29歳前後で誰もが経験する「サターンリターン」


ここで自分の生き方を改めて考えるきっかけになるような出来事を経験する人は少なくないといいますが、私も同様でこの時期はいろいろとありました。


簡単にいうと、悩みながらも「人任せにせず、自分で生き方を決めていこう」という気持ちが芽生えたというか。


そんなサターンリターンですが、「土星回帰図」については今まで見たことがありませんでした。


最近読み返した書籍の中に、土星回帰図に表れていることは、次の土星回帰である58歳前後までの生き方の道標になるとあったので、早速確認。




□1回目の土星回帰図

まず「土星」に注目してみると、11ハウスで「水星」と「金星」とのコンジャンクションが目立ちます。

11ハウス的な個性が認めらる場での人間関係やコミュニケーションに課題があるともよめますね。

でもコンジャンクションなので、自分の中で意識するというよりも、自然な努力につながっているのかもしれません。

あとは親しみやすさ全開というよりも、どこか土星的な信頼感が大事になってくるのかも。

そして蟹サインの「水星」「金星」「土星」は魚サインの「月」とトラインです。

気持ち的には葛藤はなさそうですね。

7ハウスには月と合わせて火星もあるので、対人関係はやっぱり強調されています。


アセンダントは乙女サインなので、水星はチャートルーラーにもなります。

「書くこと」「コミュニケーション」「考えること」は確かに仕事で求められること。

プライベートでも占星術にハマってからはまさに「水星」を使っています。

この土星回帰図から、次の土星回帰図までの期間にN水星にT冥王星がコンジャンクションとなることからも、「水星」というのは私が今鍛えるべきポイントなのかもしれません。


また、土星回帰図を読む際は、ネイタルチャートを理解した上で、という他の方の記事を拝見しました。

ネイタルで土星の影響を強く受けている天体は回帰図でもしっかりみるといいとのことで、私の場合は「月」と「水星」になります。

ここでも「水星」、そしてトラインの「月」が出てきますね。


ネイタルでは月土星コンジャンクションなので、土星の制限により無意識レベルで抑えられていた自分の感情を、サターンリターン後は程よい具合に解放できるようになってきてるのかもしれません。


「太陽蟹」というのも面白いです。

ネイタルでは蟹サインの月の私。

ここはネイタルの「太陽水瓶月蟹のクインカンクス」を上手く使うといいのでは、といわれている感じがします。

また、火星が牡羊にあるのも心強いですね。

2回目のサターンリターンまでの期間中に、プログレスの太陽は魚サインから牡羊サインに切り替わったので応援されている気分です。


個人天体が南半球側に全て集まっているのも興味深いです。

やっぱり自分を鍛えるのは「社会と関わること」なのかもしれません。



□2回目の土星回帰図


2回目のサターンリターンまではあと10年ちょいありますが、チラッとみてみようと思います。
覚えていたら、後々答え合わせするのも楽しそう。まぁ「生きてたら」レベルの話ですが。
タイムカプセル埋めている気分です。

土星回帰図ということで、まずは「土星」に注目。
笑っちゃうくらいにアセンダントにのっています。ちょっとのズレはありますが、土星回帰図のアングル、ネイタルチャートと近いですね。
そして、ネイタルと同じく「木星」がMCにコンジャンクション。
サターンリターンとジュピターリターンを同時期に迎えるわけです。
これはどの人もこんな感じになります。
木星がホロスコープを一周するのが約12年なので、2回目のサターンリターン頃に5回目のジュピターリターンを迎える流れに重なるわけです。

この辺りは1回目のサターンリターンはキツくても、むしろそれが原動力となり、このあと迎える「火星の年齢的」で飛躍できそうであることに対して、身体のメンテナンスが必要になってくるであろう2回目のサターンリターンでは、木星が「リラックスも大事だよ」と見守ってくれている感じがしますね。

もちろん運行速度が遅い土星の方が影響力は強いわけですが、木星が一息つく間も与えてくれる。

ネイタルで土星と関わりの強い「月」と「水星」ですが、「土星」と「月」はセクスタイル、「水星」とはオーブを考えるとアスペクトはなさそうです。
ただアセンダントは蟹サインで「月」がチャートルーラーになるので「月」が大きな意味をもつことは出ています。
また「月」は私のネイタルチャートにおけるファイナルディスポジターの天体でもあります。
年齢的にもプライベート重視の生き方になっていくんでしょうね。
月は牡牛サインですが、平均寿命をまっとうできるなら最終的にはプログレスの太陽は3回目の土星回帰(あるのか分かりませんが)までの間に「牡牛サイン」に切り替わります。
ここも繋がりが見えてきます。

木星と土星の配置はネイタルとよく似てるのに、個人天体が「月」以外北半球にあるのも興味深いです。
そして、月も社会的達成を表す10ハウスから11ハウスに入ったところ。
1ハウスの太陽水星火星のコンジャンクションをみてもそうですが、個性を発揮しながら、社会的な立場にとらわれない「個」と「個」の関係性を気づいていくような回帰図のように思えます。

これはネイタルの「太陽水瓶」の価値観にも近いです。
10ハウス海王星というのも、占星術にどっぷりハマってる感じがしますね。
世間からはなんだかよくわからない人認定を受けそうです。

どちらにしてもアセンダント土星なので、自分と向き合っていく必要のある2回目のサターンリターンになりそうな感じがします。


簡単に土星回帰図を見てみましたが、ネイタルチャートとリンクしている部分が多く、やっぱり「土星」のような運行速度が遅い天体の回帰図というのは、ネイタルやらプログレスとのつながりも目立つなーという印象を受けました。