自分の「秘密」を誰かに話すこと。


これをした時点で、完全に「秘密」にしておくのは難しいと思いますし、誰にも知られたくないこと、知られたらまずいことは表に出さないことに越したことはないと思います。

「王様の耳はロバの耳」の話からもわかります。


それでも、

誰かに聞いてほしい

誰かに知って欲しい


そういう気持ちになるのはわかりますし、身近な人に話せないのであれば、「X」の裏アカウントでつぶやいたり、古くは匿名掲示板である「2ちゃんねる」などの利用につながったようにも思います。



「秘密」といえば、占星術では12ハウスが管轄します。

12ハウスの象意として以下のようなことも含まれます。


公にならないこと

存在していることが都合の悪いこと

実際は「ある」のに「ない」とされていること

見たくないもの

社会的ルールから逸脱すること



お正月などみんな初詣にいったり、「神頼み」なんて言葉はあるにもかかわらず、神様の存在自体を問われるとはっきり「いる」とは言いにくかったりします。

そしてその存在を科学的には証明できないし、見ることも触れることも一般的にはできません。


また、お水の世界や性産業。

見方によっては8ハウス担当と考える場合もありますが、これらに足を運んだり利用すること自体を堂々と口にしにくい風潮を考えると12ハウスが象徴するものだと思います。


ただ、神様にしても性産業にしても、これらがあることで救われる人もいますし、秩序も保たれているように思います。

悪いことしてると神様が見てるかも、という思いがストッパーになることもあるし、身心の欲望を受け止めてもらえる場としての性産業の存在があらからこそ、社会はうまく回ってる。

「光」と「陰」ともいえるかもしれません。


また対向の6ハウス的なことだけじゃどうしても解決できないことっていろいろあって、それを引き受けるのが12ハウスで、占いなんかもここに該当すると思います。

身体へのアプローチでは治らないこと、心の問題の場合なんかもそうです。


お酒の場で仕事の愚痴を発散させるもの12ハウスぽいし、そういう場があるからこそがんばれることもあります。



先ほどあげたように、ネット上の匿名性が強い場所も12ハウス的といえます。


「秘密」にしておきたいけれど、誰かに知って欲しい。

「におわせ」という言葉の表現がありますが、これもそういうことなんだと思います。



太陽・水星・天王星12ハウスの娘。

本人曰く「秘密」を打ち明けられることが多いとか。


そのこと自体を口にしちゃうあたりが水星天王星コンジャンクションともいえますが、「秘密の内容」自体は他に漏らすことはないようです。


私立中学校を受験した娘の友人。

合格するまでは内緒にしておきたかったとのことで、親と先生以外に唯一受験することを知っていた娘。

試験でその子が学校を休んだ時、教室が「あれ?」という空気になったので、バレないようにそれとなくフォローしたそうです。


めでたく合格し私立中学に行くことを公にした際はみんな驚いていたというので、「秘密」は守られていたんだと思います。


12ハウス太陽、しかも魚サインらしいエピソードだと思いましたし、秘密を打ち明ける相手には、心を許す必要があることを考えると、娘のアセンダントにコンジャンクションする金星や、1ハウスにある木星が醸し出す親しみやすさやおおらかさは12ハウス太陽を活かす為の配置なのかもしれません。


一方、12ハウスに月と土星がある私の場合。

ほんとのほんとに秘密にしておきたいことは、口にしないタイプです。


学生の頃の友人関係というのは、「好きな人を言い合いっこ」するという12ハウス的な秘密の共有によって、8ハウス的な連帯感や4ハウス的な心を許せる間柄につながると思いますが、これができなかった私は、どこか疎外感を抱えていました。


土星はアセンダントにコンジャンクションしているので、自分をさらけ出すことにより慎重にもなります。


でも今になって、占星術を通して「秘密」を打ち明けられる立場に変化してきているというのは、12ハウス土星ぽさも感じます。


土星による苦手意識があっても、そこが人生の重要な部分になっていくという不思議。



自分自身が「占い」といわれるものにかかわることに向いているのかどうかはわからないのですが、8ハウス太陽、12ハウス月、4ハウスドラゴンヘッドであることを考えると、「秘密」を通して、信頼関係を築くことを心のどっかで求めているのかなと思いました。