「火星と土星のアスペクト」
私のネイタルチャートにはありませんが、羨ましく思うアスペクトの一つです。
この組み合わせは、火星の衝動的で短期的なエネルギーに対して、土星のコントロールが入ってくるので、いうなれば「燃費のいい車」のようなイメージ。
このアスペクトを私がいいなと思うのは、効率を重視する山羊の水星をもつからかもしれません。
ネイタルチャートでアセンダント合になる土星に対して重苦しさも感じつつも、そこはコンジャンクションのせいか、「土星」的なものに安心感も覚えます。
また、哲学や理念を表す第9調波図で、「火星土星」の発芽天体があるので、「切れ味のよい刀には鞘が絶対必要」という価値観が強いのかもしれません。
火星は使い方次第では、人も自分も傷つけることにつながりますし、コントロールできてなんぼという考えが強いです。
そんな「火星」と「土星」の組み合わせですが、シナストリーにおいて、コンジャンクションやハードアスペクトだったりすると、「土星」を持つ側が「火星」を押さえつける形になり、火星側がストレスが溜まる関係性だと言われることが多いです。
火星は性的な衝動や欲求を表す天体でもありますが、火星土星のアスペクトがシナストリーである場合、淡白な関係になりやすいなんてこともいわれます。
ただ、押さえつけられた「火星」の性質にもよるのだと思いますが、火星はそもそも黙っていうことを聞くような優等生的な天体ではないので、グッと押さえつけられる程、どうにかして攻略したいという闘争心に火がつき、より一層火星らしさを発揮する場合もあります。
逆境にあってこそ、その本質を発揮しやすいというか。
なので、シナストリーにおける「火星」と「土星の組み合わせの場合、火星側が土星側をどうにかして落としたい、振り向かせたい、といったかんじに出ることがあるともいいます。
これはおそらく、火星土星以外の部分も見る必要があるとは思いますが、他に惹かれ合う要素がある場合は、「火星が土星を落としたい説」は有効だなと思っています。
とある仕事関係の方に対して「攻撃的」になっているな、と感じることがたまにあります。
その人を目の前にすると自分の正義を振りかざしてしまうというか、できるだけ穏やかに感情を交えずにと思って話していても、その「自分の言葉」が伝わっていないような気がして、いつの間にかヒートアップしてしまい、あとで「言いすぎたかも」と考えてしまうようなことが多いです。
この、響かない言葉を、我を忘れて必死に伝えようとするかんじ。
「火星」が絡んでいるなぁとおもいます。
おそらく私とこの方のやり取りを客観的にみたら、パワーバランス的に上位に見えるのは、「私」だと思います。
なんですが、シナストリーでみると見事に「逆」になります。
私の「月」に対して、相手の「冥王星」がスクエア。(オーブ1度強)
私の「火星」に対して、相手の「土星」がスクエア。(オーブ3度弱)
水星同士もスクエアで、私の水星山羊に対して、相手の方は水星牡羊です。
着地点が定まらない状態で行動にうつす部分が私はどうしても気になってしまいます。
ただ、水星同士のスクエアがありつつ、天体の影響力をセオリー通りに考えると、
(私)月◻︎冥王星(相手)
(私)火星◻︎土星(相手)
ということで、窮屈感やストレス、圧を感じる側なのは、「私」になります。
ですが、表面上、強気にでがちなのも「私」側。
これは相手の土星に押さえつけられるからこそ、どうにか相手を攻略したいと、私の「火星」が必死になっている状態なのではないかと。
でも、いくら必死になって伝えようとしても、「響いていない」と感じてしまうのは、月に対して冥王星のスクエアをかけてくる相手だからなのかもしれません。
ちなみに「冥王星」は同世代であれば度数がほぼ一緒なこともあり、私の月にスクエアをかけてくる知人は他にもいますが、自分の火星の攻撃性が活発になる様子はありません。
なので、水星同士のスクエアに加え、火星土星のスクエアの影響が強く出ているのではないかと考えます。
「火星」は押さえつけられるほど、「土星」を攻略しようと必死になるのかもしれません。