今回は、伊藤信太郎が過去に各種雑誌等へ寄稿した記事を紹介いたします。

伊藤信太郎の人となりを皆さまにご理解いただくご参考になればと思います。

 

自由民主党機関紙 『自由民主』

2861号(2019年11月5日 火曜日 発行)より

 

プロとアマの芸術家

 

よくプロとアマチュアということが芸術で言われる。

プロとは、①職業として行うこと、②ある物事について長年の経験に裏打ちされた知識・技能を具えている専門家の2点を満たすことが求められる。

アマとは職業としてではなく趣味や余技として物事を行う人とされている。

職業には英語ではJobとProfessionという単語がある。

前者は報酬を得ることを主目的としての職業であるのに対し、後者はそれそのものに自己実現の意味を込めた主に知的な職業、専門職というニュアンスがある。

さて長年の研鑽や経験は積んでいるが、その芸術活動では十分な報酬が得られないため、他のJobで生計を立て芸術活動に勤しんでいる多くの"芸術家"はプロなのかアマなのか?

これを定義するのは難しい。

実は多くの芸術家がこのカテゴリーに属する。そもそも芸術活動は報酬を得ることが主目的ではない。しかし芸術家も霞を食べて生きていくことはできない。

かくして芸術家の闘いは続くのである。

(了)

 

伊藤信太郎は現在、超党派の議員でつくる「文化芸術振興議員連盟」にて事務局長を務めております。

その活動において、文化芸術に携わる皆さまとお話することも多く、そんな経験から"芸術家"のあり方について、同コラムに寄稿させて頂いたものです。

 

以上