自分が思ってもいない部分で人から褒められた時、居心地の悪さを感じることってないでしょうか。


例えば私の場合、「かわいい」とか「優しい」というキーワードがそうかもしれません。


自分に対して、そういう言葉を向けられると、なんとなくむず痒いような照れ臭いような落ち着かない感じがあります。

相手の好意がそこにはちゃんとあったとしても、素直に受け取れないというか。


人を褒めるって難しい。

ただただ褒め言葉を並べる事は軽くみてる、

どうでもいい存在としてみてる、

と思われる可能性だってあります。


でも逆に、「頼りになる」とか「任せて安心」と言われると、自分でもそこはがんばっている部分だし、認めてもらえることをうれしく感じます。

なんだろう、自分の存在を受けいれてもらえているというか、ここにいていいんだな、と感じます。


なので、その言葉を素直に受け取れるし、そういう風に言ってくれるその人は、自分をしっかり見て、理解してくれている方なんだなと認識します。


メイクやファッションにこだわりのある人なら、やっぱりそこを褒められると嬉しい。


人に流されず自分の考えをしっかりと持ってる人であれば、そういうとこが好き、と言ってもらえたら自信がもてる。


そんなわけで

「褒められると嬉しいポイント」

って人それぞれです。


そしてこれらのこと、占星術では、チャートの11ハウスに傾向がでています。



11ハウスが表すものとして


「仲間や友人」

「非営利活動」

「未来」


などあります。


そして「ハウスは対で考える」という部分からみると、5ハウスが「自分が好き、楽しい、愛しい」だとしたら、11ハウスは「相手の好き、楽しい、愛しい」ということです。

言い換えれば、「自分に対する他者からの好意」です。


「他者が受け入れてくれる場」なので「仲間」です。


分かりにくいかもしれませんが、ネイタルチャートにおける11ハウスのカスプサインや支配星、どんな天体が入っているのかをみると、自分が周囲からどう思われたいのか、どんなふうに振る舞うことで信頼や人気を得られるのかが見えてきます。



私の場合、11ハウスカスプサインは牡牛。

一緒にいると快適、楽ちんなんて言われると嬉しいです。

せかせかした雰囲気よりも、落ち着いた雰囲気で友人の前では振る舞いたいです。

一度決めた事をコロコロ変える人間とは思われたくないし、じっくり取り組み何かを達成した事実を賞賛されたらすごく嬉しいです。


そしてカスプルーラーの金星は6ハウス山羊。

6ハウスは自己調整のハウスでもありますが、

「もっとこうしたら便利になるのに」とか

「現状の問題点を把握して改善策を立てる」というようなことが得意な方だと思います。

情報を収集、分析し、山羊の実行力で現実問題を解決していきます。


そして11ハウスには火星双子があります。

仲間や友人のためなら、結構がんばっちゃうようなところがあります。

方向性としては、例えばみんなで旅行するなら、それに関する情報をいろいろ集めてきたり。


火星は10ハウスカスプサインの牡羊の副支配星であり、5ハウスカスプサインの蠍の副支配星でもあるので、例えば仕事など社会的な立場を獲得したり、趣味など熱中する事に入れ込むことで自信が持てます。


なので、上記のような事柄について、周囲から褒められるとやっぱり嬉しくなるんですよね。



子供の「褒めポイント」もこれで分かっちゃいます。


娘は11ハウスカスプ水瓶。

他の人とちょっと違った視点や発想が見られた時、良くも悪くも

「その視点や発想が持てる事がすごいね」

と伝えると、満更でもなさそうにします。


11ハウスカスプ水瓶の支配星の天王星は12ハウス。

12ハウスカスプは魚サイン。

そして天王星は牡羊サインです。


表立って「私が私が」というところはありませんが、人の懐にスッと入ることが上手で、相手に警戒心をもたせないようなところがあります。

年齢差、性差があってもあまり関係なく、意外な人と交流を持っていたりします。


そして11ハウスカスプ水瓶の副支配星は土星は7ハウス。

7ハウスカスプは天秤サイン。

そして土星も天秤サインです。

12ハウスで人と懐にスッと入るのがうまいからといって、「ベッタリ」な関係にはならず、いろんな人と適度な距離感でかかわれるのは、この天秤土星の影響があるからかもしれません。

警戒心がないように見せかけて、ちゃんと慎重に相手を選んでる。


この、絶妙な人との距離感。


特に私は4ハウスにノーアスペクトの天王星があるせいか、ちょうどいい距離感というのが分からず違和感を相手に感じさせてしまうことも子供の頃は多かったのですが、娘を見ていると上手だなと思います。


そしてそれを娘自身に伝えると、やっぱり嬉しそう。


今回はみてないですが、アスペクトも考慮することで、もっと深く読むこともできます。


「子供の得意な部分を伸ばす」という考え方はすごくよくわかるんですが、そこが「褒められると嬉しいポイント」なのかを知っておくと、よりよいのかなと思います。


むしろそこを親の価値観で「無駄なこと」と封じちゃうと、子供にとっては辛いかもしれない。


もちろん11ハウスだけではなくて、チャート全体からその子の資質と可能性をみて、「褒められると嬉しい部分」だけでなく、その子自身も気づいていない、いいところを伸ばすのも親をはじめとした周囲の人ができる事だとは思いますけどね。


ちょっと話がそれましたが、


「いろんな人から好かれる部分」

「いろんな人から長所とみえやすい部分」


とも考えた時、11ハウスや11ハウスカスプルーラーを意識すると、人間関係が円滑になったり、自分が友人関係の中で振る舞う行動が喜ばれたりします。


5ハウスを「恋愛」のハウスでみた時には

相手との関係性を発展させるためには11ハウスを意識した方がいいし、5ハウスを「子供を育てること」と見た時には、11ハウスから関わり方が見えてきます。


そしてこの11ハウスの「他者から認められる部分」は、その人の「個性」でもあります。


11ハウスの「友人」や「部活」などにおいて、それぞれの「個性」は「強み」にもなります。


10ハウスの「公の場」ではそれぞれの役割が決まっています。

なので、10ハウスと11ハウスの関係性が低いチャートの持ち主だったりすると仕事等公の立場ではのびのび発揮しきれないその強みも、11ハウスの仲間内ではしっかり活かせます。


逆にいうと、私なんかはがっつり繋がっているタイプなので、仕事でも仲間内でもおんなじような部分で褒められたり人から期待されやすいです。



最近はルーラーシップを学び直していたんですが、チャートをさらに深読みできるのでとても楽しいですね。