、おそらくきついのです。
なので、好きなことを仕事にするにしても、いかにプライベートと切り分けられるか、ということが大事になってきます。
アセンダント&月には土星のコンジャンクションもあるので、任せられたことはしっかりやらなきゃという重圧もありますので、「時間で区切る」ということをしておかないと、自分を追い詰めることにもなります。
MCのサインだけみても、社会から求められる方向性のようなものはわかりますが、そこにすんなり進めそうなのか、もしくはなにか引っかかりそうなことがあるのか、対策はあるのかどうか、チャート全体をみることで、より個人的なことがわかるのが占星術のおもしろいところです。