なんかイラッとくる人。
だけど、かかわる必要がある人。
スルーできない分難しい関係ですが、仕事や娘の学校関係の知人などでたまにいらっしゃいます。
占星術フィルターをかけて見ると、「価値観が違うだけ」と冷静に考えることはできますが、思考と感情はまた別物なので、一瞬覚えるイラつきやモヤモヤが出ないわけでもないし、すぐさま消えるわけでもありません。
ここ最近、そんな人に当たることが増えてきました。
正確にいえば、前からその人たちの存在は知ってはいたけれど、自分とは直接深くかかわりがなかったので、アスペクトでいえば150度のクインカンクス的な「やってることよく理解できないけれどなんか気になる」みたいな存在でした。
ですがここ最近、いろんなことが変化し始めて、直接かかわる機会が増えています。
ディセンダントにトランジットの冥王星がきてるので、そういう部分にもでているのかなぁと思うのですが。
先ほども書いた通り、思考と感情は別物なので、できるだけご本人に対しては出さないように意識はしますが、周囲の関係者に愚痴めいたものを漏らすことが増えています。
自分でも、あーヤダヤダとは思うんです。
私自身、解決策に繋がらない人様の愚痴を聞くことが苦手です。
本音を漏らした後の自己嫌悪をうっすら感じながら、ホロスコープを眺めてみます。
そこに解決策は見出せないかと。
イラっとなりがちなお一人。
仕事でかかわる人なんですが、立場的には相手が上になります。
この方、6ハウス的なことや地のエレメント的なことにあまり価値観を置かない印象で、私はそのフォローをせざるを得ないことが増えていて、仕事をしながら「お母さん」をやっている気分になるのですが、チャートをみてみると想像通り、個人天体に地のエレメントがありませんでした。
そして土星は牡牛サイン。
全体的に風と水が多いです。
天秤と蠍に天体が集まっていることもあり、「対、人」みたいな仕事が好きだということはご自分でおっしゃっていました。
メールで回答しなければならない案件に対して、電話の方が得意なんだけど、なんて話していたし、人の話を聞いた上で相手の懐に深く潜り込むようなことが確かに見ていて得意そうです。
これはこれで、もちろんこの方の強み。
私のチャートとのシナストリーを見てみると、水星同士がタイトにスクエアです。
この方は太陽天秤で同じく天秤の水星がコンジャンクションしてるのですが、これらが私の水星山羊にオーブ1度でスクエア。
さらにいえば、わたしのアセンダントに対してもお相手の太陽水星はタイトにスクエアです。
神経を表す「水星」や身体そのものを表す「アセンダント」に対してスクエアになっているので、その仕事ぶりに反射的にイラっとくることも仕方がないのかもしれません。
「人の話聞く暇があったら、目の前の書類を一つでも片付けてくれよ」と私が思うのも致し方ないといえるかも。
でもこの方にとっては、「話をしっかり聞く」ことの方が重要なわけです。
そして、私の太陽水瓶に対してお相手の土星牡牛のスクエアというのもあります。
オーブは3度なのでそこまでタイトではありませんが、「相手の立場が上」というのはここに出ているのかも。
だからこそ、対応が難しい部分もある。
天秤も山羊も視野は広めのサインですが、それでもお相手の場合、太陽と水星が同じサインにあるということで、いろんな角度から物事をみるという点については若干苦手傾向にありそうです。
そこがまた山羊水星的にはイラっとくるポイント。
さらにシナストリーを見てみると、お相手の太陽水星天秤に対して、私の土星蟹がスクエアをかけていました。
オーブは1度ちょい。
お互いの太陽に土星でスクエアをかけあっているんですね。
しかも私の土星からのスクエアの方がオーブが1度ちょっとなのでタイトです。
これは、私が(一応は大人の態度で)あれこれ指摘せざるを得ないことに対して、お相手は実はだいぶストレスを感じているんじゃないかと。
天秤蠍が強い方なのでストレートには表には出さないと思うんですけどね。
ただ、アウトオブサインですが、お相手は火星天秤冥王星乙女のコンジャンクションもお持ちなので、溜め込んで溜め込んで爆発、ということはありそうですし、これに気づいた時はドキッとしました。
伝え方や頻度には注意が必要かも。
というか、天秤と山羊の活動宮のスクエアなので、仕事のルール自体を見直すことで解決策はあるのかもしれないなぁ。
ところでこの方、ネイタルではほとんどハードアスペクトがありません。
あるのは金星土星のオポジションくらい。
(ちなみにこのアスペクトを持っている人に対して、私は好意的にみることが多いのですが、今回のケースも仕事でのかかわり的にはアレですが、人間性には好感をもっています)
ハードアスペクト慣れしてない分、私からの「土星」は重苦しく感じているだろうなぁ、とチャートを見ることで、要らぬ気を使ってしまいました。
私との仕事のやり取りで、しんどい経験をすることで結果的に何か得るものがあるのかもしれませんが、土星をかける側としては、なんだか悪いなぁと思ってしまいます。
ただ、私の太陽水瓶とお相手の太陽水星天秤はゆるめですがトラインだったりと調和的な部分も見られます。
私があんまり水星土星オポジション的な部分を出しすぎないことが上手くいく秘訣かもしれませんが、それが難しかったりもします。
オポジション自体が外側に打ち出すアスペクトであり、ハーモニクスでどの調波図を見てもめちゃくちゃ強調されている組み合わせなので、水星土星的な部分があってこそ「自分」というかんじもします。
あとは、できるだけこのシナストリーのスクエア部分を調停してくれる天体を持つどなたかに間に入ってもらうこともありかもしれません。
私の太陽は8ハウスですが、人の才能にあやかろうとするとこが、まさにそれっぽい発想。
というか、今気づきましたが、このお相手の太陽水星天秤の度数的に、私のプログレスの月牡羊とタイトにオポジションになっていて、私のネイタルの水星土星オポジションと合わせると、活動宮のグランドクロスができていました。
身体を表すアセンダント
神経を表す水星
メンタル面を表す月
が活動宮のグランドクロスの一角にそれぞれなっているわけです。
そう考えると、一番きつい状況は「今」でプログレスの月が移動する1ヶ月後くらいには状況は少し変わってきているのかも。
現状は何も変わっていないけれど、理由が見えてきたことや対策が打てそうなことで、心持ちが変化してきました。
だから占星術はおもしろいなぁと思うのです。