自分の娘含め、いろんなお子さんを見ていて思うこと。


勉強でも運動でも技術的なことなど、人から教えてもらう時、それをストレートに受け取ることができる人というのは、伸びるのが早いなぁということ。


これ大人でも同じで、自分の知らない分野や未熟なことにおいては、先を行く人に言われたことをそのまま実行してみることが大事だったりすると思います。


占いなんかでも、その結果に対して「でも、だって」と考え込むよりも、まずは行動にうつすことが状況を変える一歩につながるのとも似ているかもしれません。



ただ、「言われた事をそのままやりたくない」と思う人も中にはいます。


それはプライドのせいかもしれないし、オリジナリティを出したいというエゴだったりもしますが、慣れない分野については大抵の場合、素直に受け取ったほうがうまくいくことが多いです。


でもやっちゃうんですよね。


料理に不慣れな人はまずはレシピに忠実に作ればそれなりのものができるはずなのに、下手にアレンジを加えて台無しにしてしまうようなパターンはよくあります。



これ、実は「以前の私」だったりします。

人から言われた事を素直に受け取れなかったり、自分に合ったもっといいやり方があるのでは、と基本から外れた方法をとったものの、うまくいかない、失敗する、なんてことがよくありました。



自分にそういう面があること。

これは、娘の行動をみることで気づいてきたことでもあります。


娘は太陽と火星のタイトなオポジションを持っています。


自我を表す「太陽」と挑戦や攻撃を表す「火星」のハードアスペクトなので、自分のプライドを傷つけられることに対しては反発を見せてきます。


そんな部分はもちろん向上心として表れることがある反面、「教えられる立場」=「自分が下」と感じてしまうと、相手のいう事を素直に受け取れなくなります。


生きてきた年月の差を考えると、どうしたって親の方が経験上知ってることが多くなりますし、自分で失敗や後悔をしてきたからこそ、1番効率的なやり方を子供に伝えようとついついしてしまいます。


それをそのまま受けとれるお子さんはいいんです。

だけど「受け取る側」が素直にそれを聞き入れるとは限らない。


本当に娘を見てると、「ああ、自分と同じだな」と思います。


私の場合は「天王星」的な部分が強く出ていたようにも思います。


チャートルーラーでもある太陽は天王星がルーラーとなる水瓶サイン。

そして天王星は太陽と月のミッドポイントです。


普通のやり方はつまんないとどこかで思っていたけれど、結局は基本に則って取り組む人や、先人の教えを素直に受け取れる人が伸びていくし、結果を出していくのも何度も見ました。


土星の作った世界がベースにあった上でそこを変えていくような天体が天王星なので、「基本」はやっぱり大事なんだと思います。



また、「水星」も伸びる力には影響しているように思います。


水星と木星がアスペクトを組んでいたりすると、知識の吸収が留まることを知らないかんじがしますし、取り込む力の「水星」に対して、楽観的な天体である「木星」が影響していることで、深く疑問を持たずになんでもありな状態でどんどん知識を増やすことができるのかなと思います。


それが正しい情報なのかどうか、自分にとって必要か不必要かは後回しで、とにかくまずは受け取っていく。


水星は手先の器用さや運動神経も表しますが、木星とアスペクトをとることで、教えられた通りにまずはやってみることを受け入れやすい分、それは伸びる力につながっていくのではないかと思うのです。



私は水星と土星のタイトなオポジションがあるせいか、情報を受け取る時に「気軽さ」があまりありません。

慎重さを合わせ持ち、それは物事を疑ってかかる視点もあるということで、それがいい方に働けば詐欺などに引っかかりにくいともいえますが、逆にストレートに受け取ればプラスになるような情報でも「一旦置いておく」「様子をみる」ということをしがちです。


占星術に関しても、知識を取り入れるだけでは本当の理解に繋がらないというか、実感を通して初めて腑に落ちるようなところがあります。

これは水星のサインが地のエレメントの山羊サインであることや6ハウスにあることも関係しているとは思いますが、スピード感でいえばどうしても遅くなりますし、水星木星のアスペクトに比べたら、吸収できる量自体に差が出てきます。



娘の水星は天王星とコンジャンクションしています。

この場合は、吸収した情報をそのまま発揮するというよりは、それをベースに化学変化のような現象が起こり、「ひらめき」のような形で表出するのではないかと考えます。

斜め上の発想になることもあれば、斬新すぎて受け入れられないこともあるかも。



水星は鍛えれば鍛える程(=使えば使う程)、どんどんその力は伸びていくと聞きますが、蓄積されたものの発揮の仕方はそこにどんな天体が絡むのかで違ってくるように思います。


私は土星なので、やっぱり時間はかかるし、結局は基本に忠実。


娘は天王星なので、他の人からしたら一見突拍子もない考え方と捉えられるかもしれません。

おそらく本人の中では繋がっているのだと思いますが。



私の母も、私と同じく「水星土星オポジション」を持っています。

なので自分の経験による「学び方」をそのまま娘である私に伝えれば問題がなかったはず。


私の素直に受け取れない天王星部分に関しても、母自身がタイトな太陽天王星スクエアを持っているので、そこはしつこく伝えてこないというか、心配性でありながらも適度にほっておいてくれたので、私の性質に対してプラスにでていたように思います。


シナストリーでみると、私の水星に母の木星がコンジャンクションしています。



一方、私の水星土星オポジションに対して、娘は水星天王星コンジャンクション。


同じやり方はどうしたって使えないし、私が経験上「正解」と思う方法は、娘には当てはまらない可能性が高いのです。


娘の水星には私のリリスがタイトにコンジャンクションしているのですが、以前リリス講座を受けた際の先生の言葉をお借りすると、「お母さんの言うことをそのまま聞いていたら恥ずかしい思いをしたと娘さんが言ってくるような配置」だそう。


要は私が自信満々に娘に伝えることは、娘にとっては余計なお世話になる可能性もあるということなんだと思います。

リリスと水星の組み合わせ故に、そこは言わない方が穏便という部分まで、娘によって引き出されてしまうというか。



物事を素直に受け取ることができる人が伸びる。

これは、もちろんそうだと思います。


だけど、素直に受け取っていないように見えたとしても、蓄積された知識や情報は無駄にはならないというか、どこかで突然つながることがあるのも事実だと思います。


点と点が線になるのを人から教えられて理解する人もいれば、自分の中でこねくり回す作業をすることでそこに気付くタイプもいるし、むしろ応用力が強いのは後者のタイプの方かもしれません。



素直に受け取ればいいのになー、と娘に対して思うことも多いけれど、ああ、自分も同じだったなと我が身を振り返ります。


水星の年齢域に素直に吸収することは効率としては1番いいのかもしれませんが、その人にとってのタイミングや方法はいろいろあるのかもしれません。