先日、シナストリーでの「火星金星コンジャンクション」の記事を書きましたが、ネイタルチャートに「火星」と「金星」のアスペクトがある方は「楽しみ」や「喜び」を得るためにはリスクありきで、だからこそ手にしたときの興奮も一押しのようなところがあるなぁと感じます。
なんだろう。
簡単に手にできるものには興味をそそられないというか。
「金星」的な快楽に対して、「火星」が絡むので、牡羊の「ハンター気質」や蠍の「ロックオンしたら逃さない感」が出る気がします。
ネイタルの自分の「金星」を見ると、アスペクトがあるのは以下の通り。
タイトなものとして
・月とのオポジション
・木星とのスクエア
オーブを広げると
・水星とのコンジャンクション
・土星とのオポジション
マイナーアスペクトもみると
・太陽とのセミセクスタイル
こう見てみると、わりと世間体を気にして社会の中でこじんまりと納まろうとするような「金星」なのかなと思います。
トランスサタニアンも絡んでいないし、逸脱しない優等生タイプの「金星」というか。サインが「山羊」だったり、「6ハウス」に在室しているというのも、優等生っぽいです。
優等生っぽさ。
純粋な気持ちで「欲しい!」と主張することは苦手かもしれません。
これは、土星が影響しているのかも。
子供の頃から、相手のキャパシティを想像して、その中に収まるように振る舞うことで愛されようとする傾向があったように思います。
また「月」と「木星」とのアスペクトはタイトなので、生活の中に楽しみを見出すことことが得意な分、普段からわりと満たされていたりして、そもそも本当に欲しい物ってなんだろう?と疑問に思うようなところがあります。
でも先日の記事のように、この「金星」に「火星」が角度をとってくると、優等生にとって自分とは違う世界の人だった「ちょっとワイルドな火星君」が妙に魅力的にうつりはじめるのかもしれません。
その結果、普段のいい子ちゃんが影を潜め、「スリル」や「ドキドキ」を求めたり。
これって、もともと自分に「火星」と「金星」のアスペクトがあれば、普段から使い慣れている分、外からきた刺激に対して過剰に反応することなく、うまく付き合えるのではないかと思うんです。
「火星」「金星」のアスペクトがネイタルにあると、恋愛に限らず、ちょっと無理目でも、自分の求めるものを手に入れるための行動力がスムーズに発揮されるタイプになりそうですし、簡単に手に入るものに対しては気持ちが動かないこともあるあるかもしれません。
「金星」をお金と考えると、稼ぐ意欲のある人ともいえるし。
「火星」はマレフィック天体に分類されていることからもわかるように、扱いが難しいところがあって、「優等生な金星ちゃん」にとっては慣れていないと「ちょっとワイルドな火星君」を夢中にさせるのは高度な技なのかなとも思います。
優等生が違った方向に頑張っちゃうと、ちょっとあれ?となっちゃうかんじというか、そのままの金星を活かせばいいのに、自分のキャラじゃない金星を演じてしまったり。
「ネイタルチャート」がやっぱり基本なので、シナストリーでそれっぽい相性があったとしても、もともとの資質で出方は違ってくるんじゃないかということです。
相性を見る際に、ネイタルチャートを考慮するのは基本ですし、その時の年齢や環境にあった「天体の示す意味」を考えていく必要があります。
実際、親子のシナストリーを見ていると、結婚してもおかしくない相性だなーと思うことは自分も含めよくありますが、現実としてはそうなりません。
少し話がそれましたが、自分の「金星」に対してシナストリーで「火星」をのっけてきた相手に夢中になった時。
先日の「リリス」や「海王星」に加え、もうひとつ興味深い配置があったことに気づきました。
それは。
「n火星」に対して「sa金星」がトラインになっていました。
もちろんソーラーアークなので、オーブは1度以下で見ています。
ネイタルではもっていない「火星」と「金星」のアスペクトが形成されていたわけです。
私はこのタイミングで、自分の「火星」を使って「金星」の喜びをハントする練習せよ!とあらかじめ組み込まれていたような配置だなと思いました。
そして同じタイミングで、自分の金星に火星をのせてくる相手が現れる。
そこに「tリリス」がやってきて、「欲求さらけ出しちゃえ!」と煽っていたり、ディセンダントには「t海王星」がのってきて、「ほらほら、こんな素敵な人いないよ。」と夢を見させてきたりと「金星」が刺激されてくる。
そして「n火星」と「sa金星」のトラインにようやくエンジンがかかる。
すべて、「リスクを恐れず火星を使う練習」の為に用意されたシチュエーションのように思えてきましたし、こんだけお膳立てされないと動けない自分の「火星」だったんだなーとちょっと情けなさもあります。
この一連の出来事、「金星の年齢域」の終わり頃なんですね。
次は「太陽の年齢域」が控えています。
そして「太陽」のアスペクトをみると、オーブは広めですが「火星」とはトラインになっていて、「木星」とはセクスタイルで、小三角を形成しています。
太陽の年齢域でここが動きやすいよう、ソーラーアークであらかじめ「火星力」を鍛えるために予定が組みこまれていたんじゃないかと!
私は「星の影響」によって実際にどんな出来事が起き、それにより自分がどんな風に変化したのかを見るのが楽しいので、「過去」を検証することが好きですが、これはほんと人それぞれ。
私の場合、すでに答えが出ているからこそ、なぜそうなったのかに興味をそそられる。
なので普段そこまで細かく「未来」は見ないんです。天体はあくまで「象意」なので、実際どんな出方をするかはその時の自分次第というのもあるので、具体性がないというか。
どんな時期になりそうかというのはもちろん見ますけどね。
ですが、ソーラーアークでもともとネイタルにないアスペクトができる期間というのは、もしかしたら「自分の可能性」を広げる時期なのかもしれないと、今回のことで思いました。
ソーラーアークだと、前後1度で考えた時、最大3年の影響力があるので、その時形成されているアスペクトを意識すると何かを変える力になるんじゃないかと。
そして今回の件のように、たいていトランジットの星の動きも絡んでいるんじゃなかろうか?と過去をもうちょっと見ていくことで、わかってくるかもしれません。
ただただ思いつくままに書き留めているこのブログですが、「出来事」メインで星の影響をまとめていきたいなぁと思ったりもしますが、多分言ってるだけで、めんどくさくてやらない気もします。
ネイタルチャートが基本でありながらも、こうやって発展性があるのが占星術の面白さですね。