仕事帰り。


夫は用事があり、帰宅が遅くなることは予めわかっていた為、娘を学童にお迎えに行ったあと、某ファミレスに行きました。


混んでるの見て、金曜日だったの思い出す。



娘も私も定番のオーダーをしたんですが、案の定提供されるまでかなり時間がかかりました。

食事を待っている間にも、新規のお客さんはどんどん増えて、入り口で待ってる状態に。


私が働いているわけではないけれど、こういう状況をみると店員さんの気持ちに勝手にリンクします。

忙しそうで大変だなぁ。

アルバイトの子の不慣れな感じのオーダー確認に、焦らなくていいからねと思うと同時に、この場に夫がいなくてよかったなと心底思いました。



月牡羊の部分が関係しているかどうかはさておき、基本夫は待つことが苦手です。

混んでるファミレスはもちろん、わかりやすく道路の渋滞とか。

おそらくみんな苦手だとは思いますけど。


かといってその苛立ちを全面に出すわけではないんです。

ここは月牡羊と太陽天秤のオポジションっぽい。


ただ一緒にいる私としては、月蟹だったり12ハウスの月部分で割と敏感に察知してしまうので、こういう状態で夫といるのは苦手ですし、そのピリピリした空気をどうにかしたくて夫に対してかける言葉は大抵悪手になり、イヤーな空気になります。

逆効果になることはわかってても、どうにかしたい活動宮の月蟹です。



蟹サインにとって、「場」を満たす感情が穏やかであるということは大事です。

自分が存在する身近な空間で苛立ちをかかえていたり、攻撃的な感情をみせる人がいると、水の活動宮なだけあって、そこが平穏で安全な空間になるように働きかけます。

自分の不安につながる要素を解消したい。


苛立ちや攻撃性とは違いますが、例えば赤ちゃんが泣いていたら、泣かせておけばそのうち落ち着くと思うというよりも、ぎゅっと抱きしめるだろうし、1人隅っこで寂しそうにしているクラスメイトをみたら、みんなの輪に入れるように自ら声をかけて誘うかもしれません。

ちなみに同じ水のエレメントでも不動宮の蠍なら、そのクラスメイトが本当に寂しいのか、それとも1人を好んであえてそうしているのかをじっくり観察して行動を決めるでしょうし、柔軟宮の魚であれば、そのクラスメイトの近くをウロチョロすることで、みんなの輪には入らずとも孤独を感じないような寄り添い方をするかも。


とにかく月蟹の私も娘も、場の空気がピリピリした雰囲気になるのは好みません。


この店内で、待つことに苛立っている人がいないことを願うし、そういった部分を表に出してくる人に対しては恐怖さえ感じることもあります。



私たちの座席に対して、通路を挟んで斜め後ろに家族らしき4人が座っていました。

小学生低学年くらいの女の子ふたりと、スーツ姿の男性と、女性の4人連れです。


男性が通路に対して背を向ける形で椅子に座っていたんですが、何か理由があったのか立ち上がった際、座ってきた椅子が通路側に倒れてしまった瞬間を目にしました。

椅子にジャケットや重そうな鞄が置いてあったので、椅子をひいた時バランスが崩れたのかもしれません。


その時、テーブルの上にあったコップのお水も一緒にこぼれたようで床は水浸しに。



私は「あっ」と思ったのと同時に、娘を見ると同じ反応をしていました。


ですが、そのあとの男性の行動は理想的で、大きな声を出すわけでもなく、まずは通路を挟んで真横にいたお客さんに対して、水がかかってないか気遣い静かにお詫びし、椅子を直した後水で濡れた床を拭き始めました。


奥さんと思われる女性と子供たちは、その様子に大きく反応するわけでもなく座席に座ったままです。


店員さんを呼ぶとか、床を拭くものを借りるとかも行動としてはありだとは思いますが、すでに回っていない店内で、それをすることは店員さんに負担をかけるとわかっていたのかもしれません。

家族全員で男性を手伝う為席を立つことで、あえて目立つことを避けたのかもしれないし、こぼした本人が片付けるという考え方なのかもしれないし、真意はわかりませんが。


そしておそらくこのことに気づいたのは私たちを含め極々近くにいた人達だけ。

週末の店内の空気を乱すことはありませんでした。



男性が床をほぼ拭き終わった頃、たまたま通りかかった店員さんが気づき、最後の一拭きを手伝うという形でこの一件は終了しましたし、椅子を倒し水をこぼしてしまった男性に対して、他の家族が責めるわけでもなく、人ごとながら見ていてとても安心しました。

子供が店内でジュース等をこぼしてしまった時、こぼした行為よりも、それに対して大声をあげたり叱ったりする親の声が苦手だったりします。

この場合、ひと通り片付けた後に「今度は気をつけようね」と静かにお子さんに伝えるのが理想的な対応かと個人的には思います。


この一連の出来事。

月のサインが同じだからといって、自分と娘を同一視するのは乱暴ですが、娘もおんなじように感じていたのではと想像します。


娘は学校で、大きな声を張り上げて注意するタイプの先生が苦手なようで、自分が怒られているわけでもないのにしんどくなるそうです。

私もやっぱり同じようなところがあり、これは月のサインが蟹という部分にプラスして、娘は4ハウスカスプでもあるICにのる月であり、私は12ハウスの月というのも関係していると思います。

 


蟹というサイン自体が「安心感」というものを重視する上、4ハウス月は特に心安らげる場所が大事ですし、12ハウス月は周囲の雰囲気の影響を受けやすい。

角度的にみても親和性の高いハウスになります。



でも、娘と私。

もちろん違うところもあるわけで。


食事を終えてもまだ混み合っている店内。

いつもなら食後にデザートも頼みます。

※「スイーツ」という語感が恥ずかしくていまだに口にできません。


地のエレメントの金星山羊の私の場合、せっかくなんだからと思うのですが、火のエレメントの金星牡羊の娘にとっては、五感を満たす「デザート」はそこまで魅力的ではないようで、お店混んでいるしお腹も満たされたし、だったら早く帰って友人とオンラインでゲームをやりたいという思いがあったようで、デザートは注文することなくお店を後にしました。



月の安心欲求は同じ「蟹」なので、混んでる店内での過ごし方や反応は似ているけれど、金星の楽しみに関しては、やっぱり違いが出るなと思いました。


月が満たされている状態があってこそ、次に出てくるのは金星の楽しみを求める気持ちで、お腹がある程度満たされたこそ、それぞれの金星の違いが表れたのかもしれません。

※帰宅後、私は家にあったアイスクリームを食べて満足。