こんばんは
関東地方は暑い三連休でしたね~
明日から、暑さに負けずまたがんばりましょう
さて、今日は「伊藤聡子と新潟の経営者」、三幸製菓株式会社 佐藤裕紀さんをご紹介します。
三幸製菓といえば、松平健さんのCMでもおなじみの米菓の会社ですね
「一個でもにこにこ三幸の~あられおせんべい」という、キャッチーな歌
子供の頃は知らないうちについつい口ずさんでました
様々なヒット商品がある中で、私が一番好きなのは「チーズアーモンド」。
おかきの上にチーズとアーモンドが乗っかっている斬新なスタイルは、お酒のおつまみとしてもなかなかいけます
斬新といえば、
三幸製菓の商品では「雪の宿」という白い砂糖がかかったおせんべいが
売上No.1なのだそうです。
これも、しょっぱくて甘いという斬新かつ絶妙な組み合わせが、
子供ながらにカルチャーショックだった思い出がありますが、
こういう発想はどこからと聞くと、
米菓メーカーの中では最後発だったから、普通のものを出していたのでは生き残っていけなかったからなのだとおっしゃいます。
必死に考え抜いた開発の中で、消費者の知らなかった美味しさを次々と生み出すことに成功し、現在シェアNO2にまで成長していった会社なのです
創業は1962年。
現会長でお父様の佐藤富一郎氏が創業され、2007年に息子である佐藤裕紀さんが経営を引き継ぎました。
米菓の市場規模は約2400億円ですが、その規模は年々縮小しているともいいます。
しかし三幸製菓がスゴイのは、そんな中で、特にこの10年で売り上げを3倍に伸ばしていること
その成長の秘密はどこにあるのでしょうか?
佐藤さんは、大学を卒業後、日清オイリオに就職し、4年半勤めた後、
27歳で三幸製菓に入りました。
日清オイリオでの経験から、まず、人材が必要と感じて、
新潟からだけではなく全国から色々な人を採用。
さらに、当時業界3位からさらに上を目指すために、徹底した「良品廉価」にこだわり、
菓子業界としては異例の最先端のロボット機械を次々に導入したといいます。
この話を聞いた時、
「ということは・・・・工場に勤めていた人を大量にリストラしたのかしら・・・」
と、ちょっと不安になったのですが、
いえいえ
この最先端ロボット機械のおかげで、高品質低価格が実現し、
結果として売り上げがどんどん伸びたために、
工場があっという間にどんどん増えていったので、
誰一人リストラすることなく、逆に人手が足りなくて新規採用を増やしたのだといいます。
いい意味での効率化は、雇用を増やすことができるという、お手本のような例ですね
さて、三幸製菓が新たに挑戦をしているのは、なんと、かりんとう。
なぜ、「かりんとう」なのかというと、
どこのスーパーでも、おかき売り場に隣接して、
かりんとうのような昔ながらのお菓子を」売っているコーナーがあるので、
なんとかその固定客にも切り込んでいこうという戦略なのだそうです。
なるほど・・・。
しかし、かりんとうは本当に根強い固定客が業界を支えていて、
最初はなかなか振り向いてもらえなかったそうです
それでも、小分けにして食べやすくするなど工夫をこらして
徐々に顧客を獲得していき、
極めつけはやっぱりお得意の斬新さで勝負!
「雪の宿」の砂糖をコーティングしたかりんとうを出したところ、
ヒットにつながったのそうです
さすがですね
三幸製菓の名前は、
「消費者に幸せ、お取引様に幸せ、会社と社員に幸せ」
という三つの幸せを追求するという社是でもあるそうです。
お菓子を食べながらおしゃべりをする時間は、
なぜか自然に笑顔になる幸せな時間です。
これからも、あっと驚く楽しい味で私たちに幸せを提供し続けてほしいです
(ポッドキャストでもお聞きいただけます)