美容室で金星が刺激されたせいか、久しぶりに夢を見ました。夢といえば「海王星」かなと思います。

目が覚めたとき、現実なのかどうかよくわからなくなる感覚。


夢の世界の中では、普通じゃ考えられないことが起こるのに、なぜか当たり前のようにそれを受け入れてる。


海王星というと「アーティスト」と呼ばれる人達には縁のある天体かもしれません。


作品を通して大衆の意識にスッと入り込んでくる。

ある年代を振り返る時や、自分自身の過去の出来事を思い出すとき、その時流行っていた曲やよく聴いていた曲が同時に浮かんできたり、

その時代のヒット曲を耳にすると、自然と懐かしい気持ちに引き戻されるのは、時間という土星の概念を超えた海王星の力かなと思います。

 

本日のお題、スピッツの草野マサムネさんですが、私はスピッツの曲を聴くと短大時代にいつも引き戻されます。


友人の影響でCDを借りたり、ライブに足を運んでいたんですが、スピッツ自体がもつ、ポップなビジュアルイメージとは逆に、詩の世界に入り込んでみると、「トゲ」や「きわどさ」「いびつさ」を感じるバンドです。

バンド名の由来も「弱い犬ほどよく吠える」からきてると以前はよく説明してましたね。

バンド名の由来については「スピッツベルゲン島」からとった説もあります。本人達が話すことがその時で違うのでわりと適当。


「日本スピッツ」という白い犬が、戦後の日本で大流行したんですが、とにかくよく吠える。

その性質が弱い犬を繁殖に使うことを繰り返す中で、今はあまり吠えなくなっているようですが。

でも「スピッツ = 無駄吠えが多い犬」という先入観が以前は確かに日本人の中にありました。


話がそれましたが、そんなスピッツの作詞作曲をほとんど手掛けるのがボーカルの草野マサムネさんです。

※2022年現在については分かりません。

私のこの情報は、アルバム「ハチミツ」の頃くらいまでの時期についてと思っていただければ。


私はとにかく草野マサムネさんの詩の世界が好きで、当時短大の文学科で専攻していた授業で、スピッツの詩を題材に2次創作をしたりしていました。

ちょっと恥ずかしい過去です。


その後、「ロビンソン」がロングヒットを記録しました。

いつのまにか世代をこえて、時代を超えてみんなが知ってる曲になっている感じも海王星っぽいですね。


そんなこんなで、夢の話題から始まり、海王星からスピッツにつながり、ちょっと無理やりですが草野マサムネさんのチャートを見てみようと思います。


出生年月と出生地はウィキペディアより。

出生時間不明で出してるので、月の度数とハウスはよみません。


金星蠍□火星水瓶


スクエアになってます。

草野マサムネさんの詩の世界は、直接的ではありませんが官能的な行為を想像させる表現が多く見られます。


ポップなビジュアルイメージやあのざらつきのあるハイトーンボイスに隠れて、その色気は分かりにくいですが。

でも、それが「隠れた色気」にもなりうる感じです。


蠍の金星というのはすごく納得。

人間の奥の深い部分を描写するような詩の世界。

「死」を連想させる詩もたくさんありました。


本当は、「あんなこと」や「こんなこと」に興味しんしんなのに、それは表には出さず、火星水瓶で一見、「そんなこと考えてないですよ」というクールさを醸し出しているようにもみえるアスペクトだなと思いました。


でも、この金星蠍と火星水瓶の組み合わせは、

性差を超えて、「もっと人間の深い部分まで知りたい」という強い欲求にも感じられました。


太陽射手ですが、月はどの時間に生まれていても獅子になりそうです。

ライツの組み合わせは火のエレメントになります。

確か芸大に行っていた気もするし、絵を描いたりなんかもされてた気がするので、月獅子っぽいですね。

この太陽に水星がコンジャンクションしているので、詩という「言葉」で自分自身を表現することで、月獅子の欲求を満たしているようにも感じます。

音楽の分野でなくても「表現者」側になっていたんじゃないと思います。



太陽射手□天王星乙女


スクエアです。

この太陽には緩く水星もコンジャンクションしています。

今でこそスピッツのスタイルはメジャーですが、当時は割りと「異質」な存在のバンドでした。

それがこの天王星っぽいなと。


当時の「バンドやってます」的な雰囲気があまり感じられない雰囲気。

スピッツより少し前に大ヒットを飛ばしたミスチルなんかもその系統でしたね。


大衆が受け入れやすいものが変化していった時代だったんだと思います。


詩の世界をみても、皮肉めいた表現も結構あります。

ストレートじゃないんですよね。

斜めからきてる。


3thアルバムの「惑星のかけら」は売れ線無視してやりたいことを詰め込んだらしいですが

4thアルバムの「Crispy!」では売れ線狙っていったとはっきり言ってます。

(でも売れなかった)


やりたいようにやったらマニアック。

売れ線狙っても、なにかが違う。


この辺りが太陽天王星のスクエアっぽいなと思います。

でもこの時期にリリースした「空も飛べるはず」がスマッシュヒットになり、後の「ロビンソン」の大ヒットにつながります。


水星射手□冥王星乙女


スクエアです。

太陽にも緩くかかっています。


やっぱり「言葉」の威力でここまで支持されているのかなと思います。

確認したわけじゃないからわからないけど、スピッツのコアなファンって私のように詩の世界に引き寄せられている人は多いと思うのですよ。


キラキラの中に紛れ込んでる残酷さがクセになる。

海王星に着目すると、個人天体とメジャーアスペクトはありませんが、水星とセミセクスタイルになっています。


水星に、「天王星」「海王星」「冥王星」とトランスサタニアンが全て絡んでる。


頭で考えて言葉を紡ぎ出す人ではなく、

自分の直感や妄想を作品として昇華させているかんじでしょうか。


むしろ詩を書くことで「現実」と「妄想」の区別をつけているようにも思えます。

冥王星は、地のエレメントなので、形にする力がある。

そして太陽と水星はコンジャンクションで自動で一緒に動きます。

太陽射手なので自分の理想の世界を目指します。

その世界観に魅せられたファンによって、月獅子の表現欲求が満たされるという好循環が生まれそう。


水星冥王星のスクエアで、詩を書く時は

それだけに没頭しそうです。

寝食おざなりになりそうです。


ビジュアルや話し方からはソフトな雰囲気を感じさせる人だけど、いざトランスサタニアンが発動したら人を寄せ付けないようなところがあると思います。


以上、草野マサムネさんのチャートをみてみました。