こんばんは星


今日は市川團十郎さんの葬儀が行われ、


團十郎さんの辞世の句が紹介されました。




「色は空 空は色との 時なき世へ」


深い言葉ですね・・・。



実は2週間ほど前だったか、


NHKーBSの「100年インタビュー」で

生前の団十郎さんがお話になっているのを拝見したんです。


私はほとんど歌舞伎のことは知らないのですが汗


このインタビューで、團十郎さんがいかに自分を見つめ、様々なことを探求し、

人生に真剣に向かい合ってきた方なのかということが伝わってきて、


とても感銘を受けたんですクローバー



言葉の一つ一つに、とても含蓄があって、


歌舞伎役者でありながら哲学者のようでもある方だなぁ・・・と思いました目


で、一昨年の3月に書かれた著書を思わず買ってしまったんです。



闘病の記録が主でありながら、
御自身の興味のある宇宙の話、社会観、死生観についても
書いていらっしゃって、

とても興味深く読ませていただきましたニコニコ



その中で

「現在は死を恐れる気持ちがあまりない。

もうダメだと言われたら、それは受け入れるしかないのだと気付いた。」

と書いていらっしゃいます。

「生死を自分の宇宙観で考えてしまう。」とも。

つまり、星が寿命を迎えて爆発すると、
その物質がまた次の星の一部になって成長していくように星

仏教の輪廻転生という概念は
宗教を超えた哲学だと捉えていたようです。


そして
「色即是空 空即是色」という般若心経の言葉も出していらっしゃいます。

人間の目や感覚でとらえている物質や物体には実体がない。

「人の生死も眼耳鼻舌身意という六根による感覚を超越しなければ
本質を知ることはできないのだろう。」

と、書いています。

辞世の句はおそらくこのことなのではないでしょうか。


NHKのインタビューでも、死の恐怖を聞かれて

「父も母も、先人がみんな経験してきた「死」というものを
自分も経験するんだなぁ・・・ということです。」

と、ちょっと好奇心さえ持っている、という感じで
おっしゃっていたのが印象的でした。


團十郎さんは、死を超えて
どんな世界を旅しているのでしょうか・・・・流れ星









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