こんにちは
今朝の東京は青空が出ていますが、電車に乗ってからニュースをチェックしたら、なんだかお天気が不安定みたいですね
干してきた洗濯物…大丈夫かな…
私はこれから今週2度目の新潟です
新幹線から田園風景を見ると、かなりいい感じで黄金色になってきましたよ
新米も、もうすぐだな~
さて。先日は講演に先立ち、事業創造大学院大学の仙石学長に案内して頂いて新潟大学に行って来ました
新潟大学が特許を取っているスゴい技術のお話を聞くためです
お話を聞いて、これからの地方活性化には、地元の大学の優れた頭脳と研究をいかにビジネスに結びつけていくかも重要な鍵になると感じました
まず1つ目は、新潟大学脳研究所の下畑享良先生の研究。
(向かって左が下畑先生、右が仙石学長)
高齢化社会の日本では、2人に1人は脳卒中になる時代と言われていますが、下畑先生は、脳梗塞の血栓を溶かす薬に画期的な成果をもたらす方法を発見し、実用化を目指しています。
現在の薬は、発症から4.5時間以内に投与すれば血栓を溶かしてくれて、後遺症も少なくて済むのですが、
それを過ぎて投与すると、今度は血管が破れて出血し、脳に致命的なダメージを与えてしまうことになってしまうという、ある意味綱渡りのような、賭けのような側面があるのだそうです
いつが発症時間なのかなんて、もし寝てる時だったらわかりませんし、現実的に4.5時間以内に投与できる確率はかなり低いと言えます
ところが、下畑先生は血管を保護する物質とその仕組みを発見し、それを用いれば、投与時間を8時間にまで伸ばせるというのです
8時間は大きいです
この薬が開発・実用化されれば、助かる人が格段に増えることになります。
下畑先生は多くの患者さんを救いたい!と国内外で特許を取得し、実用化に向けて動きました。
ところが、日本の製薬会社はどこも開発に動いてくれませんでした
製薬会社は過去に脳卒中の薬の開発でうまくいかなかった経験があるらしく、ジェネリックで利益が出しにくくなっている中では確実なものにしか投資できないという部分もあるのかもしれません。
結局、下畑先生の研究に興味を持ってくれたのはアメリカのバイオテクノロジーベンチャー企業。
現在ライセンス契約を結び、創薬を目指しているということです。
脳梗塞患者の今後の増加を考えると、この新薬のニーズはかなり高いので、下畑先生、新潟大学には是非がんばって頂きたいのですが、
一方でこのお話を聞き、せっかくなら地元で企業とのビジネスマッチングやベンチャー企業を立ち上げることがあっても良かったのでは??
と、思ってしまいました。
もちろん、このケースでは、治験などはアメリカの方がやりやすいということはあるのでしょうが、
こうした地元の頭脳と技術を産業につなげることにもっと積極的に取り組む必要があるんじゃないかと思ったんです。
産学連携と言われて久しいのですが、優れた研究や技術は実際に人の役に立ってなんぼ、という部分があると思うんです。
それを夢見てがんばっていらっしゃる研究者の方がほとんどだと。
そのためには一般の人に届けられるビジネスにしなければなりません。
けれど、先生方にはそのノウハウはほとんどないわけなので、なんとか経済界、できれば地元経済界がそれらをビジネスの芽として発掘して育て上げることができるよう、マッチングの機会を増やすことが大事だと思いました。
多分新潟大学に限らず、全国の大学それぞれに独自の研究があるはずです。
うまく地元で産業に結び付けば、雇用の場も増えるし、大学にとってもさらなる信頼を獲得でき、他県からも学生が集まるかもしれません。
地域活性化に地元大学が持つポテンシャルは相当高い!と感じました
もう1つの技術は、今大注目のエネルギーでの画期的な特許です
次回に続きます
おまけ:
昨日のドデスカ!の衣装は、SCAPAのワンピースでした。
シンプルながらキレイなAラインで、SCAPAのアクセサリーと合わせると華やかになります
今朝の東京は青空が出ていますが、電車に乗ってからニュースをチェックしたら、なんだかお天気が不安定みたいですね
干してきた洗濯物…大丈夫かな…
私はこれから今週2度目の新潟です
新幹線から田園風景を見ると、かなりいい感じで黄金色になってきましたよ
新米も、もうすぐだな~
さて。先日は講演に先立ち、事業創造大学院大学の仙石学長に案内して頂いて新潟大学に行って来ました
新潟大学が特許を取っているスゴい技術のお話を聞くためです
お話を聞いて、これからの地方活性化には、地元の大学の優れた頭脳と研究をいかにビジネスに結びつけていくかも重要な鍵になると感じました
まず1つ目は、新潟大学脳研究所の下畑享良先生の研究。
(向かって左が下畑先生、右が仙石学長)
高齢化社会の日本では、2人に1人は脳卒中になる時代と言われていますが、下畑先生は、脳梗塞の血栓を溶かす薬に画期的な成果をもたらす方法を発見し、実用化を目指しています。
現在の薬は、発症から4.5時間以内に投与すれば血栓を溶かしてくれて、後遺症も少なくて済むのですが、
それを過ぎて投与すると、今度は血管が破れて出血し、脳に致命的なダメージを与えてしまうことになってしまうという、ある意味綱渡りのような、賭けのような側面があるのだそうです
いつが発症時間なのかなんて、もし寝てる時だったらわかりませんし、現実的に4.5時間以内に投与できる確率はかなり低いと言えます
ところが、下畑先生は血管を保護する物質とその仕組みを発見し、それを用いれば、投与時間を8時間にまで伸ばせるというのです
8時間は大きいです
この薬が開発・実用化されれば、助かる人が格段に増えることになります。
下畑先生は多くの患者さんを救いたい!と国内外で特許を取得し、実用化に向けて動きました。
ところが、日本の製薬会社はどこも開発に動いてくれませんでした
製薬会社は過去に脳卒中の薬の開発でうまくいかなかった経験があるらしく、ジェネリックで利益が出しにくくなっている中では確実なものにしか投資できないという部分もあるのかもしれません。
結局、下畑先生の研究に興味を持ってくれたのはアメリカのバイオテクノロジーベンチャー企業。
現在ライセンス契約を結び、創薬を目指しているということです。
脳梗塞患者の今後の増加を考えると、この新薬のニーズはかなり高いので、下畑先生、新潟大学には是非がんばって頂きたいのですが、
一方でこのお話を聞き、せっかくなら地元で企業とのビジネスマッチングやベンチャー企業を立ち上げることがあっても良かったのでは??
と、思ってしまいました。
もちろん、このケースでは、治験などはアメリカの方がやりやすいということはあるのでしょうが、
こうした地元の頭脳と技術を産業につなげることにもっと積極的に取り組む必要があるんじゃないかと思ったんです。
産学連携と言われて久しいのですが、優れた研究や技術は実際に人の役に立ってなんぼ、という部分があると思うんです。
それを夢見てがんばっていらっしゃる研究者の方がほとんどだと。
そのためには一般の人に届けられるビジネスにしなければなりません。
けれど、先生方にはそのノウハウはほとんどないわけなので、なんとか経済界、できれば地元経済界がそれらをビジネスの芽として発掘して育て上げることができるよう、マッチングの機会を増やすことが大事だと思いました。
多分新潟大学に限らず、全国の大学それぞれに独自の研究があるはずです。
うまく地元で産業に結び付けば、雇用の場も増えるし、大学にとってもさらなる信頼を獲得でき、他県からも学生が集まるかもしれません。
地域活性化に地元大学が持つポテンシャルは相当高い!と感じました
もう1つの技術は、今大注目のエネルギーでの画期的な特許です
次回に続きます
おまけ:
昨日のドデスカ!の衣装は、SCAPAのワンピースでした。
シンプルながらキレイなAラインで、SCAPAのアクセサリーと合わせると華やかになります