「オポジション」といえば、何かを表現したり、現実として打ち出していく為にはあるといいアスペクトといわれています。
これは「相性」においても同様で、確かに仕事で「この人と組むと机上の空論で終わらずに、ちゃんと形になるなぁ」という印象が強い方のチャートを見ると、自分の「火星」に対して、相手の「土星」がタイトにオポジションとなっていました。
一見「火星」に対して「土星」が絡むと、アクセルとブレーキを同時に踏み込んで空回りしている感じにもなりそうですが、「土星」には継続や秩序といった意味もありますので、日々の地道なトレーニングが必要なスポーツ選手には、「火星」と「土星」のアスペクトを持つ方も多いと聞きます。
そんな風に考えると、オポジションと合わせて
「火星」と「土星」のアスペクトも何かを実現するには大事なのかもしれません。
私の「火星双子」は海王星射手とオポジション、他、太陽水瓶とトライン、木星牡羊とセクスタイル、冥王星天秤とトラインと海王星以外はソフトアスペクト優位な上、土星とはアスペクトを形成していません。
双子の火星であり、アスペクトを組む天体も「火」と「風」の要素ばかりで、「行動を現実化」することが苦手な傾向があると自覚しています。
例えば新しい企画を考える時。
色々考えるのは好きだし、アイディアも割と浮かびます。
ですがその企画を実行する為の段取り的なことをすぐ人に振る悪い癖があります。
ここまで考えたからやっといて、的な。
あとは考えただけで満足しちゃうとかやった気になるとか。
ダイエットがまさにそうですね。
それ故に成果につながらないのは分かっています。
だからがんばってここに書いてたんですが…ゴニョゴニョ。
自分のそういった性質を理解した上で、それでも「6ハウス」の水星金星でどうにかやるんですが、やっぱりじっくりなにかを形にする事は苦手で、ついつい結果を出すことを引き伸ばしにしがちです。
「まだ本気出してないだけ」と言いたくなる気持ちが分かっちゃう側の人間です。
ですが、私の「火星双子」に対してオポジションである「土星射手」の人と仕事を組むと、仕方がないけどやらなきゃな、という状況になることが多いです。
もちろん「土星」なので重さはありますし、なんで分かってくれないのかなぁという難しさも感じます。
ただ、そんな気持ちを抱えつつ頑張った結果、人から見た時に評価してもらえるようなものを残せていることに気づきました。
やっぱり「土星」は結果につながりますね。
そして仕事で「あの人とこの人が組んでいると、なんか成果につながるぞ」という組み合わせについてシナストリーを見た時、それぞれの「火星」と「土星」がアスペクトをとっている率の高さに気づきました。
※オーブは2度以下で見ています。
ひとつ例を挙げてみます。
Aさん火星獅子とBさん木星・土星天秤でセクスタイル
Bさん火星牡牛とAさん土星射手でクインカンクス
この組み合わせは、Aさんが部下でBさんが上司です。
もともとAさんの「火星獅子」にはネイタルで月と冥王星とのハードなアスペクトがあり、自分の思いの強さが前に出やすい分、周囲に訴えかける力は強いのですが、主観的になりがちな点もありました。
しかしBさんの土星天秤の視点が入ることで、客観性を学びます。しかもBさんは木星土星合のグレコン世代で、じっくりと時間をかけてAさんの火星のよさを引き出すことを続けてきたので、以前なら初期の段階で色々とBさんに穴を指摘されていたAさんの企画も、陽の目をみることが格段に増えてきました。
一方Bさんの火星牡牛は木星土星天秤とセスキコードレイト、水星双子とセミセクスタイルです。
火星がいまいち使いにくいのか、めちゃくちゃ「水星」を使ってきます。ホームサインにいる水星ですしね。「言葉」や「文章」に説得力がある人です。
ちょっと話がそれましたが、そんないまいち使いにくそうなBさんの「火星牡牛」に対して、Aさんの「土星射手」はクインカンクスになります。さらにAさんの土星と、Bさんの水星はオポジションになります。
ついつい使いがちなBさんの「水星」に対して、Aさんの「土星」のオポジション。
これは仕事では有効なアスペクトといわれていて、土星側の経験が水星に影響を与え、水星側の知識が土星側の経験に役立つこともあります。
水星と土星って、どちらも「冷」「乾」の天体で相性がいいんですよね。
そしてBさんの「火星」に対するAさんの「土星」のクインカンクス。じっくりマイペースを望み、一歩踏み出すことに躊躇しがちなBさんの火星牡牛に対して、Aさんの土星射手が「まずは体験することが大事」と違う視点を持ち込みます。
すぐには火星スイッチは入らないかもしれませんが、Bさんの場合最初に「水星」が反応することで、火星もONになるかもしれません。
他にも仕事で成果を出している人同士の組み合わせを見てみると、「火星」と「土星」は多く見られたんですが、意外だったのがソフトよりハードアスペクトが優勢なことでした。
これはシナストリーでの恋愛でもそうですか、親和性が高すぎるとそこで満足してしまい「友達止まり」になってしまうこともあるけれど、「えっ?」と思うような部分があるからこそ理解したいという思いが強くでて、恋愛に発展したりもするわけで。
仕事でも異なる価値観の人同士だからこそ、新しいものが生まれるのかもしれません。
ただ、火星と土星に関しては、私の場合自分の「火星」に「土星」をのせてくる方をお2人知っているんですが、コンジャンクションの場合、どうにもならない窮屈さを感じることが多かったです。
私が「あれやろう!これやろう!」と進めようとすることに対して、「それってどうなの?」と一旦ストップがかかるような関係。
そんなことを繰り返すうち、私も最初から諦めモードになり、その人に対しては火星の熱さを出さなくなっていったような気がします。
こんな風にアスペクトする角度によっても違うのかもしれません。