私には1人「妹」がいますが、本人がどう思っているかは別として、姉である私から見ると今まで生きてきた中で「辛さ」や「悲しみ」をちょっと多めに経験してきているように感じます。


過去の記事で、それらのことについて断片的に書いたこともあったと思いますが、本人の意思や行動と関係ないところから、試練がやってくるというか。


ただ、恵まれているなと感じることも多くて、特に周囲の人の存在があるからこそ助けられているなと思います。

でも、それだって、「妹」の優しさがあるからこそ、周囲の人は受け入れたくなるわけで。


ありきたりな言い方ですが、妹を見ていると、辛い経験はその時はしんどくても、その後の気持ちの持ちようによっては、意味のあるものに変化させることも可能だということ。


妹はMC魚サイン、ルーラーの「海王星」はディセンダントにピッタリコンジャンクション、サブルーラーの「木星」は5ハウスにあり、土星とコンジャンクションしています。

そう、グレートコンジャンクション世代です。


ちなみにこの「木星」はディセンダント射手サインのルーラーでもあります。


そして「太陽」も魚サイン、こちらは10ハウス側でMCとコンジャンクションしています。


これは母からの遺伝だと思うのですが、「魚サイン」や「海王星」「木星」が強調されているチャートです。

それぞれのサイン、天体の意味を考えるとわかるのですが、とにかく今の妹を見ていると、あるがままを受け入れることで、自分も含め周囲が楽に生きられるようになっているのかなと思います。


「太陽」は自我や人生の目的を表す天体で、自分が「個」として輝くことで、他に影響を与えるような天体です。

獅子サインのルーラーだということからもわかるように、人から尊敬されたり、必要とされることで自尊心を満たし、もっと頑張るぞーとなるようなところがあります。


ただ、妹のように魚サインに太陽があると、自分と周囲の境がなくなります。

「みんなの幸せ=自分の幸せ」というところがあり、その構図からはみ出すものに対してはどうしても気になってしまい、救いの手を差し伸べてしまうようなところがあります。

魚座の季節は長く厳しかった冬の先に、春の気配を感じ始める頃。

あとちょっとで春だから、みんなで頑張ろうね!

というのが魚サイン。

同じ辛さを経験してきた周囲に対して、感情の同化が起こり、言葉にしなくても色んな気持ちが流れ込んできます。

危機的な状況を一緒に過ごした仲間だから、みんなで幸せになりたいと願うのかもしれません。


妹の太陽にはシナストリーで父の木星がピッタリのります。

妹の生き方を応援しているかんじもしますね。


妹のチャートをみると、全体的に西側に天体が偏っています。

これは、自分の中で一本芯があるというよりも、周囲の影響を受けながら成長していく配置です。


チャートの一部分を切り取って、この配置だから辛い事が多く起こる、と断言は決してできないのですが、妹の場合、「ディセンダントに海王星コンジャンクション」なので、自分と相手の境目が曖昧になりやすいが故に、辛い状況に陥ることはあったように思います。


ちなみにチャート全体はハードアスペクトよりソフトアスペクトが目立つ配置です。


もともと個人天体が「風」と「水」に偏っている妹。この二つのエレメントは「湿」の要素を持っているので、周囲に交わろうとします。


すごく言語化するのが難しいのですが、自分の「個」や「こだわり」を確立しようとすることが生き辛さに繋がることもあれば、周囲に溶け込み流れに逆らわないことが生き辛さに繋がることもあるわけで、それは人によってだし、ホロスコープでいえば天体の配置バランスからも分かります。


チャートの西側に天体が多く集まり、風と水に偏っている妹は、人からの影響を受けること(=ディセンダント海王星)で太陽やMCの「魚サイン」に向かっていくんじゃないかということです。


これは、私には理解できない感覚です。

私は太陽水瓶、MC牡羊なので、この部分だけみれば「個」を大事にします。

そもそも妹と私は目指すところが違うんです。


私の目にうつる妹の「辛い経験」はおそらく誰からみても「かわいそう」と思われることであり、妹自身もそれらを経験しなくても済んだのであれば、そうしたかったと思います。


でも、その経験がなかったら、今の目の前の妹はまた違った人になっていると思うし、家族や友人に恵まれている妹ですが、それもやっぱり「今の妹」だからこそ、そうなっているというか。

「痛み」が分かるというのは、同時にその痛みを緩和してくれる人を惹きつけるのかもしれません。

それはディセンダント海王星でもわかります。

関わる人がやっぱり優しい。


もちろん相手の影響を受けすぎるとしんどくなる配置ですが、それは私が感じることで、妹のような人にとってはそれも「あり」なのかなと思いました。


現実の中での辛い経験は、誰だってしたくない。

でも、そんな経験が「太陽」や「MC」に辿り着き人生の糧になることもある。

難しいですね。


幸せの尺度って人それぞれ。


死ぬ時、家族に囲まれて惜しまれて旅立つことが幸せなのか、周囲に誰もいなくても、やりたいことを押し通して心置きなくあの世に行けることが幸せなのか、私にはわかりません。



そんな妹ですが、ドラゴンヘッドが「獅子サイン」というのも不思議です。

自分より人に重きを置いて生きてきた妹ですが、今度は自分が中心になって輝くことに取り組んでいくのかもしれません。


獅子は私のアセンダントサイン。


そして私はドラゴンヘッド蠍で4ハウス。

このドラゴンヘッドは妹がもつ蠍サインの「月バーテックス合」にピッタリ重なります。


姉妹の関係って面白いなと思います。