おはようございます
今日も関東地方はどんよりと雲に覆われていますね
あまりに早い梅雨明けと猛暑だったので、
激しい雷雨は困るけれど、強烈な日射しがないのはなんとなくホッとします。
さて、「紫外線」「美白」という言葉に、女性は敏感です。
夏の化粧品では、もはや美白が常識になっている中で起きたカネボウの美白成分による被害。
ドキッとした方も多いのではないでしょうか
被害者の方の数もかなり増えているようですね
それもそのはず。
回収することになった製品を見ると、ズラリとおなじみのブランドが並んでいます。
実は美白成分って、モノによってはけっこうキツめで、
あまり強い肌ではない私は過去に何度かヒリヒリしたりしたことがあって、
以来ほとんど使ってないのですが、
シミとか黒ずみをなくしたい！と願う気持ちは、
女性としてものすご～く共感できます
なので、信じて使った化粧品で皮膚が白いまだら模様になってしまったら、
女性としては精神的にもなかなか立ち直れないでしょう
この事件で残念なのは、
最初に相談があってから2年も、あくまで顧客個人の問題として処理して、会社としての対応をしなかったこと。
こういう業界は、一番顧客の声に敏感であるはず・・・ですよね？
顧客の声からニーズをくみ取って、新しい商品の開発に生かすこともできるし、
一方、顧客が感じたちょっとした不満、トラブルに素早く手を打たなければ、
ブランドとして致命傷になるからです。
しかし、そんなことは百も承知の老舗企業が
なぜそんなミスを犯してしまったのでしょう？
そこには色んな想いも想像できます。
カネボウは2004年に、経営悪化から産業再生機構に支援を要請し、
粉飾決算で経営陣が逮捕されるという事態を経て、
花王の子会社として再スタートを切りました。
なんとかカネボウとして信頼を回復し、
手を差し伸べてくれた親会社のためにも、再びひとり立ちできるくらい成長してみせる・・・。
そういう想いは根底に強くあったのではないでしょうか？
事実、私もそうでしたが、カネボウ化粧品のファンはたくさんいましたから。
そして、10年かけて開発した「ロドデノール」は、
おそらく社運をかけた美白成分だったのでしょう。
実際、化粧品サイトの口コミでは、
とても良いとのコメントもたくさんあるのです。
だから、ネガティブな声に対しては
「そんなはずはない・・・。」と、否定したい気持が働いてしまったかもしれないことは
容易に想像できます。
でも、そこを真摯に受け止められるか、
立ち止まることになっても、後退することになっても、
顧客の立場を一番に考えることができるか？
これが企業の明暗を分けることになるのだと思います。
なんとかネガティブな声を封じ込めて、一時の利益は確保できたとしても、
後々大きな問題となって、取り返しのつかなくなることになる。
これは、食品偽装事件などでも多々繰り返されてきたことですし、
会社に限らず色んな事にもあてはまりますね
企業が大事にしなければならないことは、シンプルなのだと思います。
世の中にとって善いことなのか、悪いことなのか、
自分だけでなく相手の利益をも考えられるか・・・
だれもが心に問いかけて素直に感じることを大事にしている会社は
信頼され、長く続いている、というのが
少ないながらも私が取材させていただいてきた実感です。
今はとにかく被害に遭われた方のために、
誠心誠意対応していただきたいですね
おまけ:
遅くなりましたが、水曜日のひるおび！の衣装は、M’ｚ Ｇａｒａｇｅ さんのブラウスとスカートでした
ひらひらしたブラウスの襟が、大人かわいくエレガントでもありました
