」という話になります。
トランプ氏が当選してから、NY株価は史上最高値を記録。
ドル高円安を受けて日本の株価も急上昇。
初日の日経平均も479円高でスタートしました。
とても絶好調に見えます
しかし、トランプ相場はこのまま続くのでしょうか？？
今株価が上がっているのは、トランプ氏の経済政策である、減税、財政出動、規制緩和が、企業の業績を上げるという「期待」ですよね。
確かに財政出動だけ見ても、公共投資が増えれば労働需要が増し、賃金、物価上昇、そして景気回復
というのはすぐ思い浮かびます。
短期的には。
でも、トランプさんは白人労働者階級の支持を受けて当選した人。
彼らのベースは「不満」なので、賃金が上がって物価も上がれば、生活自体がラクになるわけではないですよね。
そして、アメリカ経済は外国人労働者抜きには考えられず、それがなければ実は成長は見込めないんじゃないかと思うんですね。
単純労働力だけではなく、IT人材などイノベーションに関わる人材も多数の外国人に支えられているのも事実ですから
なので、メキシコ国境に壁を作る…的な政策を実現しようとすれば、
企業の成長が妨げられ、まわりまわって白人労働者層の暮らしをもっと危うくすることになるのではないかと思います。
すると、期待が裏切られたとまた不満が募って、支持が一気に反転する可能性もあります。
いかにこうした支持層を説得しながら現実的な政策を打てるかがカギになってくるのではないでしょうか？？
また、アメリカが自由貿易に後ろ向きとなり、高い関税をかけるような保護主義を取るならば、世界経済は縮小することになるでしょうし、
そもそも減税と財政出動を同時に行えば、より財政赤字が膨らむ危険性もはらみます。
もし、アメリカ国債の金利上昇ということになると、日本にとってはリスク回避の円買い→株価下落というイヤなシナリオも考えられますよね
選挙イヤーのヨーロッパでも、イギリスのBREXT、トランプ大統領誕生の流れにテロが加わり、EU離脱を訴える政党が支持を集めています。
もしヨーロッパ発の金融危機
のようなことが起きれば、やはり円は上がりますよね
そして、あまり信じたくないけど、
金融危機10年周期の法則、というイヤなジンクスもあるんですね
1987 ブラックマンデー
1997 アジア通貨危機
2007 サブプライム問題
2017 
景気は「気」でもありますから、あまり悲観的になってはいけないですし、
ビジネスマンとしてのトランプさんの力量に期待したいところですが、
でも、気を抜かずに色んな想定をしておくことは必要だと思います。
フォードがメキシコでの工場新設をとりやめ、代わりに米ミシガン州の工場で電気自動車（EV）と自動運転車をつくると発表したように、
日本企業もアメリカで現地生産体制を含めてできることをやっていく、
また人口増が見込めるアジアへの市場をもっと開拓する、ということも必要かもしれませんね。
経済政策としては、金融政策は限界なので、かねてからの指摘通り構造改革と規制緩和をいかに進められるか。
そして国際情勢が不透明さを増してきているので、
食料、エネルギー、色んな意味で自給率を高める政策も真剣に必要ではないでしょうか
また、各方面のプロの方々の見方も色々聞いてきたいと思います
おまけ:
昨日はひるおび！午前の部に出演させて頂きました
衣装は HANAE MORI ALMA EN ROSE のワンピースでした
柄の配置が絶妙ですね
明日から3連休ですね
