仕事関係の知人で、「縁の深さを感じる2人」がいます。
上司と部下の関係性ですが、それ以上のものがあるというか、でも「恋愛」とはまた違って、「師弟関係」なんて言葉がピッタリかもしれない。
上司側が部下側にあたる人をうまく持ち上げつつ、時には厳しさも取り入れてうまく能力を伸ばしていく。
部下側がしんどそうにしていることもあったけれど、「成長」という結果がちゃんとついてきている。
上司側も、部下が成長することで、自分の評価が上がっている。
これは2人の間にハードアスペクトがありつつも木星あたりが関わっているのかな、と予測してチャートを見てみました。
ちなみに部下側の方はじっくりチャートをみさせていただいたことがある方で、月の度数やアングルも有効のチャートです。
もともと部下側の方のネイタルチャートには「冥王星を頂点とする火星と月のTスクエア」があり、ご本人が感じるしんどさとして出ている部分となっていました。
そのTスクエアの「火星と月のオポジション」の部分に、上司側の「ノード軸」がピッタリ重なっていました。
部下側の「月」に対して、上司側の「ドラゴンテイル」がコンジャンクション。
部下側の「火星」に対して、上司側の「ドラゴンヘッド」がコンジャンクション。
ドラゴンテイルは、過去からのつながりを表すのと同時に、「発展性のないこと」としてもみることができます。
月もドラゴンテイルも「無意識」だったり「慣れ親しんだパターン」だったりするので、そもそも一緒にいると楽な関係性です。
楽すぎて発展性がなく、成長を見込めない関係性ともよめます。
でもこのケースの場合、部下側のネイタルのTスクエアに上司側のノード軸が関わってくるのでちょっと違います。
部下側が「火星を発揮していくこと」=「上司側がドラゴンヘッド案件に取り組む」
となります。
月とドラゴンテイルのコンジャンクションで安心できる関係性がありながらも、上司は部下の意欲を受け止める。
その結果、上司にとってもドラゴンヘッドを頑張ることにつながるというわけです。
さらに、もうひとつ影響力が大きいシナストリーでのアスペクトがありました。
上司側は「木星土星のグレートコンジャンクション世代」ですが、この木星土星が、部下側の月に対してトライン、火星に対してセクスタイルとなっています。
「社会性」や「ルール」という枠を定めつつも、その中で自由にのびのびと育てようとする上司と、それに応えようとする部下の姿がイメージできます。
ただ、「ノード軸」にしても、「木星土星」にしても、ある一定の世代であれば同じような配置になりますので、この部下側にとって、「上司の世代」であれば、同じような関係性になる可能性もあります。
なのでもう少しシナストリーチャートを見てみると、部下側の7ハウスに上司側が太陽、水星、金星を入れてきたり、部下側の太陽に対して上司側の火星がセクスタイルだったりと仕事での関係性の良さはやっぱりみられます。
また上司側の出生時間は不明で出しているので、確実ではありませんが、時間によっては部下側のアセンダントに上司側の月がコンジャンクションします。
でもこの「チャート上の縁の深さ」が「人生のパートナー」としての縁の深さと必ずしも一致しないのは、なんでだろうとも思います。
タイミングもあるかもしれません。
親子のチャートも縁の深さを感じさせられることが多いですが、人生のパートナーか?といわれたらそれは違う。
これはもともとのネイタルチャートにもよるのかもしれませんね。
「仕事」や「社会活動」が人生の大きなテーマになってる人であれば、そこで縁の深い人と関わることで自分の成長につながったり、「自分の世界観」や「心の安定」に比重が高いネイタルチャートであれば、恋愛や結婚での出会いや関係性の中に縁の深い人がいたり。
ノード軸だけだと、相性としては幅が広すぎるので、やっぱり細かく見る必要がありそうですね。