今でこそ、自分の「好き」に対してストレートに表現することができるけど、ある時期まではこれがとても苦手でした。


例えば恋愛面でいうと、気になる人ができても目では追ってるのに、いざ話すタイミングができてもそっけなくしてしまったり。

そして一人になった時に思い出してはニヤニヤすると共に後悔の嵐。


ある意味「ツンデレ」かもしれないけれど、「デレ」の部分は誰にも見せないので、周りから見ても気づかれないデレなのです。


そう、気づかれたくなかったんですよ、自分が相手に対して好意を持っていることを。


そのくせ、相手からは好かれたい、という矛盾した気持ち。


何がそうさせていたのかな、と占星術的にみていくのが今回の考察になります。



まずは自分に自信がなかったこと。


特に金星の年齢域では顕著でしたね。

容姿含め、自分自身へのコンプレックス


これは

アセンダントに土星がコンジャンクションしてること。

金星と土星のオポジションがあること。


あたりと繋がります。


自分がコンプレックスだらけの人間だったので、「こんな自分に好かれても、相手は迷惑だろう」という思考。

また「恋愛」とは無縁な自分が、好きとか、好かれたいとかいう感情を持つことは「気持ち悪い」と周囲から見られるんじゃないかという自意識過剰。


「金星」は女性性を表します。

こんなふうに愛されたいとか、

こんなふうな恋愛をしたいとか

がここから見えてきます。

受け身の天体です。


私の金星は山羊サインなので、

恋愛 = 結婚と考えがち、

なんて書籍には書いてあることが多いけど、

これって山羊サインが「型」にはまっていることに安心するからなんですね。


私の金星の年齢域あたりまでは、まだ共働きより専業主婦が多く、結婚したら寿退社をするのが

大多数なかんじだったから、山羊サインの金星はこの「社会的に当たり前のこと」が自分の恋愛の価値観になってきます。

基本保守的なので、その時代の大多数が選ぶ価値観と同じになりやすいと思います。


今、若い方で山羊サインの金星を持ってる方なら、結婚観は共働きが当たり前でバリバリ働くイメージを持ってるのでは、なんて出るかもしれない。


少し話がそれましたが、恋愛において金星のサインはどんな感じの恋愛がしたいか、が出るということです。


ただこれはハウスやアスペクトを無視した話なので、実際はサインだけでは分かりません。

アスペクトの方が恋愛傾向はでます。

火星とアスペクトをとっていれば積極的だったり、海王星とアスペクトが有れば理想が高くて、実際の恋愛には結びつきにくかったり、自己犠牲的な恋愛に走りやすかったり。


そんな私は金星に土星がオポジションです。


自分の金星が表す恋愛観の枠を守ろうとします。

逆にいうと、もともと持ってる恋愛観に固執しやすい。

「これじゃない感」があると二の足を踏んでしまうかんじ。

恋愛においてふわふわした多幸感は得にくく、

現実的になります。


そして私の金星山羊が理想とする恋愛は

「少女漫画のような恋愛」

です。

こっちは夢の世界。


これは、「りぼん」など少女漫画で育った人全員に言えることかもしれませんが、

あの中に描かれている恋愛こそがふつうだと思ってた。

主人公は真っ直ぐな思いでヒーローに恋をして、

ライバルは当て馬で、必ず主人公とヒーローは結ばれる。

この「少女漫画の世界」が私の恋愛観のベースになっています。


少女漫画ではヒロインはかわいいんですよ。

健気なんですよ。

いつのまにかヒーローに好かれているんですよ。

受け身でもバッチリなんですよ。


では、自分を見た時にどうなの?

ってなります。


私の金星にオポジションをかけてくる土星の存在がここで大きく影響します。


金星でドリーミーな恋愛をしたくても、

土星が「ちょい、冷静になれよ」

といってきます。


自分が夢見る恋愛に対して、

自身はどうなのか?現実をみて、と

制限をかけてきます。


少女漫画の主人公は勉強ができなくてもドジっ子でも、かわいくて愛嬌があって、みんなから好かれて、というまさに金星という天体が表すようなイメージ。


自分とは全然違うじゃん。

となるのです。 

現実は厳しいです。


私のアセンダントは獅子で堂々としてるし、そこに大人びているとか冷静という雰囲気を土星でくっつけている。


どちらかというと、少女漫画においてはライバル役であり当て馬的存在です。


今でこそ、ライバル役のかっこよさを描いている少女漫画も多いですが、当時は自分の求める金星の女の子像と自分そのものに大きなギャップがありました。


結果、自信が持てるはずもなく、

こんな自分が「恋愛」なんて恥ずかしい!

となっていた気がします。


だからこその好き避け。


そして、月と土星がコンジャンクションしていて、12ハウスにあるというのも大きいです。


周囲の「気」みたいなものを察しちゃう分、疲れちゃうので一人が落ち着くし、空想したり、自分の内面と向き合うことは当たり前のようにいつもしてる。でも同時に土星もあるので、それが「反省」とか「自己嫌悪」とか自分を追い詰める原因にもなってる気がします。

自分の心と向き合う時、どうしても気軽じゃない方に行きがちなんです。ずっとウダウダ考えてる感じ。


12ハウスだし、土星でセーブがかかってるのでやっぱり感情を見せるのは苦手。


このあたりも「好き避け」に繋がっていたのかと思います。


恋愛じゃなくても、大勢が「好き」というものに対して、自分も「好き」ということに恥ずかしさや抵抗がありました。


かわいいなと思う服があっても、明らかに似合わないものに対して「好き」ということは恥ずかしいことなんじゃないかという、謎の気持ち。


今ならそんなこと、全く思わないんですけどね。


このめんどくさい傾向は、太陽の年齢域に入り解消に向かい、サターンリターン後には気にならなくなりました。


今では堂々と「好き」と言えちゃいます。


結局は月と金星と土星に絡む問題だったのかなぁと思いますが、土星の年齢域に入る頃にはこれがどんな風に変化するのかまた見ていきたいと思います。