こんにちは
今週と来週放送の「伊藤聡子と新潟の経営者」 は
日本精機株式会社 代表取締役社長 永井正二さんです。
日本精機は長岡市に本社を置く会社で、
車やバイクの計器類を製造している会社で
世界11カ国にわたり、現地法人24社で事業を展開する
新潟発のブローバル企業です
グローバルシェアは、四輪車用計器で12%、二輪車用が32%と非常に高く、
皆さんが運転しながら見ている車のメーターは、
日本精機の製品かもしれません。
ちなみに海外ブランドでは、BMWも計器はこちらの製品なんです。
永井さんはもともとは川崎重工で海外経験を積み、
結婚した奥様の実家が日本精機だったことから、22年間勤めた川崎重工を辞めて
日本精機に入社しました。
永井さん御自身も、なんと5ヶ国語に堪能という、
まさにグローバルな方
今なおラジオ講座を毎日欠かさず聞いて、勉強を怠らないのだそうです
素晴らしいですね
もちろん現地でのビジネスでは通訳も使うのですが、
通訳を通すと細かいニュアンスの違いなどが生じてしまうこともある・・・。
正確なことをちゃんと伝えたいし、知りたいから、ということなんだそうです。
ビジネスの現場で、思い違いがあってはいけませんもんね。
それにしても、継続することがスゴイです
日本精機がここまで世界の信頼にこたえている大きな理由は
何と言っても対応力
徹底的に顧客(メーカー)のやりたいことに応え、
それだけでなく、企画段階からエンジニアがメーカーに入り込んで
どんな製品が次に求められるかを提案していくことができる
ということなんです。
そして、世界の市場を相手にする場合、
相手を会社に合わせるのではなく、
相手をしっかり見て、これに対しどう自分が変われるか、
会社はどう変わるべきか、と考えて
適応していくことだとおっしゃいます。
なるほど・・・。
こういう姿勢そのものが、
顧客のニーズに100%応えられる文化にも通じているのだと思います。
さらに、台頭する新興国との競争では、
価格競争ではなく、品質と、ターゲットを厳選することで対応していくのだそうです。
そのためには「この車はヒットするか?」を見極める能力も問われるといいます。
そうですよね・・・。
製品を生み出すための開発コストをはたして回収できるか、
このあたりはシビアに判断する必要はあるでしょう。
日本精機の今一番の注目製品は
ヘッドアップディスプレーと呼ばれるものです。
これはフロントガラスにメーターが映し出されるというもので、
こちらは世界シェア62%と、断トツのトップ
高齢化社会でますます安全対策が追求される中
運転中に計器に目を落とす必要がないので
今後主力になっていきそうな製品です!
今はまだ高級車にしかついていないのですが、
そのうち私が乗れるくらいのレベルの車にも
搭載する日も近いのではないでしょうか
低迷する日本のものづくりに対して、
日本は技術開発の拠点になるべき、との考え方が主流になってきていますが、
永井さんいわく、
「技術は作っていないと向上しない。だから海外に積極的に出て行って
作り続けるべきだと思いますよ。」
とのこと。
確かに世界の市場のきめ細かいニーズに応えていくことなしに、
技術革新は難しいかもしれませんね。
とても興味深いお話がたくさん聞けました
是非お楽しみに
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