先日、買い物をしている時。


一緒にいる娘が急に不機嫌になったので、その理由を尋ねると、LINEに立て続けに「不幸の手紙」が届いたとのこと。

全て学校の友人からとのことです。


その行為のバカらしさにイライラしながらも、「不幸の手紙」を他の友人に回すべきか迷っています。


結果として娘は、自分のところでその「不幸の手紙」をとめ、全て削除しました。

その選択に、我が娘ながら、さすが!と母は思ったり。

 


アナログな手紙からデジタルに形は変化しつつも「不幸の手紙」ってまだあるんですね。

そして、なんとなく不幸の手紙って「12ハウス」ぽいなと思いました。


何のためにあるのかよくわからないし、公の場で大きな話題になるわけではないけれど、脈々と受け継がれていくかんじ。

「◯人に◯日以内に同じ内容を回さなければ不幸になる」という内容も昔と変わらずです。


根拠はどこにもないんだけど、受け取ったら嫌な気分になるし、一部の人は指示どおりに他の人に回していく。

不幸になることはもちろん嫌だけど、それよりも「自分だけ不幸になりたくない、だったら誰かを道連れに」という思いが働いて、不幸の手紙って延々に受け継がれていくのかなと思いました。


その行為や内容が正しいか間違っているかとはどうでもよくて、現実社会の中で否定されがちなことや、存在を認められないものを受け入れる場所が12ハウスともいえます。


誰かを理由もなく嫌ったりすること。

それって「悪いこと」「いけないこと」として子供の頃から学んできますが、逆に正しさに縛られすぎることで溜まるストレスもあると思います。

「痩せなきゃ」と言いながら、夜中にこっそり甘いものを食べる私の行動もある意味いろんなストレスを解消する手段なわけで。


仕事での愚痴をお酒の力を借りて発散するとかも12ハウスぽいなと思いますが、「不幸の手紙」みたいなものって、「ストレスの捌け口」と考えると、全否定しなくてもいいのかもしれません。


この春、中学生になった娘。

新しい生活に対する期待反面、緊張もあるかと思いますし、そろそろ疲れも溜まってくるころかもしれません。

そしてそれは、みんなおんなじ。


そんなタイミングで同級生の中で回り始めたLINEでの「不幸の手紙」


見方を変えれば、「正しくあること」に対しての鬱憤ばらしのようにも思えてきます。


娘は12ハウスに太陽魚がありますが、その対向の乙女サインには火星があります。

太陽火星のタイトなオポジションです。


6ハウスの乙女の火星的には、不幸の手紙に対してイライラするんだろうし、「正しくあろうとする」のかもしれません。


それでも、不幸の手紙を自分のところで止めるという行為は、そのストレスを引き受けるということでもあり、太陽魚の娘っぽいなぁと思います。


送ってきた友人たちのこともよく見ていて、


「〇〇は、優しいけど色々気にしちゃうからきっとこれ送っちゃったんだろうな。」


「◯◯は一回送ってきたあと、すぐに送信取り消ししてるから、私に送ったらヤバいと気づいたんだろうな。」


なんて、フォロー?もしています。


バッサリ切り捨てることをしない娘のそういう部分はやっぱり「魚」ぽさを感じます。

娘は海王星も魚サインのせいか、乙女火星で怒りながらもなんだかんだと受け入れる。


そういう部分は人につけ込まれないか心配にもなりますが、それは「私の価値観での心配」なのであって、娘はそうは思わないかもしれない。


でも不幸の手紙を自分のところでスパッと止めるかんじは、牡羊の水星天王星合ぽさも感じます。


「魚」が効きつつも「牡羊」もアセンダント、水星、金星、天王星と持っているので、受け入れることと、自己主張のバランスをとることはこれからずっと付き纏ってくることなのかもしれません。


よくよく考えると、娘はチャートルーラーの「火星」と「太陽」がタイトなオポジションになっているわけで、ここはチャートの中でかなり重要な意味をもってくるのではないかと思います。


無意識の行動パターンと目指したい自分をうまく融合させていく。

そして、この太陽火星のオポジションを「月」が調停しています。


4ハウスの蟹の月なので、やっぱり「自分の安全基地」が大事になってきます。



少し話がそれましたが、「12ハウス」ってよくわからない的にいわれがちでもありますが、現実社会のオアシスみたいなもののようにも思います。


砂漠の中で「オアシス」を探すことは希望にもつながります。

だけど、現実には見つからないかもしれない。

でも「ない」と断定してしまうことは絶望にもなります。


現実に打ちのめさされても、もしかしたらそれは幻想で実際にはないかもしれないけれど、オアシスの存在があると夢見ることで、砂漠の中を歩き続ける力になるかもしれません。


「不幸の手紙」が流行るということは、みんな少なからず鬱屈感を抱えている可能性もあります。


でもバッサリと「悪」と切り捨てることもないのかなと。


私も12ハウスに月や土星があるので、そんな風に思うのかもしれませんか、品行方生にあることを求められる現実には12ハウスは絶対に必要な場所だと思いました。