私の妹の娘、つまり姪にあたりますが、彼女は太陽と金星がタイトにコンジャンクションしていて
さらには天秤サインということもあり、洗練されたかわいさを感じさせる女の子です。
我が強い方ではなく、どちらかといえば聞き上手。
かと思えば、お願い事があるときはそれはそれは可愛らしくおねだりします。
月も水星も天秤サインなのでその場の雰囲気を読むのが上手なんだと思います。
そんな姪ですが、言葉を話し始めるのがかなり遅めで、妹は心配していました。
というのも、私たち姉妹の父は40代頃より耳の聞こえが悪くなり、現在は補聴器を使用しています。
そして、妹も次女である姪を出産後、聴力に違和感を感じ、専門的な検査をしたところ、
遺伝性の難聴が見つかりました。
父ほどではないにしても生活に不便を感じる為、補聴器を必要時に使用することになりました。
妹自身に起きたそんな変化の中の、姪の言葉の遅れ。
「女の子の方が言葉が出るのが早い」「下の子の方が話し始めるのが早い」なんていう
一般論にあてはまらなかっただけで心配していた訳ではなく、姪の聴力に異常があって
その影響で言葉を話し始めるのが遅いのでは、と気にするようになりました。
検査の結果、姪の聴力は異常なしでした。
言葉の遅れに関しては市の乳幼児健診で相談し、専門の方にその後診てもらった上で、
経過観察となりました。
それから数年、今は姪は小学生となりました。
自ら積極的に発言するタイプではありませんが、コミュニケーションはバッチリです。
あの「言葉の遅さ」がホロスコープ的にはどんな風に出ていたんだろうと気になり
チャートをみてみました。
水星をチェックしたところ、土星あたりが絡んでいるのかなと予想していましたが、
これといったアスペクトは見当たりません。
あえていうなら水星と天王星とオポジションです。
頭の回転が速かったりひらめきや思いつきをそのまま口に出すようなアスペクトですが
オーブが5度あることもあり、その影響はあまり感じられないです。
トランジットの星の動きがこの水星にどう関わっているのかをみたところ
ちょうど言葉についての悩みが出ている頃に、姪のN水星に対してT冥王星が
スクエアをかけていました。
知性やコミュニケーションを表す水星を使おうとすると、T冥王星が急にプレッシャーをかけてくる
かんじでしょうか。
話そうとすると緊張してスムーズに言葉が出てこない状態だったのかもしれません。
年齢域である月の状態もみてみます。
天王星と冥王星のスクエアの世代ですが、月とはかなりオーブ広めを取ればTスクエアができるかなというくらい。
それよりも月と海王星がクインカンクスがあります。
こっちはタイト。
松村潔先生の本には次のようにあります。
月はイメージ力に関係があるので、海王星との関係を練習すれば、それはビジョンを見るとか、オーラを見るとか、遠くのものをサーチできるなどの能力が発達します。
150度なので使いこなすには「練習」ですね。
そう考えると月の年齢域ではこのアスペクトの影響はまだなさそうな気がします。
海王星はコミュニケーションの部屋である3ハウスです。
3ハウスの海王星は言葉をイメージ化して表現することができます。
口ではうまく説明できなくても、イラストなどに変換して伝えることが得意ともいえます。
ちなみに魚サインの海王星なので、支配星ということで威力は強いです。
また3ハウスのカスプは水瓶なので、ちょっと変わったコミュニケーションともとれますし
支配星の天王星は先ほどあげたように水星とオポジションを取っていますので
コミュニケーション方法に大きく関わっているのがわかります。
そういえば言葉をあまり話さなかった頃の姪、お絵描きがとても大好きでした。
黙々と1人で書き続けていた。
もしかしたら、この頃の姪、N水星にT冥王星からスクエアという圧を食らっていたので
3ハウス海王星を使って周りと絵を描くことでコミュニケーションをとろうとしていたのかなと
こうやってチャートを眺めながら思いました。
子供って、親や兄弟など周囲から受けた言葉をいっぱいいっぱい溜め込んで、
それが自分の中に収まりきらなくなった時に、溢れるように言葉を話し始めると聞いたことがあります。
姪もN水星にT冥王星がスクエアの時は溜め込んで、溜め込んで、
このスクエアが外れた時に一気に言葉を話し始めたのかもしれません。