科学技術・イノべーション戦略調査会 医療分野の研究に関する小委員会で宮坂大阪大学名誉教授から「新型コロナウイルスに対する免疫反応とは?集団免疫はできるのか?」と題しリモートで講演をしていただきました。

先生の説を要約すると

免疫は自然免疫、獲得免疫との二段階構え。

抗体の保持率が感染した割合ではない。

Roは一人の感染者が何人に感染させるかの数値。

Ro2.5とすると社会の中の6割が免疫を獲得しないと流行が収まらない。

集団免疫閾値=(1-1/Ro)×100 Roを2.5すると、60%

しかしRo1.25となると20%に減少する。

集団免疫閾値=(1―1/1.25)×100

集団免疫に関する新しい考え方では個体の抵抗性は自然免疫と獲得免疫の総和。

社会を形成する個体は均一とは限らない。

また個体レベルの免疫ができてもそれが一定期間持続しないと集団免疫とはならない。

また抗体には善玉(中和)、悪玉、役無しがあり善玉抗体が獲得できなければ効果はない。

ワクチンは慎重に第3相試験まで経て承認申請をすべき。

ワクチンの副反応は極めて重篤なものになる。

小人数の臨床試験では安全性は検証できない。

というものでした。

 

伊藤信太郎