月の遠地点である「ブラックムーンリリス」

他にもリリスといえば、「小惑星リリス」や地球の第二の衛星ともいわれたこともあったけど、結局実在するのかよくわかっていない「ダークムーンリリス」などありますが、占星術的な「リリス」といえばブラックムーンリリスを指すことが多いです。


そんな「リリス」については、夫や娘とのシナストリーでがっつり関わっていることもあり、以前から気にはなる存在なんですが、解釈が難しい感受点だなと思います。


講座や書籍で学んでも、なんとなく分かりにくいというか、読めもしないのにいけだ笑み先生のおすすめのリリスの洋書本を購入してしまったり。

(そしてKindleでちまちま翻訳して読んでます)


この「わかりにくさ」がそもそもリリスっぽいですが、自分を含めいろんなチャートを見ていると、「縁」には関わっているなぁという印象です。


「リリス」が絡んでいるから単純に相性がいいとは読みませんが、惹かれる理由や離れられない理由はここにあるんじゃないかと感じることは多いです。


「月」は素の状態で、ここを受け入れてくれる相手に対しては自然体でいられると思うのですが、リリスの場合は、さらに奥底の本人が気づいていなかった部分まで表に出てくるような相性になりやすいんじゃないかと。


リリス側は天体側の人によって「自分の中にある見たくない部分、認めたくない部分」まで引っ張り出されるので、最初は戸惑うかもしれないし、天体側も、「本来であれば相手が隠しておきたい部分を表に引っ張り出しちゃうこと」で、リリス側の人に対して良くも悪くも特別な感情が生まれるような作用に繋がるのかと思いました。



娘には仲のいい友人(=一対一で遊ぶような友人)が数名います。


その中の1人は、チャートを見ると、ああ分かるなあというか、娘の「月」がとても心地いい状態になる友人なんですね。


仮にAちゃんとします。


娘もAちゃんに対しては「お母さんみたいな心地よさ」とそのまま表現しています。


そしてこの友人とは別に、よく一緒に遊ぶ友人がいます。

仮にBちゃんとします。


私は占星術的な興味から、娘にとっての「Aちゃん」と「Bちゃん」の違いを聞いてみました。


すると、Aちゃんに関しては、「とにかく優しい、癒されるかんじ」との表現。


そしてBちゃんに対しては「ガチで喧嘩したり、遊んでても口聞かなくなることもあるけど、なんかこう楽」と表現。



すでに話の流れからお察しいただけると思いますが、このBちゃんのチャートを確認したところ、娘の「金星」にBちゃんの「リリス」がぴったりのっていました。


娘の同級生であれば、このような配置を形成することはもちろんあるんですが、リリスは変則的な軌道となるので、個人天体とコンジャンクションとなるのであればやはりそこはよみます。


「金星」「リリス」の相性なので、Bちゃんは娘の前では奔放に振る舞えるし、そんな姿に対して娘も惹かれるような部分があるんじゃないかと。


だから、喧嘩しても「金星」の調和で復活できるし、それをわかっているから遠慮なくケンカできる。

そんな風に思いました。


あくまで娘とBちゃんを見て私が感じたことなので、これが一般的に当てはまる話かどうかは分かりません。


他の感受点との絡みをみると、娘の「火星」がBちゃんの「水星」にオーブはゆるめですがコンジャンクションしてるので、ここも影響していそうですが、「仲の良い友人」ポジションであることを考えると「リリス」の作用は何かしら起きているんじゃないかと思います。