こんばんは
遮熱の効果をわかりやすく見せていただきました。
箱の上部に白熱電球を設置して、その下に普通の塗料を塗った板と、遮熱塗料のプラネットスープラを塗った板をそれぞれ挿入して、温度の変化を調べるというもの。
今日はポツポツ雨が降ったり止んだり…
でも完全にコートのいらない暖かさになっているので、春を感じながらの楽しい雨でした
さて、今日は経産省の長期地球温暖化プラットフォームの会議に出席して参りました。
CO2削減に関しては、日本は省エネ技術などで、「雑巾を絞るだけ絞っている」という表現がよく使われます。
日本ももちろんさらなる削減努力は必要なのですが、
これは地球規模の課題なので、
地球全体で見て、沢山排出している国に対して日本の技術で排出削減に貢献していくことは、
実質的には非常に大きな効果を生むことになります。
こうした貢献量を定量化して、各国が競っていく仕組みを作っていくことは、現実的に世界のCO2を減らすことになる、という方向性が今日も確認されました。
実は先日インドネシアで取材した企業は、まさにこの課題に対応し、貢献する企業でした
出張の報告が遅くなってしまいましたが、
今回取材させて頂いたJICAの中小企業海外展開支援事業を通じて課題解決ビジネスに取り組む日本の中小企業を、数回に分けてお伝えしますね
① SCI-PAINT JAPN 株式会社(サイペイント ジャパン)
実はインドネシアは、急速な人口増と経済発展で、今や日本を超えるCO2排出国になっています。
電力消費量が凄い勢いで増えているのですが、発電は石炭火力がメイン。
ということは、まずなんとかして電力消費量を抑えることが国の最大の命題になってきます。
こちらの「プラネット・スープラ」という遮熱塗料はスゴいものでした
なんと、反射率94.6%
なので、建物などに塗布すると、
太陽熱による温度上昇を抑制し、空調にかかるエネルギー効率を高められるんです
CO2削減に貢献できるし、経費削減にも役立ちますよね。
で、実際どのくらい温度上昇を防げるのか、
インドネシアでのパートナー企業の会長さんのお宅にあるコンテナハウスの屋根に塗ってもらって、実験をしました
塗料自体は見た目は一般塗料と同じに見えます。
最初は22.8℃だった箱の温度が、白熱灯を着けるとみるみる温度が上昇していきますが、
ご覧のように、一般塗料の板の下は71.1℃なのに対して、プラネット・スープラの板の下は43.6℃
あっという間に30℃近くも差がついてしまいました。
これをビルや工場などの屋根や壁に塗れば、かなりの削減効果が期待できますし、
労働環境の改善、作業効率のアップにもつながりますね
現地パートナーの民族系商社もこの製品には大きな期待を寄せていました
企業にとって、課題は成長の可能性ということも言えますね
こういう日本企業の貢献をしっかり見える化して、どれだけ実質的なCO2削減を行なっているかを示せる仕組みを早く確立したいですね。
(続く)