占星術の勉強の過程で「ハウス」についての知識が深まっていくと、「お得なハウス」「残念なハウス」という思いがわたしの場合、一時的に芽生えてきました。


例えばお金や持って生まれた才能なんかを表す2ハウスに金星や木星などベネフィック(吉星)といわれる天体が多くあれば嬉しくなるけど、犠牲とか秘密とか隠れた場所といわれる12ハウスに天体が集まっていたりすると、自分の人生が裏街道をいくことを勧められているような残念感。


自分自身を表す1ハウス、所有や価値を表す2ハウス、楽しみや恋愛関係を表す5ハウス、結婚を表す7ハウス、社会的到達点を表す10ハウスあたりが強調されていると、いいなーと思ったり。


でも日々、自分のチャートを眺めていると、そういうもんでもないのかな、という思いが芽生えてきます。 


ベタな言葉だけど、人それぞれ幸せの形は違うということがチャートを通して見えてくる。


人の上に立ってみんなを引っ張っていきたい人にとっては人望やカリスマ性が必要になってくるかもしれないけれど、自分の趣味の世界を楽しみたい人だったら人望もカリスマ性もあってもあんまりメリットはない。

健康な身体がなによりも宝と考える人は、年齢を重ねるごとに増えてくる。 

お金より時間が欲しいと考える人も多いはず。


何をもって幸せかは、同じ人でもその時の状況に左右されるくらい、あやふやな気がします。


時代が変われば、生きていること自体が幸せなのかもしれないし、逆に生きることはつらいことなのかもしれないし。


そうはいっても、

お金と縁が欲しい。

恋愛がうまくいってほしい。

結婚したい。

仕事で成功したい。

と思うこと自体を否定するというわけではなく、

まずは自分がどんな人間なのかを占星術を通して理解を深めることで、本当に自分が望んでいることが見えてきます。


お金と縁が欲しいのは、自分一人で生きていくことに不安を感じているから。

恋愛がうまくいってほしいのは自分だけを見てくれる存在が欲しいから。

結婚したいのはそれがふつうだから。

仕事で成功したいのは自信をつけたいから。


あくまで一例ですが、

なぜ、その幸せを願うのかを考えた時、

いろんな思いが出てくると思います。


表面上ではなく本質部分が見えてくれば、それはその人に合ったやり方で手に入れる道筋がちゃんとチャートに出ています。

もともともってる性質を活かす方法。


きっとそこに意識がいってるということは、

プログレスチャートにも内面の変化として出ているはず。

そしてあとはトランジットの星の動きを利用して

実際に行動するだけ。


そう考えると、ハウスはあくまで「場」であって、天体のあるハウスで幸せは判断できないなーと思いました。