「時間がない」

それを理由に、なかなか行動にうつせないことってやっぱりあります。

 

特に期限や締め切りがないことに関してはそうなりがち。

 

これは自分自身にもいえることなんですが。

 

 

ですが、対価をいただく「仕事」に関して、「時間がないこと」を理由に行動にいつまでもうつさない人をみると、「そもそも時間を作ろうとしている?」と思ってしまうことがあるのも事実です。

これは私が活動宮が多めのチャートだから余計にそうなのかも。

 

アセンダントとt冥王星のオポジションに対してt火星でTスクエアとなる星の配置の昨日、そんな方に対して、イライラが態度にでてしまった気がします。

 

 

ですがイライラしているだけでは意味がなく、この方が動かないことには私の仕事にも影響してくるので、ここはいろいろ考えます。

「時間がない」から「時間を作る」の意識を持ってもらうにはどうしたらいいのか。

 

ちなみにこの方はお若くて、1回目のサターンリターン直前の時期を迎えています。

なので現時点では、土星が充分に発達していない可能性も高く、だからこそ「時間」に対しての価値観のズレがこの方と私の間にはあるような気もします。

 

 

この方は出生時間がわからないのでアングルは不明ですが、「太陽」「月」「火星」が不動宮。

10天体全体で見ると、不動サインが5つなので、自ら打開策をたてどんどん動くタイプというよりも、マイペースである傾向はもともと強めかと思います。

 

ただチャートを眺めていると、それ以外にもいくつかの点に気づきました。

 

まずは火星獅子と土星魚のクインカンクス。

オーブは1度未満でタイトです。

火星が表す行動に対して土星の慎重さが出てくるけれど、スクエアの衝撃やオポジションの常に意識にあがってくるかんじとはまた違うので、「やらなきゃ」とひっかかりながらも、なんとなく後回ししてしまうようなところがあるのかもしれません。

 

また、火星獅子と金牡羊はトラインです。

 

金星牡羊ということも加味して、きっと好きなこと、楽しいことなどに関してはすんなり行動に起こしそうですし持続力もありそうですし、実際プライベートのお話を伺ってもそれは感じます。

ですが仕事のように、土星が表す責任が絡むようなことだと、腰が重くなってしまうともいえます。

 

ただ、ここらへんがおそらく私が引っかかる部分で、好きなことに対してはすんなり行動にうつすのに、仕事はそーなのね、と。


いや、これ当たり前なんです。

仕事が楽しいと思えれば一番いい。

楽しいことの為なら、人は時間を作ります。

 

これが自分と全く無関係の立ち位置にいる人であれば、「その人の自由」と割り切れるし、人の仕事のやり方に口を出す気もないんですが、やっぱり自分に影響してくると、そうは言ってられません。


 

この方の「火星」獅子。

シナストリーでみると、私の太陽水瓶とオーブ1度ちょっとでオポジションです。

 

イライラは私の太陽のエゴでもあるんですね。

仕事ならこうあるべき。

もっと仕事に対してプライドもってと。

ある意味太陽の熱さの押し付けです。

 

太陽も火星も熱くて乾いた天体なので、相手と交わったり相容れたりする気は起りません。


周囲をもっと見てほしい水瓶太陽と自分が中心の獅子火星のぶつかり合いでもあります。



そしてこの方の土星魚は、私の火星に対してオーブはゆるめですがスクエアとなります。

自分のやりたいことを進めていく時、この方に足を引っ張られている感覚になってしまうのはこのせいかも。

私の火星にトランジットの土星がスクエアになっている今の時期、余計にそう感じるのだと思います。

 

 

この方と一緒に、「時間をどう作っていくか」を話しました。

なんでも、なにからやればいいのか優先順位がわからなくなってしまうとのことでした。

とりあえず頭の中だけで考えず、実際小さなことでも書き出してみて終わったら線を引くといった基本を伝えます。

 

 

話を聞いてる段階では水星と海王星のハードアスペクトでもあるのかなと思っていました。

ですが実際チャートを確認するとそんなことはなく。

 

水星は双子サインでアウトオブバウンズしています。アスペクトは木星とのゆるめのオポジションのみ。

出生時間によっては月がセミスクエアになりますが、そこは今回考慮していません。

 

思考が広がりすぎてあれもこれもとなっちゃうのかなとも考えましたが、ベネフィック天体の木星でそんな出方をするのかなと疑問にも思います。

ただ出生の木星は逆行してることに気づき、そこになんとなくひっかかり、プログレスチャートを見てみると、ネイタルでは順行だった水星がプログレスでは逆行していて、ちょうどp水星(逆行)とn木星(逆行)は現在タイトなオポジションになっていました。

 

逆行の天体はその性質がストレートに出にくいなんて言われますが、もしかしてこういうことなのかなとも思ったり。

 

 

実際の行動に移すためには、思考の整理が必要です。

水星は取り込んだ情報を整理分析することで、太陽の目的に従ったスキルを発揮します。

 

そしておもしろいことに、サターンリターンを迎える直前の今、この方のp水星はp太陽とコンジャンクションになっています。

もともとn太陽とn水星はアスペクトがありませんでしたが、今のこの段階でつながっている。

さらに先述したように、p太陽p水星はn木星とタイトなオポジション。

オポジションは外に打ち出す力、行動につながるアスペクトです。

 

サターンリターンという自分の土星について向き合うタイミングでのこの配置。

 

そしてネイタルでは太陽牡牛と火星獅子はゆるめのスクエアですが、長い目で見るといずれp太陽双子と火星獅子でセクスタイルを形成します。

そしてこのp太陽はn土星とスクエアになります。

 

その時期を迎える頃、この方は火星の年齢域の真っただ中。

きっとこの頃には、自分の仕事や生き方に対し、「土星の責任を意識する」ことが多くなるでしょうし、「自ら時間をつくりだす」ことの必要性を身をもって知るかもしれません。

 

「土星」は「管理」とも関係の深い天体です。

管理とは自由ではなく制限がある状態。

ある程度の年齢までは、親など人から言われるようなことに対して、うるさいなと反発しつつ、それを積み重ねることで自分を律することができるようになります。

生活習慣だったりがまさにそう。

 

時間に振り回されるのではなく、時間をうまく使えるようになることで、「時間を作り出す」ことができるようになるのではないかと思います。

 

 

もちろん上記のようなことはご本人には伝えませんし、それこそ余計なお世話なんですが、私のような存在がこの方にとってのサターンリターンの象意として表れていたりするんでしょうね。

 

ちなみにこの方の「天王星」は私のディセンダントにぴったりのってきますので、まさにジェネレーションギャップを感じる相手なのかもしれません。

 

 

「イライラ」するというのは月による感情なので、その理由が分かったとしても止めることはできません。

押さえ込むことで、自分のメンタルが不安定になります。

 

ですが、月のサインが約2日半で変化するように、イライラの感情もそんなに長く続きません。

もちろん、消えそうになっている感情をひたすら反芻して思い出すことで、一時的な感情ではなく「記憶」として変化することもありますし、月のサインの性質やアスペクトによっても違いが出てくると思いますが、気持ちは3日程度で切り替わることを覚えておくと、自分自身が楽になれるように思います。

 

私もこうやって、自分のイライラの原因を分析することで、「まぁしょうがないよな」と思えたり。

 

そしてこれをこれからも繰り返していくんだと思います。