先日、茜鳥ジュン先生の赤緯占星術の入門講座に参加したのですが、それからというもののプログレス天体の赤緯ばっかり見ています。

 

最近いろんなとこで「赤緯」については目にする機会が多かったので自分なりに情報は集めていたのですが、定期的に講座を受講している先生が茜鳥先生とご縁があったり、Xでフォローしている方のスペース配信で茜鳥先生がゲストでいらっしゃりお話を聞く機会があったりで、そこからさらに興味をもち、先生の著書である「EQアストロジー 赤緯占星術2.0」を少し前に購入しました。


そして書籍の内容をさらに深めたいと思い、Xでたまたま情報を目にしたのがきっかけで、上記講座に参加。



 

先生の著書の言葉をお借りして説明するのであれば、「赤緯」とは「天の赤道からの緯度」となります。

 

ホロスコープの天体の度数は、太陽の通り道である黄道のどのポイントに天体があるのかを表していますが(黄経)、赤緯は天体がどの高さにあるのかを示しています。

赤緯を考慮することで、ホロスコープを平面ではなく立体としてとらえることができると講座では説明がありました。

 

私がスマホで使用しているAstoroGoldでは「Reports」のところから「Declin.」を確認すると、赤緯を調べることができますが、ウェブ上だとアストロディーンストでもPDFデータから確認することができます。

アウトオブバウンズしている天体は赤字で表示されてます。

 

出生の天体にアウトオブバンズしている天体がなくても、プログレスでみるとそうとも限らないし、そこが影響するとも講座ではありました。


出生の天体のアウトオブバウンズについては、なるほど思うこともあれば、いまいちよくわからないと感じることもあったんですが、プログレスの赤緯がどうなっているのかも影響するのかもしれません。

ただ「水星」に関しては、アウトオブバウンズしている人を確認していくと、何かしら特徴が出ているというか、めっちゃ水星有能!と感じる人もいれば、考え方や言葉の受け取り方が変わっていたり、なんかズレてる?話通じない!と感じる方も中にはいらっしゃいました。

これは私自身の水星が山羊サインで土星とアスペクトしているので、「常識的な考え方」に囚われがちなことも理由かもしれません。


また、赤緯は天の赤道を挟んで、北緯(N)と南緯(S)に分かれまして、その切り替えのポイントにあたる時期は、人生の潮目が変わる時期だとか。

合わせてアセンダントとMCのラインが交差する時期も、重要な時期だったりするそうです。

 

アストロディーンストでみるなら「特殊チャート」→「Ebertin Life Diagram Declinations」です。

設定した日から60年間の赤緯のプログレスの動きがグラフで確認できます。

 

 

早速、自分や身近な人のチャートで確認したところ、「あー、なんかわかるー!」という結果になり、これはおもしろいかも!となりました。

 

例えば娘のチャートをセカンダリープログレッションや年齢調波図、ソーラーリターンチャートでみると、15歳前後で大きな動きがありそうなのですが、ちょうどその時期がp太陽の北緯と南緯の切り替わりにあたったり、火星の年齢域の終わり頃に起こるアセンダント合のn金星にp太陽がコンジャンクションするというやっぱり節目になりそうな時期に、赤緯ではアセンダントとMCのラインが交差してたり。

 

自分のことでいえば、ちょうど結婚した時期にp太陽が南緯から北緯に切り替わってました。

そして夫もこの時期、pアセンダントが南緯から北緯に切り替わっている。


ちなみに天体の赤緯が北緯のときは、「自分事」に意識が向き、南緯の時は「社会」に意識が向くといったかんじで、ホロスコープの北と南の解釈に近いようです。

 

他にもいろいろとしっくりくる表示はあったのですが、これからもうちょっと検証を進めていきます。

 

 

また、度々このブログでも取り上げている私の母ですが、魚ステリウムの影響もあるのか、どこかふわふわしている感じがありまして、魚のルーラーである「木星」「海王星」ぽさが強い人です。

 

ですが赤緯に注目してみると、また違った気づきがありました。

 

ネイタルチャートでは、世代的な特徴として「天王星」「冥王星」がアウトオブバウンズしています。

ですが、プログレスで見ると、「月」「金星」がそこに加わり、今は4つの天体がアウトオブバウンズとなっています。

ちなみに金星は魚サインでエグザルテーションになるので、ここでも魚っぽさが強くなるともいえます。

 

なんか、年齢を重ねることに無邪気さみたいなものを母には感じるようになってきて、かわいいなぁ、面白いなぁと思うことも増えていますが、それは私自身が年をとった影響に加え、後期高齢者といわれる年齢に足を踏み入れた今の母のp月やp金星がアウトオブバンズしていることも影響しているように思えてきます。

 

母のp月はこれから北緯0度に向かっていきます。ただ、出生時間が不明で12時で出した場合なので、ここは誤差があるかもしれません。

 

母のp金星をみると100歳近くまでアウトオブバンズしています。

p金星がアウトオブバンズしていると、注目をあびるとか人気がでるとか、金銭面で恵まれるとかそんな風に表れることもあるようですが、なんにせよ金星はベネフィックの天体なので、これはこれで自分の親のことなのでやっぱりうれしくなります。

 

また「私の母」と「私の娘」はシナストリーチャートで見ると絡みが多く、それぞれのネイタルチャートの雰囲気もよく似ているんですが、娘のプログレス天体の赤緯を確認すると、やっぱりp金星が30歳前後から90歳頃までアウトオブバウンズした状態です。

p水星も80台後半でアウトオブバウンズになりますが、この時期どんなふうに出るのかを確実に私は確認することができないので、それはちょっと残念です。

 


ネイタルチャートでも、重複している部分は注目してよみますが、(たとえば活動宮過多で牡羊サインが多かったり火星が効いてたりするような娘の場合は、衝動性が強かったり行動力抜群なのかなとよんだり)、未来予測や時期読みに関しても、何重にもでている表示はあいまいなものを限りなく確実に近づけるためのヒントとなりえます。

具体的に何が起こるかを当てることはできないんですが、何重にも表示されている象徴から、その雰囲気をつかむというか。

 「赤緯」に限りませんが、他の手法と合わせてみることで信憑性が増すのかなと思います。


 占術に関しても、私は命占である占星術で見ますが、そこに卜占といわれるタロット等を併用する方は多いですし、「いろんな角度からみる」ことは大事だと思っています。



「見る部分が多くなる」ということにもなるので、実際の鑑定で使用する場合はどんなふうに取り入れていくか、どこまでを見るのかを迷うところですが、自分のチャートに向き合うためのツールとして使用するのであれば、興味の赴くままに取り入れてみるのもいいんじゃないかと思います。