1ハウスに入る天体や、アセンダントにコンジャンクションする天体については無自覚になりやすく、その人にとっての「当たり前」だったりすることがよくみられます。

 

娘はアセンダントに1ハウス側で金星がコンジャンクションしていたり、木星が在室していたりと、占星術的には楽観的とか快楽的とかいわれそうな配置でありますし、母である私から見てもそういう部分は確かにあるように思います。

 

ただ「私」の視点がそもそも厳しめというか。


私はアセンダントに土星がコンジャンクションしているので、慎重さや疑い深さが初期設定で組み込まれているような配置です。

しかも月にコンジャンクションしている土星ですし。

 

そんな母の視点で見るからこそ、より一層娘の金星や木星的な部分が目立つように感じるのかもしれません。

 

 

1玉1000円超えのメロン。

世間的にこれを高いと感じるのかはわかりませんが、私にとっては気軽に買える値段ではありません。

 

もちろん、メロンを美味しく育てるためのあらゆる経費や輸送費なども高騰しているのはわかるので、適正価格なんだと思います。

ですがどうしても「昔の価格」というのがチラついて、以前なら○○円くらいで買えたのに、と思ってしまう自分がいたりします。

 

しかも、夫も娘もメロンを買ってもそこまで喜ばないので、丸ごと1個購入することは今までありませんでした。

 

ところが、娘と一緒に買い物に行った際、「欲しい」というのです。

 

前述したように、娘はメロンがそれほど好きではないと私の中にインプットされていたので理由を聞いてみると、昨年祖母の家で口にしたメロンがおいしかったとのことで、娘の中での「おいしい物ランキング」が更新されていたようでした。

 

ならば、買おう!

とパック詰めしてある398円のカットメロンに手を伸ばすと、「それじゃない感」を醸し出す娘。

 

娘がいうには、カットしてあるメロンだと、果汁のおいしさを感じられないとのこと。

 

いやいや、わかるけど。

でもパック詰めの398円のメロンもきっとおいしいよ。

と50年近く生きてきた母は思うのですが、10年そこらを生きてきた娘はメロンのおいしさの違いについて主張してきます。

 

お父さんメロン好きじゃないし、丸ごと1個買ってどうするの。

つまり「もったない」精神が先に来るアセンダント土星の私。

 

それに対して、おいしさの違いを訴えてくるアセンダント金星コンジャンクションであり1ハウスに木星が在室している娘。

 

彼女にとって「丸ごとメロン1個」を求める行為というのは、ぜいたくでもなんでもなく、当たり前の感覚なんだなと思いました。

 

ちなみに「1000円」の金額の価値観自体は母娘一致していると思いますし、親が働いているからこそ得られるお金だということも理解していると思います。

 

この娘の考え方が「贅沢」なのかは、アセンダントに土星がのっている私からみたらわかりません。


でも本当に欲しいものを無意識に求めるのは1ハウスの金星的であり、木星もそれを肯定しているようなところはありそうです。


 

だけど、1ハウスにある天体って自分では意識できないので、周囲から見たらぎょっとする部分になることもあるかもしれないし、逆にそこがとてつもない魅力になったりするようなパターンも考えられます。

 


例えば、漫画でいう「おもしれー女」

 

これって、ヒロインに対するヒーローの第一印象として使い古されたセリフであり、恋愛フラグがたつ言い回しです。

ただヒロインはそんな自分の「変さ」に無自覚であることがストーリ上の大前提としてあります。

この無自覚な部分は「1ハウス」的だなと思いますし、「あざとさ」とは対極にあるからこそヒーローが興味をもつ部分だと思うのです。


計算ではない部分だからこそ、その無邪気さが魅力にもなりうる。



娘に対しては、好きなものに対して素直でいいなと思うと同時に、私の土星的には将来のことが心配になったりもします。


 

娘の丸ごと1個発言にのせられてメロン一玉をスーパーのカゴに入れた私。

その日のお会計は5000円ちょっとだったので、5分の1がメロンの価格です。


案の定、夫は少し口にしただけで、「あとは二人で食べていいよ」と言ってきたので、やっぱり丸ごと1個はうちにとっては多いよな、なんて思ったり。

 

さらに、ふるさと納税の返礼品の桃が重なり、うちの冷蔵庫は果物が場所をとっている状態ですので、桃は実家におすそ分けする予定です。


そして私のアセンダント土星は、これらをいかにおいしいうちに食べられるかに慎重になります。

せっかくだからもったいないことをしたくない。

 

 

娘の「金星」「木星」ですが、シナストリーでみると私の10ハウスに入ってきます。

 

娘とスーパーで買い物をしている私の姿は、おそらく「母親」とカテゴライズされていると思いますが、もしかしたら「気前のいいお母さん」「優しいお母さん」と見られているかもしれません。

これは10ハウス的な世間の評価です。

 

確かにそういうところはあって、娘が保育園児だった時、年齢が上のクラスになってくると、着替えの補充など「登園時のあれこれ」を自分でやりましょうとなっていたんですが、なにせみんな働いているからこそ利用している保育園ですので、子供のペースに合わせてそれをやる、ということが実際は難しくて親がやってしまうケースも多々見られました。

 

ただ私の場合は、「娘が自分のペースで最後までやること」を重要視していたので、朝の登園もお迎えの際も、自分が遅刻しそうになりつつも彼女のやる気を待って根気よく付き合っているようなところがありました。

 

これを見た保育士さんがいい意味で「待てるのがすごい」とよく言ってくださって。

 

これって、10ハウス的に「優しくておおらかな母親」という評価だったのかもしれません。


 

ただ、私の土星は娘の4ハウスに入ることもあり、娘からみたらそんなことはなく。

おそらく普通に娘は厳しさも感じていると思います。

でも見方を変えると、娘の4ハウスは蟹サインで、さらにICには蟹の月がのってますので、不安定になりやすい部分ともいえますが、私の土星がそこに入ることで秩序が生まれたり安定する効果も出てきます。

 

4ハウスやICはその人にとっての基盤でもありますので、感情に左右されやすいであろう娘に対して、自分の感情を冷静に見つめることや時には押さえる必要があることを教えていくような関係性ともいえます。

 

娘のアセンダント合の金星牡羊は、ディセンダントにある土星天秤とオポジションになっている上、そこに私の土星蟹がスクエアをばっちりかけているので、結構きつい状態だと思います。

※私もネイタルでは金星土星のゆるめのオポジションがありますが、私の金星山羊には娘の土星天秤がスクエアをかけてきて、お互い様感がありありです。


 

ただ、冒頭にも書いたように、1ハウスの金星や木星って楽観的だったり快楽主義になりやすいので、悪い出方をすると自分に甘い人になったり、どうにかなるさが強調されると先の見通しが緩めの人になったりもしがちです。

 

娘の金星に関しては、土星がハードな角度をとってくることでその性質が抑えられますし、娘の土星は天秤サインで品位もよかったり、10天体中唯一の風のエレメントだったりするので、彼女にとってとても大事な部分なんだということは常々感じています。


 

1ハウスの無自覚な部分を、その人の魅力にできるかどうかは、ホロスコープの他の天体との配置はもちろん、かかわる人との関係性にもかかっているのではないかと思いました。