こんにちはチューリップオレンジ

先週、今週放送の「伊藤聡子と新潟の経営者」
朝日酒造株式会社 取締役社長 細田 康さんです。




朝日酒造は「久保田」ブランドでおなじみですよね。

久保田といえば、
淡麗辛口という新潟のお酒の代名詞のような存在で

百寿から始まり、千寿、萬寿、碧寿・・・と、グレードがあるので、

次はどうしようかな・・・と、楽しめるお酒でもありますラブラブ



朝日酒造は創業が1830年。

そのときのお店の名前が久保田屋だったんですね。


細田さんは5代目となるわけですが、

初めて創業者一族以外から社長になられたんです。


お会いするまで知らなかったのですが、

なんと、私の中学校の1年上の先輩でしたニコニコ


中学を卒業後にお父様の仕事の都合で東京に行き、

大学ではBIOを専攻し、

卒業後は医療関係の会社に研究者として就職したそうです。


転機は30歳。


お父様が退職を機に新潟を終の棲家とすることを決め、

当時お父様の具合が良くなかったことから、

支えながら自分も新潟で働こうと考え、

転職した先が、朝日酒造だったのだそうです。


日本酒というのも、菌が働いてくれてできる飲み物ですから、

研究者としての経歴が生かせる職場でもあったわけですねひらめき電球



しかし、研究者というと、もくもくと部屋にこもって研究していて

営業的なお仕事はちょっと不得意なのでは?

とイメージしてしまいますが、


細田さんは、お話していてもとてもソフトで、

お話の内容もとてもわかりやすいんです。


お聞きしてみると、


「研究者時代には、難しい内容であっても理解して共感してもらえるプレゼン能力がないと

それが製品につながらないこともあったので、そこでずいぶん鍛えられたんですよ。」


とのこと。


なるほど・・・目



さて、「久保田」の販売戦略でとても興味深いのは

広告宣伝を一切せず、卸を通さない、

酒屋さんでの直接販売を選んだということです。


もちろん昔からのつきあいのある卸業者からは、

「なんで久保田をおろしてくれないんだ!」という苦情も当然ありました。


それでもその戦略を通したのは、

消費者がお酒を選ぶ際に、

どんなこだわり、想いでつくられたお酒なのかという説明を聞いて

そのストーリーを含めて楽しんでもらえるようにしたかったから。


味、品質、さらにお店の「語り」が加わって、

初めて久保田ブランドが成立するのですねアップ


ちなみに、久保田を扱ってもらう酒屋さんの選定の基準をお聞きしたら、

「奥さんが明るいこと音譜」だそうです。


確かに、気軽にお話がはずむようなお店じゃないと

この戦略は成り立ちませんもんねニコニコ



さて、朝日酒造はコンサートなどの文化活動や、

地域の環境を守る取り組みなども行っています。


里山を守る取り組みは、

地域の美しさを維持すると同時に

美味しい水とお米という酒造りの根幹にかかわることでもあり、

欠かせないことでもあるでしょう。


そして文化活動はというと、


まず、初代当主が昭和初期に建てた「松籟閣」を

一般公開しています。

こちらは当時の贅沢で豊かな文化を垣間見れる貴重な建物で

国の有形文化財にも指定されているので、

私も是非訪れてみたいです。


そして、朝日酒造のエントランスホールで

第三土曜日の夜、クラッシックコンサートを開いています。


もしかしたら、「お酒」からではなく

松籟閣やコンサートから、朝日酒造、そして日本酒に興味を持つ人がいるかもしれません。


つまり、日本酒の間口を広げ、

風景、建物の歴史、優雅な音楽・・・

文化としての日本酒の世界を構築し、

すべてを含めて朝日酒造のブランドとして

顧客を獲得していくことにつながるのだと思います。


「久保田」をストーリーを含めて味わってもらう戦略のように、

会社、酒蔵のある地域まるごとファンになってもらおうビックリマークということですねニコニコ


現在世界25カ国で販売する朝日酒造のお酒。


ワイナリーのように日本酒も

「その酒蔵のある街・村に行ってみたい!」と思わせる地域まるごとイメージ戦略は

グローバル展開をしていく上でとても重要だと感じたのでしたクローバー


細田社長の歩み、会社の取り組み、とても興味深いお話です。

是非お聞きください!

(放送後はポッドキャスト でお聞きいただけます)






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