自分の周囲の人のチャートを見ていると、「太陽」と「冥王星」がアスペクトをとっている人が意外に多いなという印象を受けました。
ちなみにかなり身近な存在の夫、太陽と冥王星はオーブを8度ちょっととればコンジャンクションともいえますが、実際鑑定する時は、ここまでオーブは広くとらないことがほとんどだと思います。
ただ、夫を見ていると、太陽冥王星合っぽさを感じること、けっこうあります。
MCルーラーも「冥王星」だからかもしれませんが、なんというか「この人に何言っても無駄」と感じさせるようなところがあるというか、自分の信念を曲げないというか。
結構はっきりと吉凶が書いてある、ルル・ラブア先生の「占星学」には、太陽冥王星合について以下のようにあります。
外見は柔和でも表面に現れない権勢欲があり、主導的立場を強く求めます。(以下略)
これ読むと、うんうんとやっぱり思えます。
例えば何かについて話し合っていて、旗色が悪くなると「黙ること」で押し通そうとするようなところがあります。
言葉では肯定も否定もしないんですが、態度で全てを物語るというか、無言の圧を与えてくるというか。
こうなると先に書いたように、「何言っても今は無駄だろうな」と思い、話し合いにならんと一旦引かざるをえません。
わかりやすくいうなら「モラハラ」気質を感じることがあります。
夫の場合は「近すぎる関係」ということで、私にとって都合の悪い部分が特に印象に残ってしまうのかもしれませんが、他にも太陽に対して冥王星のアスペクトがある人を見てみると、どの方もなんか、堂々としているというか物怖じしない雰囲気を持っているように思えます。
いざという時、あわてない、腹をくくれる、無駄な悪あがきをしないような共通点をその方たちには感じます。
それは時に、「ここもっと焦るべきじゃない?」いう苛立ちも感じさせる場合もあるんですが。
自分の確固たる信念を持ち、周囲からの影響を受けにくい。
ちょっとしたことでブレないような気質を感じます。
突然、道路の真ん中に「大樹」があることがあります。
え、なんでこんなとこに?
みたいな大きな木。
おそらく道路ができるずっと以前からそこにある木で、何かしらの理由で残しておく必要があった為、そこにずっと存在する木なのかなと想像しますが、「冥王星」ってそんな雰囲気を感じさせる天体です。
その動じなさは時にはカリスマ性や抜きん出た人柄にもなり得ますが、しなやかさに欠けるというか、中途半端に曲がるぐらいなら、バキッといっちゃえ!みたいな気質。
もちろん周囲は唖然とします。
ただ、場違い感そのものも、道路の真ん中にある大樹のように、いつのまにか納得させるような力を持っているのが、太陽冥王星のアスペクトを持つ人のように思います。
私の周囲の太陽冥王星アスペクト持ちの方は、ある程度年齢を重ねた人が多いのですが、やっぱり「強制終了」のような冥王星っぽい経験をされた方は多いなという印象です。
そういう経験をされているからこそ、ちょっとのことでは動じなかったり、悪あがきしても無駄と考えられるようになったのかもしれませんが、ソフト、ハードアスペクトに限らず、なぜか一緒にいると安定感がある方ばかりです。
他力本願ですが、なにかあってもこの人といれば乗り切れる、と思わせるようなところがある人達ばかり。
水星は太陽の意思を実行するために動く天体ですが、水星が情報を集め、あれやこれや判断する際迷っても、太陽冥王星アスペクトのある人は、自分の信念のようなものがぶれないので、最終的には思い切りがいいのではないかと思います。
その境地に辿り着くまでは、もしかしたらいろいろあったのかもしれません。
またおもしろいのが、太陽と冥王星がトラインの方がいるんですが、ハード持ちの方よりもより一層冥王星ぽさを感じます。
出生時間がわからないので、もしかしたらアングルに冥王星がかかっていたり等あるのかもしれませんが、「冥王星」ぽい振る舞いが、その方の個性として周囲から自然に受け入れられているんです。
最初はこの方について「あの人なんなの?」みたいな印象をわりとみんな受けるんですが、いつのまにかそういった部分を含めて、信頼されるような人。
やっぱり冥王星なだけあって、平均的というより凸凹があって、その凸凹に最初はうわっとなるんだけど、突出した部分であっと思わせるような方です。
ちなみにこの方はお子さんが1人いらっしゃるんですが、親が太陽冥王星トラインであるのに対して、お子さんは太陽冥王星スクエア持ちです。
いずれもオーブはタイトです。
小さい頃からよく知っていますが、やっぱり「動じなさ」というのは感じます。
小学校低学年の時、学校から帰宅すると同居の祖母が室内で倒れていたことがあったそうですが、自分で救急車を呼んで1人で対応したそうです。
大人でも慌てちゃう場面だろうに、すごいなぁと思いました。
でも、普段の様子を聞くと、特にしっかりしているというようなわけでなく、本当に普通のお子さんです。
やっぱりスイッチが切り替わったとき、腹をくくれるというのか「冥王星」なのかもしれません。