伊藤信太郎です。

最近大きな問題になっていることに関連した自民党の会議のご報告をします。

 

【クールジャパンの観点から見た食の活用について】

イタリア人も食べにくる有名なLA BETTLA da Ochiaiのオーナーシェフ落合さんがイタリアと日本での経験を踏まえて食材の重要性、料理の持つ文化的意味について語りました。日本でも本格的なイタリア料理を創ることができる良い野菜がどんどん栽培されるようになってきています。日本の農林水産物・食品の輸出は海外での和食ブームもあり年々増加し昨年は9121億円に達しました。今年前半はコロナの影響で減少しましたが、今後回復が期待されています。Epocトレーディイング社から、食で世界をつなぐ日本食材の海外輸出プラットフォームについて説明がありました。この会社は日本の「食」コンテンツをオペレーションとIT技術を使って海外に広め日本の食文化を世界に広めることを目指しています。情報も「食」も世界を駆け巡る時代になりました

最後に「令和2年クールジャパン戦略推進特別委員会提言(案)」を発表しました。

これは1.「Withコロナ・ポストコロナ時代」のクールジャパン戦略の再構築 2.文化・芸術、ライブエンターテインメント分野への支援措置 3.大型映像作品のロケーション誘致 4.eスポーツ 5.コンテンツの活用 6.農林水産物・食品の輸出及び食文化の普及 7.日本人や国内居住者によるクールジャパン発信の強化という章立てになっています。どれも大事な項目です。

 

【雇用問題調査会】

コロナによって揺れる今後の雇用対策についてについて議論しました。提言案は、雇用の維持、仕事を失った際の支援、求められる分野での人材確保、新規卒業者等の就職支援、障害者雇用の促進、最低賃金の引上げ、新しい働き方への対応という章立てになっています。倒産・失業一歩手前の休業の問題、公共部門での財政投入の拡大、各種学校の卒業者の問題、就職不安、最低賃金アップと地域格差、仕事の時間管理からジョブ型への移行等について議論がなされました。私はテレワーク導入の際の保育所の確保の問題を指摘しました。

 

【虐待等に関する特命委員会】

児童虐待・高齢者虐待・障害者虐待に関する提言(案)がまとめられ議論を行いました。児童虐待に関しては児童福祉法等改正法の着実な施行、児童相談所等の体制の強化、児童相談所・市町村における情報共有等の推進、子どもの見守り体制の強化、児童相談所等の業務におけるICTの活用、家庭的養育の推進が謳われています。高齢者虐待に関しては虐待の再発防止・未然防止に向けた取組の推進、専門的相談体制の更なる活用、専門的な人材の資質向上等の介護現場における体制の強化が謳われています。障害者虐待に関しては自治体における体制の強化、障害福祉サービス事業所における体制の強化、学校、保育所、医療機関における体制の強化が謳われています。誠に痛ましいことに虐待による犠牲者は後を絶ちません。どうしたら虐待は無くせるのか?本源的問題として人の心に潜む闇をよくよく考察する必要があると思います。私は教育・スポーツ指導における教育訓練と虐待の線引きの問題、近年顕著なSNSによる虐待の問題を取り上げこの委員会で議論すべきだと主張しました。