仕事について考えた時、「やりたい仕事」を明確に意識できている人ってどのくらいいるのかなぁ、なんて考えることがあります。

 

「自分に向いてる仕事」

「資質に合った仕事」

 

上記のようなお題でチャートを見ることはよくありますが、資質にあうからといって、それがやりたい仕事とは限らないわけで。

 

例えば私なんかは、今している仕事が「やりたい仕事」かと言われれば、別にそんなことはなく、ただ、「やりがい」がないのかといわれればそんなこともないんです。

 

「やりがい」というのは、仕事に向き合う中で、自分で作っていくものなのかなとも思います。

私の場合、「太陽水瓶」「MC牡羊」なので、やっぱり仕事において一人の特別な力よりも、チームの力でうまく回すためのシステムを考えてしまうし、とにかくまずはやってみよう精神がどちらかというと強めで、慣例にしたがって身動きが取れない状況は好ましく思いません。

 

やっぱり「太陽」や「MC」と矛盾しない仕事、というのは大切なんだと思います。

 

 

ただ、「月」の部分はおろそかにできないというか、「月」がどうしても嫌だということは結局がんばってもストレスになるだけなのかなと思います。

 

私の場合、月が「蟹」サインで、「12ハウス」のせいか、仕事の場の人間関係がギスギスしていることは耐えられないし、満員電車の通勤など人との距離感がなくなるような場面も苦手です。

その場合、活動宮の蟹らしく自分からギスギス感を取り除こうと働きかけるし、混みあう電車の中では音楽を聴くなどして自分の世界に閉じこもることで苦手な状況を回避しようとします。

 

もちろん上記に挙げたような状況って、私だけではなくほとんどの人が苦手とする状況だと思いますが、それでも得られるものが多い、例えば単純に「お金」など実入りがよかったり、「肩書」だったり、「仕事内容」がやりたいことと一致していたりする場合、「月」の苦手とする部分とのバランスをとることが大事になってくると思います。

 

例えば、知人に「蠍」の月の方がいますが、この方は仕事において悩み等を相談できる「特別な関係性」の人を側に置く傾向があります。この方、一見冷静で合理的な考え方をするんですが、よくよく近い人から聞くと、結構メンタル的にグダグダなところがあるようなんですが、仕事としてそこを表に出してこない。

お酒を飲みに行くのが好きなようで、そこで発散してるんでしょうね。

自分の弱い部分をさらけ出せる人、受け止めてくれる人の存在が「月」の部分を楽にしているんだと思います。

 

 

だからといって「月」ばかりに目を向けちゃうと、それは発展性がないものになりがち。

月に合う仕事は楽なんですよ。

無理なくできる。

もちろん「月」と「太陽」と「アセンダント」と「MC」あたりに矛盾がなく、さらに「2ハウス」が示すものとも一致していれば、それは仕事としてやりがいもあり、無理もなく、しかもお金につながりやすく、さらには自分の肩書や看板にもつながるわけですが、なかなか全部がうまくいくというのはチャートを見ていても難しいなと思います。

 


賃貸でも分譲でもそうですが、住まいを選ぶとき、駅からの距離、家賃、陽当たり、周辺環境、築年数など、すべての希望を満たすのは難しいのと同じで、仕事もそんなところがあると思います。

 

自分の中の優先順位を一つだけ考えるとしたら、それはやっぱり「月」が苦しくならないこと。

 

ただ、「月」のサインやハウスに合わない仕事は、最初から選択肢から外したほうがいいのかという単純なことでもなく。

それすると、選択肢はだいぶ狭くなってしまいます。


なんというか月は受動的な天体で、他の天体の影響を受けやすい分、他の天体で守ることも可能かなと思っています。

仕事として考えるなら、「太陽」以遠の天体であることが大事かも。

 

例えば月が獅子サインの場合、大勢の中の一人、自分じゃなくてもいい仕事だったり、個人的な評価につながりにくいような仕事だとストレスを感じやすいかもしれませんが、もし射手サインの天王星とトラインなら、現状のやり方が最適なのか疑問に思うようなところがもともとあるかもしれません。

自分の中に生まれた感情や欲求を「わがまま」や「自分本位」とならない状況で他の天体を利用してどうやってアピールし、現状を変えていけるか。

それができるようになると「月」は楽になれるんじゃないでしょうか。

 


私は12ハウスの月なので、仕事中でも一人の時間が欲しくなるし、蟹らしくルールでがちがちした関係性よりも、多少のことは目をつぶりあい「お互い様」といえるような環境が楽ちんです。

 

一人の時間については、太陽水瓶の部分でしっかりアピールします。

休憩中は自分の「自由」を貫き通します。

とある個室を利用してこもるんですが、自分あてに電話がかかってこようと、用事がある人が来ようと「休憩中」を盾にして対応しません。


これって当たり前のことのようですが、なかなか難しいんです。

時には人から非難されたり陰口の対象にもなったりします。

でも、「休憩」って本来そういうものだと思うし、ルールから逸脱しない範囲での行動なので、周囲は強く言えない。

もし表立っていう人がいたとしたら、私は正論をぶちまけます。

これは、私の太陽が火星とトラインだからこそ自然にできることで、やり方自体はその人によって違うのかなとも思います。

8ハウスや12ハウスが強めの人なら、「権威のある人」をうまく利用したり、「根回し」で自分の月を居心地良くするかもしれません。


また、私が「休憩」に関してそういうスタンスをとることで、だんだんと社内の雰囲気自体も変わってきました。

自分の「12ハウスの月」にとって居心地のいい状態を「太陽水瓶」で目指していくわけです。

 

また多少のことは目をつぶりあい「お互い様」といえるような関係。

これ、仕事においてはなかなか難しいところがあります。

でも私の場合、6ハウスで山羊サインがインターセプトしていて、そこに同じく山羊サインの水星が在室しているので、ここを意識することで、線引きをある程度はっきりさせておきます。

「全体の迷惑になること」「業務上支障があること」に関しては、きっちりルールを求めますが、

そこに影響しないようなルール違反やミスについては、まぁいいんじゃない?と割と寛容だと思います。

MC木星も影響しているかもしれません。

 

その「寛容さ」「ルーズさ」を自分が持つことで、自分の「月蟹」の部分や、「月木星スクエア」の部分が救われるんですよね。

他者に対して甘めになることで、自分も許してもらおうという魂胆です。

いつも時間ギリギリに出社する私ですが、他の人にそこは求めないので、私は「そういう人」としてすでにカテゴライズされているのである意味気楽です。


ただし「月」の性質上、仕事前には余裕を持ちたいという人がいることも理解はできるので、自分のルールを人には決して押し付けません。

ただ、その人がマイルールを周囲に押し付けようとしたら反発するでしょうね。

それを全体ルールにしなければならない状況なのかどうか精査した上で、その人の個人的な「月」の部分のみの話であるのならば、人には強要しないように伝えると思います。

 

自分の「月」にとって、居心地のいい状態をつくるというのも、仕事をやりやすくする上で重要だし、かといってそこはやっぱり「月」なので、あんまり表に出しすぎても難しい。

 みんなが「月」を主張し出したら、山羊的な土星の世界は成り立ちません。


 

「資質に合った仕事」についたからといって、どうしても「月」が嫌と思う状況は出てくると思うんです。

でももしそれが工夫次第でどうにかなる問題なのか、それさえも難しいのか、というのを見極めていくことも自分に合った仕事を見つける上で必要なのかなと思いました。