「X」で占星術師の辰巳さんのスペースを聞かせていただくことが多いんですが、先日は木星双子入りというテーマで登石麻恭子先生がゲストでした。
このお二人の組み合わせ、会話の雰囲気が特に好きです。
また登石先生の著書も自分には合うようで2冊所持しています。

今回のスペースでは木星が自分の太陽やアングルに来た時の話があり、私が感じていたことがわかりやすく言語化されていて、あるある、そうそう!と思いながら聞いていました。
※スペースのアーカイブがいつまで残っているのかわからないのでリンクは貼りませんが、気になる方はググってみてください。
おそらくそのうちYoutubeにもあがると思いますが。

うろ覚えなので言葉のニュアンス等、ちょっと違うところがあるかもしれませんが、自分の太陽やMCにトランジットの木星がやってくると、例えば仕事なら、木星はなんでも引き受ける天体なのであれもこれもと請け負ってしまって忙しくなるんだけど、結果的にはそれが信頼信用に繋がったり、選り好みせず多くの仕事をこなす中で、自分の得意なことが見つかったりスキルアップできたりと木星の拡大発展の恩恵を受けられる、といった内容だったと思います。

これ、すごくわかります。
私はMCに木星コンジャンクションだったり、太陽と木星がセクスタイルだったりしますが、まずは「引き受ける」「受容する」を先にすることで、それがプラスになっていく感覚があります。

それは火星の「欲求を叶えるために自ら獲得していく力」とはまた違うというか、明確な対象があってこそ、そこに集中して力を発揮できる火星に対して、木星の場合はもっと受け身な感じで、なんでもあり、とりあえずきたら受けてみる、やってみるというスタイルで、まずはいろんな体験をすることで結果的に欲しいものを手にすることができるというか。

木星は射手のルーラーですが、射手ってどこか節操がないというか、恋愛なら来るもの拒まずだったり、未知のことにたいして不安や恐怖よりも好奇心が先にきて、実際に体験したい!となるサインです。
間口がもともと広くて、こだわりなく割となんでも受け入れられるサイン。
だからこそ、いろんなことを体験する機会に恵まれるし世界も広がっていく。

射手は専門的な知識を教えるということに縁の深いサインですが、自らが広い視野を持っているからこそ、人に伝えることができるように思います。
とあることでお知り合いになった大学の先生。
射手に天体の集まる方ですが、すごく魅力的な方ですし話がやっぱり面白い!
それは実体験に基づいているからなのかも。

射手は時に、フラフラしているとか根無草とかいわれることもありますが、やっぱり木星のなんでも受け入れるという性質からきているんだと思います。

なので木星がきた時は、とにかくなんでも受け入れて一旦キャパオーバーするくらいの気持ちでいた方がいいのでは、なんで考えました。

キャパシティって少しずつ広げることが可能というか、あえて能力以上の仕事を引き受けることで、だんだんと慣れてきて結果的に作業効率が上がったりするようになるんだと思います。

そこで大事になってくるのが「土星」で、木星で引き受けたにもかかわらず、いい加減なことをしていたらそれはかえって信用を失うことにもなります。

なので自分のチャートに木星がいい影響を与えている時こそ、土星をしっかり意識した方がいいと思うのです。

木星でとりあえずなんでも受け入れて、土星で責任をもつことを意識する。
これすると、一時的にものすごく忙しくなると思います。
だけど土星も意識して取り組むことで、社会的な信用を得ることができ、恩恵を受けることに繋がっていく。

もちろんそうやって木星で広げすぎたものは、土星で削ぎ落としていくことが必要になってきます。
いろんな人と恋愛をすることで、だんだんと自分に合う人がわかるようになってきて、最終的に1人に決めることができれば、土星の社会の枠の中で倫理的には問題なさそうです。

もちろん土星の先の天王星、海王星、冥王星が絡んでくるのであれば、今回の話どおりにいくとは限りませんし、土星のアスペクトが目立たないチャートの場合は木星で広げすぎるのは大風呂敷をたためなくなる可能性もあると思います。

自分のチャートの太陽やアングルにトランジットの木星がきた時のことを振り返ると、どんな風にでていたか気づくこともできるので木星のチャンスを活かしやすくなるかも。

木星の恩恵を受けるためには、ただ待っているだけじゃだめで、その前の仕込みがあってこそ、なんていいます。

それは木星がわりとあっという間に通り過ぎていく天体だからであって、いざ木星がきてチャンスが巡ってきた時に、基本的なスキルが身についていないと、引き受けるだけ引き受けて結果を出せないという、むしろ「無責任」「いい加減」というレッテルを貼られ、それが広がってしまうという結果になってしまうことも考えられます。

そう考えると、木星ってわりと難しくも感じます。
現に双子木星となり、今までそこまで興味をもっていなかった体質や健康に関連した占星術が気になり始めたり、算命学に手を出しはじめたり。

双子木星なので、知識をどんどん吸収していくことをしがちだし学ぶにはいい時期だと思いますが、木星が双子をぬけた頃、一時的なブームで終わっているのか、はたまた自分の身になっているのかはこの一年の過ごし方にかかってくるわけで。

なんか「木星」らしからぬ重さで締める形になってしまいましたが、今日の夜あたり占星術鑑定お一人募集させていただく予定ですので、ご興味ありましたらぜひよろしくお願いします。