占星術において水のサインである蟹・蠍・魚は感情を司ります。
なぜ、水 = 感情 なのか。
水は温度によって氷・水・水蒸気を形を変化させます。
また同じ水でも蛇口をひねれば出てくる水もあれば、雨として空から降ってくる水もある。
雪なんかも同じ水。
容器を変えて凍らせれば、いろんな形に変化させることも可能。
川を流れる水や海など自然の水も、天候に合わせて大きく形を変化させます。
穏やかな状態の時もあれば台風の時は大荒れ。
周りに大きな影響を及ぼしたり。
感情も同様です。
形なく常に変化をするもの。
相手によっても変わるし、同じ相手に対してもずっと同じ気持ちでいることは難しい。
普段はニコニコと穏やかな様子の人が、何かをきっかけに人が変わったようになったり
奥底に澱んでいた感情を涙という形にして発散することでスッキリします。
水のように手で掴むことは難しいけれど、確かにそこにあるもの。
人間にとって、水を溜め込むための容器がその体であるように、
感情の容器が心ということなんだと思います。
それぞれの水のサインが表す感情を考えてみようと思います。
■蟹サイン
「自分がどう感じるか」が感情のベースなのだと思います。
活動宮なので自分から能動的に感情が動く。
出てきた感情に対して、同意してくれる人はきっと仲間や味方と感じて親近感を覚えるし、
無関心だったり否定的な人に対しては距離を取る。
自分の感情に対しての共感性の有無が相手をテリトリーに入れるかどうかという
判断材料になるんだと思います。
でも同じ相手でも常に共感してくれるとは限らないので、テリトリーに一度入れた相手でも、
あまりに自分の感情を理解してくれないと感じたなら壁を作ります。
たとえば親子関係だと、「愛おしい」と思う感情を赤ちゃんはそのまま受け止め
笑顔で返してくれたり、人見知りをすることで親としての特別感を感じさせてくれます。
自分の感情が受け入れられ安心できます。
でもこれが成長するに従って子供にも自我が芽生えてくるのでそういうわけにもいかなくなる。
自分の感情に対して否定されると、「なんで」と不安になる。
今まではおんなじように愛情でかえしてくれたのに、と。
理屈ではこれが成長なのだと分かっていても、蟹座は感情のサインなので受け入れ難い。
相手の気持ちがわからなくなるから、不安になる。
不安な感情は過保護や過干渉として出てくることもある。
相手にも気持ちがあることはわかってるけど、あくまで自分の感情がベース。
人間の水でイメージすると「涙」っぽい。
嬉しくても悲しくても悔しくても出てくる涙。
■蠍サイン
蟹が自分の感情がベースで、基本「わかってほしい」という感情なのだとしたら
蠍は相手の奥底の感情まで知って「わかりたい」ということなのかなと思います。
相手にとって自分が一番の理解者になりたい。
不動宮なので、感情がくるくる変化するような感じではなく、
感情は基本淡々としてるけど、何かのきっかけに芽生えた特別な感情はずっと持続し
どんどん育っていくようなイメージ。
それは蟹のように外には出ず、内側に秘めているので、周りかたら見たらわからないかもしれない。
相手のことを闇の部分まで知りたいと思う気持ちから深い関係を望んだり、
自分だけに見せてくれていた感情を他の人にも同様に見せていたことをしたりすると
大きな不安が襲ってくる。
でもその不安も、相手に感情を直接ぶつけるというよりは、自分の中でどんどん大きくなって
嫉妬心や執着となって内側に溜め込む感じ。
蠍の感情を例えるなら、恋愛がやっぱりわかりやすいのかもしれません。
相手の直接の言葉や態度など表面的な部分だけを見るのではなく、
その言葉や態度の裏にどんな感情があるのかを推測します。
LINEやメールなど文字のやり取りの中でも、内容を裏の裏まで読もうとしたり
返信までの時間が長いと色々想像したり。
普段は自分の感情をさらけ出したりしないけど、この人という相手ができたときは
自分を見せてきます。
自分は相手だけに感情を見せるんだから、相手にもそうであってほしい。
束縛心が強いです。
蠍サインには生殖器やセックスというキーワードがありますが、
人間の水でイメージすると「体液」という感じ。
広く大っぴらな感情ではなく、狭く深い間柄の中だけで混じり合う感情。
■魚サイン
蟹が自分の感情、蠍が自分と相手の感情、だとしたら、魚は全ての感情と同化しようとします。
理解してなくてもいいということ。
自分の感情なのか相手の感情なのかはっきりせず、相手が悲しい感情を見せてくれば自分も悲しくなり
嬉しい感情を見せてくれば自分も嬉しくなる。
なので、周りから見ると自分がないとか、感情に流されるというように見えるかもしれません。
その境界線の無さで、初対面でもすぐに馴染むことができる反面、人に騙されやすかったりと悪く出ることもある。
あとは感情の同化なので、言葉というものを介さなくても、相手の感情が流れ込んでくるような
コミュニケーションが可能。
体に触れることで自分の中に相手の感情を取り込んだり。
動物の気持ちが伝わってきたり。
その場の「気」から伝わる感情とも同化します。
いわゆる「嫌な雰囲気」を感じ取って同化してしまい体調が悪くなったり。
魚はとにかく相手や環境次第で感情が揺れ動きます。
人間の水でイメージすると「血液」という感じ。
食べ物の影響はもちろん、体のどこかの臓器に異常があれば、血液にも影響が出るし、
逆に血液の異常が脳梗塞や大動脈破裂など体に影響を与える。
自分と相手が一蓮托生でそう感じさせます。