「地のエレメント」についての話です。
私の母方の祖父母が亡くなった後、土地の相続に関して本来であれば必要である手続きを、長らく放置していたことがわかりました。
祖父母が相続した土地の名義変更の手続きをきちんとしていなかったらしく、いろいろとややこしい事になっていたそうです。
母や叔母は専門家に依頼しながら、数年がかりで対応、どうにか問題ない状態になりました。
結局、母や叔母が今動かないと、私や妹、叔母の子供達がいずれ困る事になる事がわかっていたので、綺麗な状態にしておきたかったとのことです。
いきなりですが、「ホロスコープは遺伝する」なんていいます。
もちろん私自身もそれは実感しています。
私の父と母は、「土星乙女サイン世代」ですが、この土星以外に地のエレメントの天体をもっていません。
私の妹に至っては、10天体中で1つも地のエレメントがありません。
そして、私はというと。
「水星」と「金星」のみ地のエレメント。
2個なので、少ないといえばそうかもしれませんが、個人天体における「地」なので、それなりに地の要素は入っていると考えていいと思います。
そして、娘はというと。
「火星」「木星」「冥王星」が地のエレメント。
この3天体はグランドトラインになっています。だんだん地の要素が強調されてきてる。
ちなみに夫もわたしと同じく「水星」と「金星」のみ地のエレメントです。
もちろん世代が近いから、私とトランスサタニアンは一緒です。
この「地」のエレメント。
やはり現実を生きていく為には必要なのかな、なんて思います。
祖父母の土地の相続に関しての話なんかをみていると「地」が効いているチャートであれば、手続きの不備といったことにはならないような気がします。
祖父母の生年月日は失念してしまったのですぐにはチャートを出せないのですが、私の母のホロスコープから遺伝を加味して逆に推測すると、「地のエレメント」の欠如があるのでは?なんて思ってしまいます。
祖父は自営業で小売店を経営していました。
そこだけ聞くと地のエレメントぽさもあるのかもしれませんが、詳しく聞くと「自分でお店を持ちたかった」という夢ありきから始まった商売で、火のエレメントや海王星の理想を感じます。
経営に関しては私は分かりませんが、祖母が先に亡くなったあと、国民年金だけでは生活がままならなくなり、母と叔母が中心になって援助していたそうです。
ただそれなりに価値がある「土地」を持ってたので、祖父が逝った後、最終的にはそこを売ることで、援助したお金を回収したそうです。
このこともあったから、土地の名義の整理が必要だったんですね。
ちなみに母は長女ですが、次女である叔母、長男である叔父に関していえば、あくまで又聞きした話からの推測ですが、やっぱり地のエレメントが少なそうな雰囲気です。
詳細は伏せますが、「お金」に対してアバウトだったり、社会的ルールから逸脱しがちだったり。
2人とも優しいんですが、大人になった私から見ると、「生活や仕事を共にしたくないタイプ」なのです。
優しさとルーズさはまた別物だということを理解していますが、叔母と叔父に限っていえば、「人にも甘いけれど自分にも甘い」ようなところもあるように思います。
おそらくですが祖父母からの家系のホロスコープの遺伝としてエレメント的には「水」が強い気がします。
もちろん、「母」も私からみると、優しさだけでなく、甘さやルーズさも感じさせる人です。
それは母の「魚サインの強さ」や「海王星が効いてること」がそう感じさせるのかと思っていましたが、「地のエレメントの少なさ」も影響しているかもしれません。
一方、叔母、叔父と母を比較すると、その中では一番手堅く人生を歩んでいるのは「母」のようにも思います。
これは母が長女であることも関係しているのかと思いましたが、それよりも「土星乙女」の影響力なのでは、なんて思ったんです。
占星術を学んだ今だからこそわかることですが、父と母、それぞれは地のサインの天体は「土星」のみなのに、「両親」として私から見た時は、なぜか地のエレメントを強く感じさせるのです。
衣食住に困ることなく経済的に安定した生活を与えてくれたこと。
今現在も夫婦2人、経済的に困ることなく生活していること。
金銭管理は手堅く冒険しないこと。
食に関してはお金をかけ、品質の良いものが食卓にはいつも並んでいたこと。
健康的な生活リズムが自然と身につくよう育ててくれたこと。
などなど。
これらは全て「当たり前」と思いがちだけど、大人になり自分の世界が広がるにつれて、決して「当たり前」ではなかったことに気づきました。
繰り返しますが、父と母の地のエレメントは「土星」のみです。
ですが、この唯一の地のエレメントが「土星」である事で、安定した生活を維持できているのでは、なんて思ったんです。
「土星」は人生の課題ともいわれ、苦手意識として表れることが多いです。
特に地のエレメントが他にない父と母にとっては重苦しさがあったんじゃないかと思うのです。
でも「土星」だからこそ、自分の課題として受け取り、地のエレメントや乙女的なルールを「家庭」の中に持ち込み、家族を維持しようとしていたのかもしれません。
もちろんそれは「子育て」という面でも発揮され、「地のエレメント」がひとつもない妹が、不登校から高校を退学した際、生活リズムを大きく崩す事なく、短期間でアルバイトなど社会的な関わりを持てるようになったのも、父と母の「土星乙女」の部分が影響していたんじゃないかなー、なんて今では思います。
生まれ育った「家族」のあり方って、それが当たり前のように感じますが、占星術でいえばそこが「月」や「4ハウス」として出ていることも多いです。
夫は、年に一回は必ずみんなで旅行をする家庭で育ったし、ご家族全員でスポーツを楽しむご家庭も知っています。
うちは家族旅行にもスポーツにも縁はなく、友人など来客が多い家庭でもなかったです。
今回この記事を書いている途中、生まれ育った家族のコンポジットチャートはどうなっているのか気になって出してみました。
これです。
面白いことに、父と母の唯一の地のエレメントの天体である土星の「乙女サイン」に天体が集合していました。
実家に「地のエレメント」を感じるのは、このせいかもしれませんね。
私、乙女サインはひとつもないんですが、実家のコンポジットチャートでみると強調されています。
夫の水星金星の乙女部分に親近感を感じるのは、乙女が強い家庭で育ったせいもあるかもしれません。
ちなみに夫は私の父や母・妹家族とは、長時間一緒にいると気遣いで疲れるようなので、一定の距離感で接しますが、夫の「金星乙女」に実家のコンポジットチャートの「土星乙女」がピッタリコンジャンクションしますね。
そういうことなんだな、と納得。
まぁ、これは私も逆の立場ならそうなると思うのでなんともいえない部分もありますが。
このコンポジットチャートについては、他にも面白いことに気づいたので別記事として続きを書こうと思います。