シナストリーチャートにおいて、

夫婦のアスペクトをみたとき、

太陽と土星のアスペクトがあることが多いというのは、わりとメジャーな話だと思います。


結婚当初の恋愛感情がなくなり、

ドキドキを感じることが少なくなった頃、

ネイタルチャートによっては新たな刺激を求めてお互い以外の人に気持ちを動かされたり、

いろんなタイミングが合えば実際に行動にうつす場合もあります。

※あくまでネイタルチャート次第です。

ドキドキが欲しい金星を他で満たすことも可能です。


でも、もし太陽と土星のアスペクトが夫婦間にあるとすれば、その行動に制御がかかるかもしれません。  

土星をもつ側の人が、太陽側に対して

「自由にするのは自分が理解できる範囲のことにしてね」

と重圧をかけてきます。


それは口うるさいというよりは思わず従ってしまいそうな無言の重圧。


なので太陽側の人はしんどくなります。


でも、なぜか関係性は破綻するとは限らない。


これは「土星」を深く考えてみると理解できます。



具体例として、私と夫をサンプルに。


私の太陽に対して、夫の土星がほぼ誤差なくオポジションです。


結婚当初、

例えば私が

「友人と遊びに行ったりすること」

に対して、夫がどうのこうのと口に出すことはありませんでしたが、夕方帰宅すると明らかに機嫌が悪い。

夫の性格上、誰とどこに遊びに行くのか

気になるけれど自分からは聞けない。


私は私で、自分が遊びに行くのに夫に詳細を告げる必要はないと思ってる。


このあたりをお互いがまだ理解しあってなかったので、そこにはルールはありません。


でも、明らかに機嫌が悪い夫の空気感が嫌になり、私は遊びに行く時は詳細を告げるようになりました。


土星側である夫の機嫌を損ねない為に作った自分へのルール。

ある意味、夫の意に沿ったルールということになります。


太陽側の私としては、「信用してもらえない」というストレスがかかります。

それでも土星側の夫の機嫌を損ねたくないから、自分で作ったルールに従います。


この他にも夫の土星は私の太陽に対して、

重圧をいろいろとかけてきました。


その度に「納得いかないなー」と思いつつも、夫婦が上手くいくことを優先させていました。


ここだけみると、土星のアスペクトがあることで夫婦の関係性が維持できてるともよめます。


ただこれば、「太陽側の我慢によって成り立ってる関係性」です。


「土星」という天体は

その人にとっての

「苦手なこと」や

「自信のない部分」を表しています。


苦手意識が強いからこそ、守ろうと城壁を作るし、防御という攻撃になることもある。


夫側からの「土星の重圧」と捉えているうちは、

私の太陽はストレスにさらされ、

本来の自分らしさを発揮できなくなっていました。


でも、実はその重圧をかけてくる夫の土星が、

「弱さ故の行動」

だと気づいたら。


私の太陽は、逆に夫の土星を照らす存在にもなり得ます。


夫の土星獅子は、

自分に自信が持てません。

獅子サインの

「自分が楽しむことで周りのみんなも楽しませる」

ということが苦手です。

自分に自信がなければ皆の中心になることは

できません。


でも対向サインである水瓶に太陽を持つ私は

「みんなが好きなように楽しむことが大切」

という価値観です。


夫はそんな私をみて、

「自分ばっかり楽しんで」と卑屈になってる部分があったでしょうし、それを機嫌の悪さとして表現して、私の行動をコントロールしようとしていました。


私は私で、その夫の土星の無言の重圧を感じ、

本来の太陽水瓶を出せなくなっていました。


でも、獅子と水瓶の対向サイン同士、

理想は「お互いのない部分を補う関係性」です。


私は獅子サインから学んで、自分のやりたいことを我慢せずとも、夫の土星の弱さを受け止めて太陽で照らすことが大事だし、

夫も「自信が持てない」という土星の苦手意識を、私の太陽水瓶をきっかけに自分の中で向き合っていくことが必要になります。


これはお互いにとって、土星が絡む以上、しんどい経験となりますが、そうやって築き上げた関係性はちょっとやちょっとじゃ壊れません。


土星なので、形作るのに時間はかかるけれど、

強固な関係性になります。


結論をいうと、

今私は自由にしています。

でもそれは、夫婦間で自然にできた

「暗黙のルール」の中での自由。

土星の押し付けではありません。


ルールがあっても、時には夫からの土星の重圧を感じることはありますが、

そこで引っ込んでしまうことはありません。

私の太陽を無視することは、私自身にとっても

夫にとってもよくないことだと分かっているからです。

そういう時は夫の土星の弱さを理解しようと努力して一緒に楽しめる方法を考えます。


「めんどくさい」と思うことも結構ありますが、

違う環境で育ってきた二人が、「夫婦」として、縁を続けていくには多少なりとも努力は必要だと思ってます。


太陽-土星のオポジションは、

そんな当たり前のことに気づかせてくれるアスペクトだから「夫婦」によくみられるのかなと思いました。