「6ハウスが強い人は有能」


以前受講した占星術講座内で先生がお話ししていたこと。

実際、仕事で成功している人も多いとか。



「6ハウス」というのは、「役に立つ自分」を目指してがんばるような場所です。

「社会人デビューする前のアルバイト」の様なイメージだとよく言われます。


ハウスをサインと同じ様に「人の成長の流れ」として反時計回りに考えるのであれば、ちょうど6ハウスは大学生くらい。


「大学生」という表現は現代だからしっくりくるけれど、時代が違えば「見習い期間」とか「修行期間」で一人前の一歩手前のようなかんじでしょうか。


でも太陽の動きに合わせて時計回りに一日の流れとしてハウスを考えるのであれば6ハウスは夕暮れ後、ちょうど夕食の支度等で慌ただしい時間。

5ハウスの夕食後の晩酌など楽しい時間や4ハウスで健やかな眠りにつく前の、やらなくてはいけないことをとにかくこなす時間が6ハウスです。


アルバイトも見習い期間も、自ら何かを始めるというよりも、言われたことをまずこなしたり、ルーチンに沿って動くことが大事です。

それはコピー取りなど雑務的なものであったり、郵便物の仕分けだったりするかもしれません。

大きな達成感は得られにくいけど、それをする人がいないと回らない。

そのあたりが6ハウス=従業員や実務能力を表すことにもつながります。


仕事で成果を上げるためには、発想力や行動力、人脈や運なども必要かもしれませんが、スケジュール管理やトラブルへの対応など「表に出にくい仕事」って結構あります。

そしてここを疎かにすると、結果に結びつかない。


「やりたいこと」の為には、気が進まなくても「やらなければならないこと」があって、これが6ハウスの表す「自己管理」でもあります。


占星術的には6ハウスに星がいっぱいあっても微妙な雰囲気があるというか、「奉仕」とか、もっと酷いと「奴隷」のハウスなんて聞くと、正直社畜なイメージでやだなぁと思うかもしれません。


なぜ6ハウスにそんなキーワードがふられているのかといえば、そもそもハウスを1日の流れで見た時に、夕暮れ時の忙しい時間の仕事を請け負うのは、占星術が発展してきた世界では「奴隷」の仕事であった為と学びました。


「奴隷」や「下働き」の人々が日々の面倒毎を請け負うことで、社会は回っていたわけです。


評価はされにくい部分だけど、6ハウス案件が苦手だと、物事は上手くいきません。


企業であれば、「社長」など役職者には、スケジュール管理をしてくれる様な有能な秘書がつくかもしれませんが、個人事業主なら自分で行う必要があります。


6ハウスの状態によっては、経理や書類的な手続きなど事務的な部分は外注したり、その為の人員を雇用する方がいいかもしれません。


逆に6ハウスが強いということは、ルーチン業務など基本的なことに加え、その時の状況に合わせた対応力が光る人になります。

次から次へとやってくる仕事に対して、段取りを工夫したり、優先順位を考えて動くことで、仕事のクオリティを高く保ちます。

タイパを意識して行動できる人だと思います。


6ハウスの状態がいい人は、物事への対応力があり有能な一方で、元々の資質に合わない仕事でもそれなりにこなしてしまう傾向も強いです。


自分をその場の状況に合わせて適応させることが上手いので、多少合わなくても、そのズレを自分の努力で埋めようとするようなところがみられます。


「働くこと」や「生活」には困らないけれど、他のハウスとのバランスや太陽の在室する場所によっては「仕事での達成感」を得難いタイプかもしれません。


6ハウス太陽の人は「自分はどうしたいのか」というのがわかりにくい傾向にあると思いますし、「自分に合った仕事」を考える最近の風潮においては迷ってしまうかもしれません。


職業選択の自由が今ほどなかった時代なら、むしろ迷うことなく働けたのかもしれません。

「選べる」ことで、逆に戸惑ってしまう。


ただ6ハウス太陽と一言でいえるはずもなく、そもそも太陽がどのハウスのルーラーになっているのか、MCルーラーがあるハウスはどこなのかあたりを見ることで、より充実感や達成感につながりやすい働き方を見つけることはできるのではないかと思います。