占星術の鑑定を受ける際、また講座等でサンプルでチャートをよんでいただく際、「12ハウスの月土星合」についてふれられる事は多いです。


オーブ自体はゆるめですが、土星が12ハウス側でアセンダントとコンジャンクションしていることや、月も蟹サインでファイナルディスポジターになっていたり、金星と木星とのタイトなTスクエアの一角になっていたりと影響力は強そうです。


「コンジャンクション」は自分の中で当たり前すぎて自覚しにくいというけれど、占星術を学び始めてからは「月土星合」は自分と切っても切り離せないものだと感じています。



ただ最近受講しているハーモニクス講座。

※私が学んでいるのは松村潔先生方式です。


自分が受講する回以外もアーカイブ受講でき、たくさんのリアルな実例にふれることができ大変勉強になるのですが、「ハーモニクスチャート」と「ネイタルチャート」のそれぞれの「違い」と「共通点」を見る事で、その方の「深み」みたいなものが視えてくるのが本当におもしろいと思います。


私はネイタルにこそ「月土星合」があり、出方としては、自分の気持ちを出すことをセーブしがちだったり、冷静さを装うことが通常モードだったりします。


小学校高学年くらいになると、女の子同士では「好きな人」を教えあったりすることも一般的には多いと思いますが、私は大人になってもこれができず、「自分の本音を話さない」人に対しては、相手も心を開きにくいというか、少女漫画に出てくるような「なんでも話せる友人」に憧れつつも、どこか一線を引き、引かれていたと思います。


別の目線でみると、ハーフサムでは「太陽/月=天王星」ですので、個を保つような性質が強いわけですが、やっぱり「土星」は特に若い頃には重苦しくて、ホームである蟹サインの感情豊かな「月」ながら、対向の山羊サインのルーラーである「土星」の性質の影響を受けるというのは、自分の中でギャップが発生しやすいのかなと思います。


ただそこは「土星」であり、蟹と山羊がオポジションの関係になる配置であることから考えると、年を重ね経験を積むことで、その「ギャップ」を上手く自分の中で受け入れることができるようになっていったのかもしれません。



話を戻しますが、ハーモニクスで自分の第5調波図を見てみると。

オーブはゆるめですが、「月海王星」の発芽天体がみられます。

天秤サインにあり、ネイタルチャートとの二重円でよむと、n冥王星に重なります。

 

それぞれの調波図の意味合いを実感として捉えることが苦手で、そんなこともあり今回の講座の受講を決めたのですが、第5調波図というのは、「人に強制されるのではなく、自ら何かに熱中している時に出てくる資質」であり、それは創造性だったり、自己表現であることがなんとなくですがつかめてきました。


表面的な言葉だけでなく「自分の感覚としてつかめないと理解できない」というのは、やっぱり地のエレメントの山羊サインの水星であり、そこに「理論」が大事になってくるのは土星とのオポジションがあるせいだと思います。

確かに学生時代、理論だてて教えるタイプではない先生の授業は苦手科目になりましたし、水星土星のハードアスペクトの意味合いとして、「知識を習得するのに時間がかかる」にもつながってくると思います。

占星術もそんなかんじで時間をかけて学んでいるし。


またまた話がそれましたが、自分の第5調波図にある「月海王星合」


才能や資質とはあくまで別なんですが、

「自分が夢中になれるもの」を考えた時、やっぱり海王星っぽいものになるんです。

音楽、アート、演劇、漫画、アニメ、小説等。


私のネイタルの「12ハウスの月」を見た時にもそれは繋がってきて、「月を満たす」という占星術界隈ではよく使われる言い方をするのであれば、6ハウスの現実感や義務感からは対極にあるようなものにふれたとき、気持ちが癒されるということになりますし、実際にそうだと思います。


これが3ハウスの月であれば、身近な人との会話や近場へ出かけることがリラックスに繋がるでしょうし、6ハウスの月ならば健康的な生活を送ることや、無駄のないシンプルな生活をすることで気持ちが安定するかもしれません。



調波図の数字は、そのまま「年齢」としても見ることができますが、第5調波図の「月海王星」の発芽天体をみて、絵を描くことがとにかく好きだった子供時代を思い出しました。

自分の娘を見て、この子はなんて絵を描くことに夢中にならないんだろう?と思ったくらい。

その時は占星術を知らなかったので、「5歳くらいの子供って自分の子供の時と同じように絵を描くことが好きなもんじゃないの?」と不思議でした。


それらの行為をしている時が、自分らしくいられる時間だったし、どれも「1人で楽しめること」「家の中で楽しめること」なので、必然的にインドアな人間になり、同世代の友人とかかわる時間も少なかったので、コミュニケーションの苦手感はここからも繋がっていきます。

外で遊ぶとか、スポーツをするとか、好きじゃなかったんです。

今も同じような言い方するかわかりませんが、「引っ込み思案」な子供でした。


母的には、私のそんな性格を理解してくれていたようで、遊びや体力作りよりも学びやアート、音楽方面に力を入れている幼稚園をあえて選んでくれたということは、大人になってから聞いた話です。(ちなみに月と火星がタイトにトラインの妹は身体を動かすことを重視する幼稚園。今は火星の年齢域真っ最中ですが、娘と一緒にテニスをしたりとやっぱり私に比べてアクティブです)


今思えば母は魚サインが強調されている人なので、占星術なんてもちろん知らないはずだけど感覚的に娘2人の本質を理解していたのかもしれません。



ただ第5調波図の「月海王星」の発芽天体、オーブが広めなので、5の倍数の「第10調波図」では消失します。

第10調波図は「5×2」なので、第5調波図の自分の個性を人や社会とかかわりで打ち出していく段階になりますが、ここでは「天王星海王星」の発芽天体が出てきます。

これはネイタルと重ねると、MCに合となる「木星」にのってきます。


10歳くらいのことを考えると、少女漫画にはまり、見様見真似で自分でも漫画を描いたりして人に見せたり、家庭科クラブに入り手芸をしたりお菓子作りをしたり。

「天王星海王星」は芸術的なセンスといった意味合いがありますが、10歳くらいの社会といえば

やっぱり「学校」や「友人」がメインとなると思うので、そういう場でそういう活動をしていたのは第10調波図に表れているなと思いました。


もう一度書きますが、「才能」や「資質」とは別ですよ。



ちょっとまた話がずれてきましたが。


ネイタルチャートの「12ハウスの月土星」

こんな風にハーモニクスでみていくことで、もっと細かな部分が見えてきます。


これはきっと「自分事」だからこそ、分かる部分かもしれないですが、私の大好きな「占星術による過去検証」にとりいれることでさらに理解が深まっていくと予想します。



どの角度から見ても、「土星」が効いてる自分で、それはそれで大事な要素です。

(サビアンシンボルにも出てる)


一方「海王星」的なことに夢中になる理由がハーモニクスでみることでさらに深まったし、ネイタルの「太陽水瓶」と「月蟹」のクインカンクスにもそこは表れているなぁと感じました。



私の月のサビアンシンボル。

「すたくろ」様の表現をお借りするならば。



・夢や憧れや理想を持つことで日常の感情を豊かなものにしていくこと。


・のんびりした場所で穏やかに過ごしなるべくストレスフリーで過ごすこと。


とこんなかんじです。
ほんとそう。

それは「土星」の影響を受けているからこそ必要なことなのかもしれませんし、だからこそハーモニクスでみると第5調波図の「月海王星」の発芽天体につながるのかもしれません。

人に何と言われようが思われようが、「海王星っぽいもの」を楽しむことで、それが自己主張につながり、自分を防衛することにもなる。

まだまだ奥が深いけど、ハーモニクス、楽しいです。