娘のチャートには「太陽火星オポジション」があります。

オーブはほぼ0度でタイトなアスペクトです。


限りなく0度に近いオーブのアスペクトというのは、ハーモニクスで見た時に特に感じますが、やっぱりその人にとって重い意味があるように感じますし、ここをプラスにできるかどうかで生き方が大きく変わってくるように思います。



先日娘と一緒に歩いていた時のこと。

「学校で一番つらかった出来事」というお題になりました。


娘が迷わず口にしたのは

「給食で出た魚の小骨が喉に刺さったこと」


なんでも、給食時に喉に刺さった小骨がなかなか取れず、休み時間の間1人トイレに篭り嗚咽しながら喉の奥を刺激してどうにか1人で取ろうとしたとのこと。

苦しくて涙がポロポロ流れてきたとか。


でも結局取れず、5時間目の体育の時間になり、そしてなぜか身体を動かしているうちに、いつの間にか取れていたそうです。


この一連の出来事を聞いて思わず私が口にした言葉。


「保健室行けばよかったのに。」


保健室行けばどうにかなる、という事ではなく、誰かに相談すれば骨を取るいいアイディアが得られたんじゃないか?

と思ったんです。


すると娘から返ってきた言葉は以下の通り。


「うーん、なんか分かんないんだけどそういう時、行くのやなんだよね。」



この、「なんでだかわからないけれど保健室にすんなり行けない気持ち」に対して、しっくり表現できるような言葉をしばらく2人で探っていたところ、


「保健室、行くのはカッコ悪い?」と私が口にすると、「そう、それそれ!」とまさに的を得た表現だったようで、娘の勢いのいい反応がありました。



この「カッコ悪い」と思う感覚。

まさに「太陽火星オポジション」だな、と思います。


「太陽」はカッコよくありたいし、弱いところは見せたくない。

※演出として「魅せる」ならありだけど。


王様は常に威厳をもっていたいし、賞賛されたい。

そこに、好戦的な「火星」がハードにアスペクトをとると、自分のダメな部分、弱い部分を受け入れるのが難しくなってくるんじゃないかと思います。

太陽魚、火星乙女なので、正論をぶちまけて後悔したとしても、後には引けなくなったり。

柔軟宮の人や環境に合わせらる資質がちょっと薄まるかんじはありそうですね。


人に相談する事、助けを借りる事に対して、「勝ち負け」で考えてしまうところもありそうです。


これがソフトアスペクトなら、勝ち負けにそこまでこだわらず頑張る力にしやすいのでしょうが、オポジションなので一筋縄ではいかなそうです。


今後、娘は自分のプライドを守るために攻撃的になったり、人の助けを拒絶したりすることはもちろんありそうですし、ディセンダントにコンジャンクションする「土星」をみても、ここは自分の中の葛藤として続いていくんだろうと思います。



娘の場合、「太陽」「月」「火星」「冥王星」で複合アスペクトのミスティックレクタングルが形成されます。

ただし月と冥王星はオーブ7度ちょいで私的にはオポジションはとりませんので、ミスティックレクタングルの「2つのオポジションを調停するトライン2つとセクスタイル2つ」という定義からは外れます。


ただ、太陽魚と冥王星山羊はオーブ4度ちょいでゆるめのセクスタイルと取れそうなので、一応ミスティックレクタングルの長方形はできるんですよね。


まぁ、この複合アスペクトを採用するかどうかは置いておいて、火星太陽オポジションにはいろんな天体が関わってくるので、娘の肝になる部分であることは確かだと思います。


「太陽」も「火星」も土星の社会的な常識の内側にある天体なので、女性にとって「我が強い」とか「男性をたてない」なんて悪い方にいわれがちな太陽火星のハードアスペクトも、これからの時代、捉えられ方は変わってくると思います。


私が苦手だった持久走。

娘も決して得意とはいえないのに、それでもある程度早いペースを保ちながら最後まで走り抜けます。


「カッコ悪い」と思われたくない。

それはプライドの高さゆえに、しんどくなる部分もあると思いますが、その気持ちがあるからこそ頑張ることができるのかなとも思いました。