松阪はお肉だけじゃない

こんにちは

今日も暖かいですね〜

らんらん

今日からスプリングコートに替えて、

重い荷物をコロコロして歩くのもなんだか楽しい季節になってきました

しかし、明日からは平年並みの気温に戻るみたいなので、

一応あったかいカーディガンなども荷物に入れてきました

季節の変わり目の気温の変化と花粉に気をつけて過ごしましょうね

さて、ちょっと忙しい日々が続いておりましてじっくり書く時間がないのですが

文書書き換え問題で佐川氏の証人喚問がほぼ決まったみたいですね。

本省主導で行われたことは事実として明らかになっていることなので、

指示系統はどこまで遡るのか、目的はなんだったのか、早く正直に明らかにして、

責任を取るべきところは取り、

そして行政においてこのようなことを防ぐにはどうするか、対策を立てることに即与野党で取り組んで頂きたいものです。

予算関連法案、北朝鮮情勢の対応など、このようなゴタゴタが長く続くことは私たち国民にとって決してプラスではないので、

きっぱりはっきり、事実の解明と早めの対策、よろしくお願いします

おまけ

① 昨日の衣装はSCAPA のリブニットとスカートでした

恵さんからも冒頭で「聡子さん、春らしいですね〜」と言ってもらいました

思い切ってこんな華やかな色を着てみたくなる陽気になってきましたね

皆さんも大胆に取り入れてみて下さい

あ、痩せたのでは？と心配の声をいくつか頂いたのですが、あの…逆です

食べてばっかりで1.5キロプラスがなかなか戻りません

② 松阪はお肉だけではない

の、続きです。

お肉の翌朝、初めての松阪だったので、主催者の方々に少し案内をして頂きました。

晴天のお散歩日和

松阪城跡を登っていくと、

本居宣長記念館があります。

本居宣長は「古事記伝」で知られる江戸後期の国学者で、歴史で名前は知っていましたが、

どんな人かは知りませんでした。

しかし、今回初めて本居宣長という人に触れて、

この人の好奇心と、情報整理能力が衝撃的に凄くて、

ちょっと頭をガツンとやられてしまいました

こちら、17歳の時に宣長が描いた日本地図です。

伊能忠敬よりも前に、17歳の若さでこの日本地図を完成させていたんですよ！

どうやって描いたのか、その情報源は、お伊勢参りの途中で松阪に立ち寄った全国からの参拝者の人々。

どんなルートでどんな地名の場所をどの位の時間をかけて移動したのか、地形はどうなっているのか…

その情報だけでここまでの地図を作り上げているんです

新潟あたりはどんなことに？と見てみましたが、

かなり詳しく、お見事です

こちらは15歳のときに、中国4千年の皇帝の系譜を約10mの巻物に表したもの

これによって、中国というのは、歴史上何度も革命が起き、そのたびに文化やこれまで積み上げてきたものなどを一気に破壊することを繰り返していることに脅威を感じたのです。（赤の部分が興亡のポイント）

日本は飛鳥の時代から中国を手本としているけれど、

ずっと歴史や文化を継承し続けていて、中国とは根本的に違う物差しを持っている…。

日本という国は何なのかを知り、守っていきたいという気持ちが芽生え、国学への道を追求するようになったそうです。

元々宣長の家は裕福な松阪木綿商人の家でしたが、

この巻物を見た母親が、

「この子に商売の後継ぎは無理だ…」と諦め、

かわりに全財産を宣長の教育につぎ込んだんだそうです。

宣長は医者になり、その傍ら国学研究に没頭していきました。

お母さん、スゴすぎです

色んな資料を見させていただき、

宣長の勉強法で素晴らしいのは、

書物を読んだら、その中の世界を図に書いてみること。

確かに映像にしてみると、より具体的にイメージが湧いて理解できますもんね。

こちらは、古事記や日本書記を読み込んで、宇宙の構造や神々の世界、そして世界と日本の位置関係を図解しているもの。

とにかく、読んだものには几帳面な字で付箋のメモがいっぱい

同じものを読んでも、理解度と膨らみ方が私の100倍以上はあるでしょうね

本当に素晴らしいし、かなり反省させられます

これが宣長が過ごした自宅。

2階の4畳半が彼の研究室。

江戸時代の建物にしては窓が大きくて明るいですね

宣長が古事記伝を書き上げたのは69歳のとき。

昼間は医者として働き、5人の子供たちのいいお父さんでもあったようです。

その中でここまでの勉強と研究を成し遂げている…

そう考えると、

私ったらいかに漫然と時間を過ごしていることか

宣長の爪の垢でも煎じて飲まねば…と、大いに刺激を受けた時間でした

さて、松阪には江戸時代からの古い町並みが今なお残っています。

こちらは御城番屋敷という武家屋敷。

紀州藩の飛び地だったので、紀州藩士たちが松阪を守るために住んでいた場所です。

今も普通にこちらで生活してるんですよ

中はこんな感じです。西と東が開いていて、今風に言えば4Kの平屋になります。

ここでお抹茶とお菓子を頂くと、ホッとした気持ちになります

ご案内頂いた皆さんと記念撮影。

ありがとうございます

ここから街に出てみると、趣のある古い建物がいっぱい

こちらは牛銀本店です🐂

伊勢街道もずらりと昔ながらの商人屋敷が並んでいます。

1700年代に建てられた小津家邸宅。

小津家は、代々清左衛門を襲名した伊勢商人で、一体いくつ部屋があるんだろう？？という立派な建物。

千両箱ならぬ万両箱を発見

松阪は商売で成功した人がいっぱいいて、

これは江戸後期の長者番付。

色が変わっているところが松阪商人です

中央の別格扱いの「三ッ井」は、今なお続く三井の創業者です。

最初は質屋兼酒、味噌を扱うお店から始まったそうです。

こちらが創業者、三井高利の家の跡地。

三井高利の産湯の井戸。

今なお三井関係者の聖地になっているそうですよ

この場所が「三井越後屋」＝ 三越 の創業の地。

後に日本橋へと移り、呉服屋さんになり、

「現金掛け値なし」、反物は切り売りする などの新しい手法を導入して繁盛し、現在に至ります。

ライオンにまたがると、幸福が訪れるそうで、

せっかくなので座らせて頂きました

沢山歩いた後に、昼食へ。

お昼は、こんなミニ箪笥みたいな形で登場しました

引き出してみると、こんな感じ

松阪は海の幸も美味しいんですよね

というわけで、お仕事前に松阪街歩きを楽しんできましたが、

こんなに歴史が古く、ステキな街並みが残っている場所とは知りませんでした

松阪はお肉だけではない〜

是非またゆっくり歩いてみたいと思います