こんにちは
空気がひんやりして、いよいよ本格的に秋めいてきましたね
今朝は朝一新幹線で新潟に来たのですが、ちょっと油断して薄着で来てしまい
駅で今季初のミニホッカイロを購入してしまいました
朝晩の冷え込みに注意して過ごしましょうね
さて、今日は「伊藤聡子と新潟の経営者」の収録でした。
お一人目は (株)東和製作所 代表取締役社長
渡邉 豊さんです。
東和製作所は1949年創業の精密部品メーカーです。
渡邉さんは3代目の社長さん。
東和製作所は、ミシンの中のボビンケースでは世界シェアNo.1。
この高精度技術で80年代に多角化し、今では自動車、建設機械、農業機械などに使われる精密部品を手がけるようになっています。
東和製作所の特徴は、95年というかなり早い段階でベトナムに進出し、自社一貫生産で高品質の確保とコストダウンを可能にしてきたことです。
渡邉さんは、「当時は進出ではなく、やむにやまれぬ逃避だったんです…。」と振り返ります。
世界的な縫製工場需要の中、ミシンもどんどん世界に輸出が拡大していきましたが、円高によって国内生産ではどうしてもコスト的に立ち行かなくなったのでした。
まず狙ったのは、他の企業同様に中国でした。
沿岸部に工場を作れば輸出しやすいと。
しかし、中国側が紹介するのは内陸部ばかり。しかも内陸部は電気状況が全くダメだったそうです。
さらに、投資額10億円以上という高いハードルが課せられ、なおかつ合弁会社が条件でした。
当時すでに東和製作所のボビンケースのコピー会社が中国に7~8社あったこともあり、この条件で工場を作ったら技術が全部取られてしまう!という危機感も感じ、中国は断念。
そして、東南アジアを色々廻った結果、真面目な人柄で、「ベトナムなら行けるかも?」と直感で選んだそうです。
とはいえ、社会主義国なので、何が起きるかわからない
最初はいつでも撤退できるように手作業の組み立てのみの拠点にし、徐々に信頼関係を構築しながら設備投資を増やしていったそうです
。
早く進出して良かったことは、ベトナムのトップクラスの優秀な人材が沢山集まったこと。
日本の技術への憧れ、信頼は絶大なものがあったんですね
今やベトナム人の幹部社員が育ち、ベトナム国内で3つの工場が稼働。
新潟・新発田の本社はR&D(研究開発)に特化し、製品はベトナムから全世界に送られています。
次なる戦略として他のASEANの国も考えているのかとお聞きすると、
2018年のASEAN統合を見据えると、他に拠点を作る意義はあまり見いだせない。
むしろ、やりやすいベトナムの地方部にもうひとつ…ということは考えられる、
とのことでした。
中国に関しては、今は上海にも支社がありますが、商社的な機能として置いているもので、工場を作るのはさらにリスクが増していると渡邉さんは見ているようでした…。
製造業はどうしても海外展開を考えざるをえない状況がありますが、何を重視し、何に気を付けなければならないか、非常に具体的で興味深いお話が聞けました
お二人目は、新潟市に本社を構える総合建設業、(株)福田組 代表取締役社長 太田 豊彦さんです。
福田組はもっと老舗企業で、創業明治35年。
今年で113年を迎え、太田さんは8代目の社長さんです
長く続き、長く雇用を続けている…。
これ自体が社会に貢献する存在ですよね♪
新潟はこうした老舗企業が多い県というのが誇りでもあります
福田組は県内のランドマーク的な建築を手掛けているのはもちろんなのですが、
実は比率で言うと県外での施工の方が多く、東京本社というのもあるんですね。
高層タワーマンションや、イオングループの越谷レイクタウンのような大型ショッピングモール、全国各地のホテルドーミーイン…
さらには首都高速の大橋ジャンクション、上信越道の連続アーチ橋で有名な上田ローマン橋、都市部の地下の排水路、などなど、社会資本の整備にも数多く携わっています。
新潟の企業に就職してほしいというご両親の要望で、O組を断って福田組に入社した太田さんでしたが、「思ったより会社が大きくて、23年は単身赴任の日々でした」と笑います。
様々な建設現場を経験されたお話を伺って面白かったのは、
次に手掛けることになる建物については、設計事務所の案に上乗せしてさらにいいものができるように、徹底してその分野の専門的な勉強とリサーチをかけたそうです。
例えば温泉旅館を手掛けるなら、女性のアメニティやドライヤーの使い方までしっかり研究し、コンセントの位置から数まで設計事務所を説得できるようにするとか…。
なるほど…。
こういう姿勢が社員にも行き渡っているがゆえに、国土交通省の「工事成績優秀企業認定」を何度も受賞し、信頼を勝ち得ているのでしょう。
太田さんが一番力を入れているのが「人づくり」。
ものづくりの財産は「人」なので、さらに100年先まで会社が発展していくためには良い人材に入社してもらわないといけない。
建設業の魅力を理解してもらって、給料や待遇面でもさらに満足できるような体制を整え、働きたい企業No.1を目指すとおっしゃっていました
是非放送&ポッドキャストを聞いてみて下さいね
空気がひんやりして、いよいよ本格的に秋めいてきましたね
今朝は朝一新幹線で新潟に来たのですが、ちょっと油断して薄着で来てしまい
駅で今季初のミニホッカイロを購入してしまいました
朝晩の冷え込みに注意して過ごしましょうね
さて、今日は「伊藤聡子と新潟の経営者」の収録でした。
お一人目は (株)東和製作所 代表取締役社長
渡邉 豊さんです。
東和製作所は1949年創業の精密部品メーカーです。
渡邉さんは3代目の社長さん。
東和製作所は、ミシンの中のボビンケースでは世界シェアNo.1。
この高精度技術で80年代に多角化し、今では自動車、建設機械、農業機械などに使われる精密部品を手がけるようになっています。
東和製作所の特徴は、95年というかなり早い段階でベトナムに進出し、自社一貫生産で高品質の確保とコストダウンを可能にしてきたことです。
渡邉さんは、「当時は進出ではなく、やむにやまれぬ逃避だったんです…。」と振り返ります。
世界的な縫製工場需要の中、ミシンもどんどん世界に輸出が拡大していきましたが、円高によって国内生産ではどうしてもコスト的に立ち行かなくなったのでした。
まず狙ったのは、他の企業同様に中国でした。
沿岸部に工場を作れば輸出しやすいと。
しかし、中国側が紹介するのは内陸部ばかり。しかも内陸部は電気状況が全くダメだったそうです。
さらに、投資額10億円以上という高いハードルが課せられ、なおかつ合弁会社が条件でした。
当時すでに東和製作所のボビンケースのコピー会社が中国に7~8社あったこともあり、この条件で工場を作ったら技術が全部取られてしまう!という危機感も感じ、中国は断念。
そして、東南アジアを色々廻った結果、真面目な人柄で、「ベトナムなら行けるかも?」と直感で選んだそうです。
とはいえ、社会主義国なので、何が起きるかわからない
最初はいつでも撤退できるように手作業の組み立てのみの拠点にし、徐々に信頼関係を構築しながら設備投資を増やしていったそうです
。
早く進出して良かったことは、ベトナムのトップクラスの優秀な人材が沢山集まったこと。
日本の技術への憧れ、信頼は絶大なものがあったんですね
今やベトナム人の幹部社員が育ち、ベトナム国内で3つの工場が稼働。
新潟・新発田の本社はR&D(研究開発)に特化し、製品はベトナムから全世界に送られています。
次なる戦略として他のASEANの国も考えているのかとお聞きすると、
2018年のASEAN統合を見据えると、他に拠点を作る意義はあまり見いだせない。
むしろ、やりやすいベトナムの地方部にもうひとつ…ということは考えられる、
とのことでした。
中国に関しては、今は上海にも支社がありますが、商社的な機能として置いているもので、工場を作るのはさらにリスクが増していると渡邉さんは見ているようでした…。
製造業はどうしても海外展開を考えざるをえない状況がありますが、何を重視し、何に気を付けなければならないか、非常に具体的で興味深いお話が聞けました
お二人目は、新潟市に本社を構える総合建設業、(株)福田組 代表取締役社長 太田 豊彦さんです。
福田組はもっと老舗企業で、創業明治35年。
今年で113年を迎え、太田さんは8代目の社長さんです
長く続き、長く雇用を続けている…。
これ自体が社会に貢献する存在ですよね♪
新潟はこうした老舗企業が多い県というのが誇りでもあります
福田組は県内のランドマーク的な建築を手掛けているのはもちろんなのですが、
実は比率で言うと県外での施工の方が多く、東京本社というのもあるんですね。
高層タワーマンションや、イオングループの越谷レイクタウンのような大型ショッピングモール、全国各地のホテルドーミーイン…
さらには首都高速の大橋ジャンクション、上信越道の連続アーチ橋で有名な上田ローマン橋、都市部の地下の排水路、などなど、社会資本の整備にも数多く携わっています。
新潟の企業に就職してほしいというご両親の要望で、O組を断って福田組に入社した太田さんでしたが、「思ったより会社が大きくて、23年は単身赴任の日々でした」と笑います。
様々な建設現場を経験されたお話を伺って面白かったのは、
次に手掛けることになる建物については、設計事務所の案に上乗せしてさらにいいものができるように、徹底してその分野の専門的な勉強とリサーチをかけたそうです。
例えば温泉旅館を手掛けるなら、女性のアメニティやドライヤーの使い方までしっかり研究し、コンセントの位置から数まで設計事務所を説得できるようにするとか…。
なるほど…。
こういう姿勢が社員にも行き渡っているがゆえに、国土交通省の「工事成績優秀企業認定」を何度も受賞し、信頼を勝ち得ているのでしょう。
太田さんが一番力を入れているのが「人づくり」。
ものづくりの財産は「人」なので、さらに100年先まで会社が発展していくためには良い人材に入社してもらわないといけない。
建設業の魅力を理解してもらって、給料や待遇面でもさらに満足できるような体制を整え、働きたい企業No.1を目指すとおっしゃっていました
是非放送&ポッドキャストを聞いてみて下さいね