こんにちは音譜

イギリスからの独立を問うスコットランドの住民投票がいよいよ明日行われますね。

ロシアとウクライナとは違って、政治的に安定しているイギリスで、独立なんて…まさか…汗というのが、日本に住んでいる私たちの感覚です。

でも実際に訪れてみると、精神的にはかなり「スコットランドはイギリスとは別!」というのを主張している土地ではありました。


一昨年、「大人のヨーロッパ街歩き」で、スコットランドの中心エディンバラに行ったのですが、街並み全体が世界遺産になっているだけあって、今でも馬車が似合いそうな、それはそれは美しい街でしたドキドキ

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エディンバラ城にはブルーに白いバッテンのスコットランドの旗がひらめき、その他の場所でもイギリスのユニオンジャックを見ることはほとんどありませんでした。
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街角には、スコットランドの正装であるタータンチェックのキルトをまとい、バグパイプを演奏する人も。
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スコットランドの歴史と文化に誇りを持っている感じが、いたるところから伝わってくる街でした。


スコットランドがイギリスの一部になったのは今から300年ほど前。

世界を席巻した大英帝国に吸収される形で、おそらく武力による制圧もあったと思われます。


ここに限らず、ヨーロッパは戦いを経て国の形がコロコロと変わってきた歴史であるせいか、行く先々で「数百年前に⚫⚫国から攻められた屈辱を忘れないために…」などと言って記念碑が立てられていたりして、脈々と民族の自立を願うDNAが受け継がれているような気がしました。

そこが日本人の感覚としてはわかりにくいところでもあるのですがガーン、多分スコットランドも300年間、いつかは元に戻って独立するんだ!という思いが継承されてきたのかもしれませんね。

実はスコットランドの旗のバッテンはセント・アンドリュー・クロスという十字で、その昔8世紀頃にスコットランドがイングランドに攻められた時、当時の王が、戦いの前夜に光り輝く聖アンデレ十字の夢を見て翌日圧勝したことで、この十字を自らの象徴にして以来のマークなんだそうです。

うーん、根深いなぁ…あせる

また一方で、グローバル化によって土地の個性が失われていく流れの中で、その反動としてローカルな民族の自立を求める動きが強まってきているという側面もあるのかもしれません。


ただ、現実にスコットランドがイギリスから独立するとなると、それはイギリスにとっては大打撃で、世界への影響も大きくなるでしょうね…汗

今のドル高は、この事態を見据えてのポンドからの移動という面もあり、急速な円安の一因もここにあるとすると、全く他人事ではありませんあせる

スコットランドの北海油田を失うことはイギリス経済にとっては大変なことなのでしょうし、

イギリスの国力が弱まると、アメリカと同調して行ってきた世界の警察的な役割にも変化が生じるでしょう。


一方スコットランドも、独立後にすんなりEUに入れるかというと、イギリスとの関係や各国他の独立の動きの引き金にしたくないという思いからなかなか入れてもらえないかもしれないですし、

ユーロを使いたくても、ギリシャなどの経験で慎重になっている中、北海の石油だけで財政的に大丈夫とは判断できないでしょうから、これも難しそう…。

なので、イギリスに自治権を拡大してもらう位で手を打つのがいいのかなぁ…と思うのですが、明日の投票は果たしてどうなるでしょうかはてなマーク

注目ですビックリマーク



おまけ:

今日のひるおび!の衣装は、イタリアのブランド、Blue Les Copains(ブルー レ・コパン)のカットソーとスカートでした音譜
写真だと分かりにくいのですが、カットソーは身ごろ部分がレースになっていてエレガントです。
ボルドーは秋には着たくなる色ですね~ラブラブ