こんにちは。

 

台風21号が甚大な被害をもたらしたばかりだというのに、


今度は北海道で大地震が起きてしまいました。


先ほど震源に近い厚真町の様子をヘリ中継で見ましたが、


山の表面が広範囲で滑り落ちるような形で、茶色の山肌が露わになっていて、下の家屋が破壊されていました。


この崩れ方は、あまりにひどくてゾッとしてしまいました。

 

そして、今なお北海道全域で停電という前代未聞のことが発生しています。

東日本大震災の時でも管内全域で停電ということにはなりませんでしたから。 


なぜこんなことが起きてしまったのか…。


 苫東厚真発電所は165万キロワットの発電能力を持つ石炭火力発電所で、北海道の約半分の電力を担っているようです。


電気は貯めることができないので、

発電量と消費量が常に均等になっていることが求められ、これが維持できないと電気の周波数が変動してしまうんですね。


周波数って、身近なところでは、西日本では60Hz、東日本では50Hzで違う、ということがありますが、

これが変わると、電気機器が壊れてしまうんですよねアセアセ

なので、受給バランスが崩れて周波数が1〜2Hzくらいでも変動すると、

紐付いている発電所は自らの身を守るために、自動的に系統から離脱する機能を持っているんだそうです。


今、太陽光、風力などの再生可能エネルギーが増えてきていますが、

出力が安定しない電源のため、こうならないように電力会社は受給を一定に保つために、火力発電で調整しているんですよね。


今回、苫東厚真火力発電所が地震で停止したことで、一気に供給が低下し、周波数が乱れたことで、

ドミノ倒し的に、紐付いていた全域の小さな発電所も身を守るために停止してしまった、ということだと思いますタラー


世耕大臣が8時過ぎ頃、数時間で復旧するよう指示されていましたが、

調べてみると、

このような全系統停電になってしまった場合の復旧作業は、実は至難の業のようですタラー

復旧手順としてはまず、山間地域の川の水による水力発電所を立ち上げ、

これを「種火」として、徐々に近くの発電所を立ち上げていくという方法が取られるようですが、

これも、需要と供給をバランスさせながら慎重に行う必要があり、

完全復旧までには数日を要する可能性があるということです…。


今、北海道電力が全力で復旧作業にあたっていると思いますが、今の社会は電気がないと何もかもがストップしてしまいますアセアセ

なんとか頑張って頂きたいと思います。


しかし、今年に入って次々起こった災害を考えると、

防災対策として、

インフラの分散、自立という方向を、リスクヘッジとして真剣に考えた方がいいのではないかと思ってしまいますね…。


とにかく、まだ余震があるかもしれませんので、

危険な地域からは一刻も早く避難をして頂きたいです。