仕事上の知人で、めちゃくちゃ有能だと感じる方がいらっしゃいます。


この方は年齢でいえば2度目のサターンリターンをすでに経験しており、働き方としても嘱託社員扱いということで、自ら先頭に立ったり人を引っ張るような立場ではなく、ご本人も目立つポジションはあえて避けているような雰囲気も感じるのですが、ひとつひとつの仕事のクオリティが高くてどんな仕事も完璧に仕上げてきます。


プラス、他の方が気づかないような視点をお持ちで、それを遠慮がちに教えてくださったりするような方です。


チャートを拝見すると、オーブ約1度の太陽土星のコンジャンクション、しかもサインは山羊なので、やっぱり頷けます。


太陽土星合は冥王星とトラインで、海王星を頂点とする小三角を形成しています。


海王星っぽさ。

これもやっぱりあって、プライベートではお子さんが独り立ちしたあと離婚され自由の身になったことをきっかけに、世界各国一人旅を楽しんできたそうです。

射手サインにある火星木星のタイトな合もそれっぽさを感じさせるというか、やっぱりそれだけの行動力をお持ちなんだと思います。


太陽土星コンジャンクションを違う見方をすれば、「土星のような夫」と読むこともできます。

離婚の理由をこちらで書くことは控えますが、月を見ると金星を頂点とする、天王星とのTスクエアがありますので、土星的な夫とこの先の人生を共にすることよりも、「一人旅」を満喫するというかんじはここにも表れています。

ちなみに月は水瓶サインです。



太陽土星の部分にだけ着目すると、「堅実な人生観」には見えますし、海外への一人旅を楽しめる資金力があるのは、仕事をしつつ貯蓄もしっかりしてきたからこそ。


堅実さと自由さと、ホロスコープ上は一見違った要素にみえるような配置も、実際お話を伺いながら解釈すると、ちゃんと連動性があるものになっています。



この方を見ていると、ご自身の言動に責任をもつことの大切さを感じます。


責任をもつということは、自分で考えて判断し行動するということにつながります。

人のせいにしないんです。



「太陽土星」なので、もしかしたら年齢を重ねる中でそのように変わっていったのかもしれませんが、誰もが歳を重ねたからといって、自分の行動に責任をもつことができるわけでもありません。


ホロスコープが示す生き方として、それが必要ではない方、むしろ他者との関係性の中で助け助けられが大事になるような方もいらっしゃると思います。

8ハウスが強調されている場合など。


ですが、この知人の場合は、1人でもしっかり生きていく力を身につけることで、ご自身の月天王星金星のTスクエアがうまく回るようになったのかな、なんて思いました。



Tスクエアと小三角の組み合わせは私にもありますが、土星が効いている部分も含め、この方にどこか自分は似ているようにも感じます。


自分の足で人生を歩むことは、自由である反面、責任をとるのも自分。


2度目のサターンリターンを過ぎた頃には、私もそんな風になりたいなと思いつつ、「憧れ」はあくまで憧れなのであって、 8ハウス太陽、4ハウスドラゴンヘッドもちとしては、むしろ他者と共存することが課題なのかなと思います。