こんばんは

九州を襲った豪雨は、沢山の方々の命を奪い、

今なお強い雨が降り続き、大変な被害をもたらしています。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、

とにかくもう雨が止んでくれることをひたすら願っています。



「線状降水帯」。

ここ数年、日本の梅雨を恐怖の季節に陥れる気象現象になってしまいました。

これが発生したらものすごい雨が降り続くものだと頭ではわかっているのですが、

その降り方の凄まじさは、想像をはるかに超えるものなのでしょう。

濁流があっという間に堤防を超えて、

足首位の水位が、たった数分で天井まで上がってくる映像は、本当に恐ろしさを感じました。

夜中にあのスピードで水が来られたら、逃げることも難しいでしょう。


こんな雨が毎年どこかで降るのだとしたら、
避難のタイミングももっと前倒ししないといけないですし、

そのためには予報をいかに早く、正確に出すかが求められるでしょうし、

治水のあり方も問い直さざるを得ないところに来ているのかもしれません。


「こんなことは今まで経験したことがない。」

被災された地域の方々の口から必ず出てくる言葉です。

人は経験から考え、行動するものなので、
経験からくる「ここは大丈夫」という自信が、
かえって命を危険にさらしてしまうことにつながります。

これからは想定外のことが当たり前のように起きてくる時代。

コロナだってそうです。

ですので、ここはもう、自分の過去の経験と確信は一旦置いて、

警戒レベル3はもう避難勧告というより強制避難だと思って行動に移した方がいいのではないかと思います。

特に高齢者の方々、またそのご家族は絶対そうすべきです。

避難所への移動が難しかったら、とにかく雨がひどいと思ったら夜は2階以上で過ごす。

空振りだったらラッキーでいいのだと思います。

避難訓練できて良かったね、でいいのですから。


そして、地域ごとに地形を分析した上でのローカルな気象予報を行うシステムも必要ですね。

今回も、同じ熊本県内でも大丈夫なところは全然大丈夫なんですよね。

つまりピンポイントで集中的に発生しやすいのも特徴で、

過去に線状降水帯が発生したところは、なんらかの地形的な要因で繰り返す危険性がありそうなので、

気象庁の全体の雲の動きの予測に加えて、
ローカルな要因を加えたきめ細かい地域の気象予報がますます求められるような気がします。


そして、繰り返し大雨になるところは、
本当にこのまま川ぞいや山ぞいに住んでいいのかも含めて考えないといけないかもしれません。

ここは行政の治水というか街づくりの考え方にも変革が求められそうです。


とにかく、今はまだひどい雨が降り続いている状況ですので、
どうか安全な場所に身を置いて、
全力で命を守っていただきたいと思います。